
2022年12月27日厚生労働省は、宗教二世(宗教を信仰する親や家庭のもとに生まれた子供)への虐待に対応する場合の指針を作成して、自治体へも通知しました。その中で「地獄に落ちる」などと脅して宗教の活動を強制することを挙げ、これらの行為は「児童虐待」に当たると明示しました。
僕も「〇〇しないと(すると)地獄に堕ちる」という心理的虐待を受けて育ちました。これは受けた人にしかわからないことです。物心ついた頃から、地獄の話、地獄のイメージ、残虐な拷問的な話やイメージなどを聞かされ、写真や映像で見させられて、その上で「〇〇しないと(すると)地獄に堕ちる」と刷り込みを受け続けると、理性が弱い子供は恐怖を強く感じるようになります。そしてその恐怖で支配されていくのです。
そんな支配や恐怖に抵抗し続けた当時の僕は13歳でした。勇気があった13歳の僕は、非行という形で支配に抵抗したのです。人生を捨てて「やれるもんならやってみろこのやろう」と支配、強要、強制に対して徹底して抵抗しました。支配に抵抗する代わりに20歳までに死ねばいいや……というような投げやりな気持ちになって生きました。非行の最初は支配への抵抗から始まることが多いのです。
次の格言をお読み下さい。
勇気とは、
恐怖に抵抗することであり、
恐怖を克服することである。
恐怖を抱かないことではない。アメリカ合衆国の著作家、小説家、ミズーリ州出身。「トム・ソーヤーの冒険」の著者 〜マーク・トウェインの言葉〜
恐怖に抵抗し、抗い、克服すること。これが真の勇気です。
いいですか、厚生労働省が児童虐待に当たると明示した「地獄に堕ちる」というもの、これは潜在意識(無意識)に刷り込んで機能させるものなのです。人が人を支配する時に最も効果的なものなのです。洗脳に詳しい人なら「洗脳は潜在意識の中でプログラムのようになっている」とわかるでしょう。それを仕掛けてくるのが洗脳者です。被洗脳者はそれに気づかず心の中に心理プログラムを構築されてしまうのです。人は潜在意識(無意識)に支配されています。その中に支配の為の細工を施すのが支配者です。その細工の1つとして「地獄に堕ちる」というような「〇〇」を刷り込んで潜在意識の中に蓄積させて、プログラム化させます。そうすると本人はそれに気づかないまま支配されるようになる場合があるのです。その「地獄に堕ちる」というような「〇〇」が、サヨナラ・モンスター教材本編「モンスターの正体の図」でお伝えしている図の黒の部分です。
図の黒の部分を解除することがとても大切なことであり、宗教二世は絶対にやったほうが良いというくらい大事な部分です。この図でお伝えしていることは、全体を改善していくことで宗教洗脳さえも解けてしまう場合があるほどの効果が期待出来るものなのです。とてもシンプルだけど、これらに働きかけていくことで洗脳が解けてしまうかもしれないのです。僕自身が受けてきた宗教洗脳は完全に解けました。図の黒い部分を解除し、水色を解放し、赤色を取り戻す。それが洗脳が解けるということです。
宗教二世の苦しみはとても大きく深いものです。それは普通の人たちには理解されません。だから理解を求めること自体、無駄になってしまうことが多いです。だからこそ「自己理解」なのです。自分一人で自分を助ける。それが勇気ある者の選択です。他人に助けを求めることも悪くありませんし、それが出来て理解してくれるレベルの高い人がいるのなら助けてもらうことも良いでしょう。だけど試練や自己成長という視点で考えるのなら、自分1人で自分を助けるのも良いです。何故なら、それが最も自己信頼を深める道だからです。俺の親は俺だと。私の親は私しかないと。そう思える人は強いです。
下記は脳科学を超えていたと言われる仏陀の言葉です。
この世の秘訣は恐怖を持たないことです。怖がる必要なんてありません。人に助けを求めてはいけません。すべての助けを拒否した先に、真の自由があるのです。
仏陀の言葉
全ての助けを拒否して自分で自分を助ける道はとても辛い道です。苦しく孤独の道です。だけど、そんな道こそが真の心の自由への王道なのです。仏陀はそのことを知っていたようです。
自分1人で自分を助けることが出来るようになった人は、大きく成長します。その成長によって自分に対して「〇〇しないと(すると)地獄に堕ちる」など、様々な虐待をしてきた側の、弱さ、悲しみ、痛み、苦しみも見えてくるでしょう。そして人生とは苦しみであり、その中から成長していける素晴らしいものであるとわかってきたら、自分がされたことも赦せるようになるかもしれません。僕はされたことを許可はしないけど(虐待行為は許可しないという意味)、一部、赦せました。それによって心が楽になりました。なので今思うことは、宗教二世だったことも良かったと思っています。宗教は嫌いだけど良い勉強になったと思って過去を受容出来ています。宗教とは偽りです。餌を欲しがっている信者を相手にしている信者ビジネス、弱者ビジネスです。僕はそれを悪いとか良いとか判断はしません。僕が思うことは宗教は偽りであり、詐欺師だらけの集まりであり、だからこそ人生勉強にもなるし、成長も出来るので、僕の場合はこれで良かった、、、そう思って納得出来ています。宗教という偽りの中で苦しんだからこそ、真実が見えるようになってきました。宗教洗脳は難易度の高い人生勉強だと思います。
僕のように自己成長して自分がしっかりすれば、外部のことは大した問題じゃなくなるのです。宗教洗脳があっても自分が偽りを見抜いて餌に食い付かずに引っ掛からなければ良いだけです。そうすれば問題ではなくなることが多いです。例えば今の僕は二度と宗教洗脳には引っ掛かりません。1000回勧誘されても、死ぬほど苦しい時であろうと、誘惑には引っ掛かりません。自分の中でブレない答えが出ているので騙されることがないのです。