STORY
「代わり」が生まれた背景
「代わり」は、の深夜、愛猫こすけに突然の発作様症状が起きたことをきっかけに生まれた曲です。
眠っていたこすけは急に苦しそうになり、よだれを流し、毛を逆立てました。症状が収まった後もしばらく怯えたように家の中を歩き回り、動物病院の待合でも約10秒の痙攣が起きました。検査では明確な原因が分からず、「また苦しむかもしれない」という不安だけが残りました。
発作後のこすけは、小さな音や物にも警戒するような様子を見せました。それでも、「大丈夫だよ」と穏やかに声をかけ、ゆっくり撫で、聞き慣れた猫用BGMを流すと、やがて大きく喉を鳴らし、安心したように眠りにつきました。
何も悪くないのに苦しんでいるこすけを前にして、痛みを取り除いてあげられない無力さが、「その痛みも恐怖も、全部自分にくれ」「代われるなら、自分が代わりたい」という切実な願いへ変わりました。
この曲は、病気の原因を語る歌ではありません。言葉を話せない大切な存在の痛みを前に、それでも離れず、安心できる朝と穏やかな一生を願い続ける、飼い主の祈りと約束を歌った曲です。
「代わり」という題名からは、苦しみを引き受けたいと願うほどの深い愛情と、実際には代わることができなくても、「朝が来るまでそばにいる」という静かな決意が伝わってきます。