『わるものをさがすのを やめた日』
って、どんな本?
海辺のまちにすむ女の子・リナは、学校でいじめにあい、心がまっくらになっています。
こわくて、だれにも言えません。
その苦しさの行き場が、家で弟のタクを責める言葉となってあふれ出し、ふたりのあいだに大きな「すきま」が生まれてしまいます。
やがてリナは、自分の心の中に「ざわざわするモンスター」や「くろいかげ」がいること、その奥には、こわさやかなしさでふるえている小さな自分がいることに気づきはじめます。
このマンガは、つらさやいらだちの裏にある「ほんとうは、分かってほしかった」「こわかった」という気もちに光をあて、それを認めることが、心の成長への一歩になることをやさしく描いています。