その痛みは、甘えではないかもしれない。
この本は、他人の自己憐憫を悪く言いやすい人たちの心理を見抜きながら、
あなたの感覚を取り戻すための一冊です。
つらかったことを話しただけなのに、
『被害者ぶるな』
『考えすぎだ』
『それは自己憐憫だ』
と言われて、余計に苦しくなった。
本当は傷ついていたのに、
傷ついた自分のほうが悪いように扱われる。
そんな経験を重ねるうちに、
人はやがて、自分の感覚そのものを疑い始めます。
この本は、自己憐憫を無条件に礼賛する本ではありません。
けれど同時に、
自己憐憫という言葉の中に、
本当は見捨ててはいけない感覚が含まれていることを、
正面から見直します。
傷ついたことを傷ついたと感じる力。
理不尽を理不尽と感じる力。
自分を雑に扱わないための感覚。
それは、弱さとして切り捨てられるべきものではなく、
ときに、自分を守るための最初の感覚でもあります。
なぜ人は、他人の自己憐憫をそこまで嫌うのか。
なぜ『被害者ぶるな』という言葉で相手を黙らせたがるのか。
そこには、単なる性格の問題だけではなく、
支配、加害、恥、投影、自己責任論、ポジティブ圧力、
そして相手の感情を管理したい心理が重なっていることがあります。
本書ではまず、
他人の自己憐憫を悪く言いやすい人を
TOP10形式で整理します。
“なぜその人は、そんな言い方をするのか”
が見えてくると、
それまで飲み込んでいた言葉を、
そのまま信じなくてすむようになります。
自己憐憫は、世界的にも長いあいだ悪く見られすぎてきました。
けれど本書は、その中にある
自己保護、境界線、不正への感受性、回復の初動
としての価値を見直します。
自己憐憫は、単純に人を弱らせるだけの感情ではない。
ときにそれは、
『これはおかしい』
『私はこの扱いを受けるべきではない』
と気づくための、重要な感覚でもあります。
本書ではさらに、
支配、ガスライティング、coercive control、
間欠強化、外傷的結びつき、self-silencing、
恥、投影、投影性同一視、ポジティブ圧力など、
見えにくいけれど現実に人を苦しめる力学も扱います。
だからこれは、ただの“あるある本”ではありません。
自分の感覚を取り戻し、
何が起きていたのかを言葉にし直すための本です。
もしあなたがこれまで、
自分の感情を軽く扱われてきたなら、
まず知ってほしいことがあります。
あなたが感じたことは、
最初から裁かれるべきものではありません。
まず見られてよいし、
言葉にされてよいし、
休ませてもよいものです。
この本は、そこに留まり続けるための本ではありません。
そこから少しずつ現実を見直し、
支えを探し、
境界線を引き、
必要なら離れ、
次の一歩へつなげていくための本です。
自分の感覚を取り戻すことから、回復は始まります。
『他人の自己憐憫を悪く言いやすい人ランキングTOP10』は、
傷ついたあとに自分を疑ってしまう人のための、
見抜く力と守る力を取り戻す一冊です。
その感覚を、もう一度、自分の手元に戻すために。
Kindleで読む