AIが進化するたびに、私たちは「新しい武器」を手に入れてきました。
最初は、AIを使えるだけで優位性があった。
次に、プロンプトを工夫できる人が強かった。
さらに、ワークフローを最適化して成果を出せる人が勝ち始めた。
でも今、僕ははっきりと感じています。
その価値は、もう薄れ始めている。
そしておそらく、これから先さらに薄れていく。
これは悲観ではなく、構造の話です。
「上手く使える人」の希少性が、
Rapidly Disappearing
急速に失われていく
プロンプトの巧拙で出力が変わる——
この体験は確かに革命的でした。
けれど冷静に考えると、プロンプト最適化は「AIが最も得意なこと」のひとつです。
この流れは、すでに現実になりつつあります。
つまり、「良い指示を出せる人」の価値は、時間とともに均されていく。
使い方の知識も、テクニックも、やがて標準搭載になる。
プロンプトが武器だった時代は、短かった。僕はそう思っています。
The Core Question
では、AIが当たり前になった世界で、
人間の価値は何になるのか?
ここが本題です。
AIがどれだけ賢くなっても、最後に残る問いがあります。
「この結果を、良しとするのか?」
「この判断の責任を、
誰が引き受けるのか?」
AIは提案できる。生成できる。最適化できる。
でも、最終的に社会や現実に対して責任を持つ主体にはなれない。
人間の価値を一言で捉えるなら
責任を引き受けて、何を良しとするかを決めること
この「責任ある意思決定」を成立させるための土台が、これから最も価値を持つ。
その土台は、たった2つ。
「誠実性」と「心の知能(EQ)」
誠実性 (Integrity)
誠実性は、綺麗ごとでも道徳でもなく、AI時代の実務能力です。 AIが強くなるほど、次の誘惑が増えるからです。
都合の良い数字だけを拾う
不確実なものを確実っぽく語る
リスクを見なかったことにする
誤りをAIのせいにして逃げる
AIは「それっぽい答え」をいくらでも出せます。 だからこそ、人間には「わからないことはわからないと言う」「不利な前提も含めて説明する」姿勢が求められる。
この姿勢が、信用を生みます。
そして信用は、AI時代において最強の資産になります。
心の知能 (EQ)
EQは「優しさ」ではありません。
人と現実を動かす知性です。
相手が本当に恐れているものは何か。 何を失いたくないのか。 こういう「人間の内側」を読み取り、扱い、合意形成を進める力。 それがEQです。
AIが合理性を加速するほど、人間側には「感情と関係性を設計する力」が必要になる。
すべての始まりは「己を知ること」
汝自身を知れ
Gnōthi Seauton — Socrates
「無知の知」という言葉がある通り、生きるということは、自分自身について知ることを増やしていくこと。
それだけを決して欠いてはならないのです。
しかし、多くの人は勘違いをしたまま、自分の過去に蓋をしたまま生きることを良しとしています。 未処理の問題がどんどん増えていっている。それに蓋をしている。
だからこそ、人生の中で一度は蓋を開けて、過去を振り返り、処理する必要があります。
この「過去の蓋を開ける」という行為こそが、
先ほど述べた「誠実性」と「EQ」を磨く道につながります。
自分の過去に正直に向き合い、それらを紐解き、解決することはとても誠実な行為であり、自分の心を知ることだからです。
心の中の自分を見捨てずに、
ちゃんと閉じ込めることなく、ちゃんと受け止めた人。
その人こそが、信頼に値する。
Theme Song
GOOD IS A CHOICE
作詞:幸せの種「気づき」 / 作曲:Suno AI
「責任を引き受けて、何を良しとするかを決める。
AIがどれだけ賢くなっても、信頼は奪えない。」
これから価値が上がるのは
「プロンプトの巧さ」ではなく
「意思決定の器」
AIが進化すると、技能は標準化する。
標準化すると、テクニックの価値は薄れる。
その代わり、最終判断と責任の価値が上がる。
そして、その責任を成立させるのが「誠実性」と「EQ」。
AIをどう使うかではなく、
AIが出した結果をどう扱い、どう責任を引き受けるか
最後に:あなたは、どちら側に立つのか?
「AIでできる」ことを増やすだけなら、誰でも追いついてきます。
でも「責任を引き受ける」側は、いつの時代も不足します。
だから僕は、ここに賭けたい。
責任を引き受けて、何を良しとするかを決める。
そしてそのために、誠実性とEQを磨く。
テクノロジーがどれだけ進んでも、
最後に信頼されるのは、
「誠実で、心を扱える人間」
これこそが、AIに決して奪われることのない
人間の価値だと思うのです。
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