「人がしんどい」「距離を置きたい」は悪いことじゃない

その感覚がどれほど強いのかを、科学的な心理指標にもとづいて客観的に測れる無料診断を用意しました。
この記事では、この診断の信頼性と価値、そして学術的な裏付けをわかりやすく解説し、すぐ受けられるように登録不要でチェックできるようにしました。

まずは診断（ページ内で完結します）

この診断でわかること

• あなたがどれほど**「人と距離を置きたい」傾向**を持っているか
• 攻撃性とは別の、健全な防衛本能としての人間嫌いの度合い
• 消耗しやすい関係や場面のヒント
• 生活で試せる、距離の取り方の工夫

なぜ教育目的でも「価値が高く」「信頼性がある」と言えるのか

この診断は、バズ狙いの占いではありません。国際的に使われてきた心理学の指標を参考に、一般の人が答えやすい日本語に再構成した非医療の自己理解ツールです。原典の設問を逐語使用せず（法的配慮）、概念のコアを保ったうえで簡潔に表現しています。

参考にした主要指標（一般向けにやさしく説明）

1. 皮肉的敵意（Hostility） — Cook & Medley, 1954
   • 研究者：Walter W. Cook（ウォルター・W・クック）, Donald M. Medley（ドナルド・M・メドレー）
   • 背景：MMPI（世界的に普及している心理検査）の研究脈絡で、人に対する不信・皮肉・身構えの傾向を捉える古典的概念。
   • 本診断では：人に対して先回りで警戒するクセをみる項目群として反映。
2. 共感（Interpersonal Reactivity Index, IRI） — Davis, 1983
   • 研究者：Mark H. Davis（マーク・H・デイビス）
     （開発当時：テキサス大学オースティン校；後年：エッカード大学）
   • ポイント：共感は一枚岩ではなく複数の側面があるという考え方。
   • 本診断では：共感の低下＝すぐ人を嫌うではなく、距離の取り方との関連を簡易に確認（逆転項目で評価）。
3. 嫌悪の三領域（TDDS） — Tybur et al., 2009
   • 研究者：Joshua M. Tybur（ジョシュア・M・タイバー） ほか
     （2009年当時の研究／Tyburは現在 VUアムステルダム〈アムステルダム自由大学〉）
   • ポイント：病原・性・道徳の3領域に分けて「嫌悪感の出やすさ」をみる有名モデル。
   • 本診断では：道徳的嫌悪が強いと「人に幻滅→距離化」につながりやすい点を、教育目的で簡便に参照。
4. 脱人間化（Ascent of Man） — Kteily et al., 2015
   • 研究者：Nour（Neil）S. Kteily（ヌール／ニール・S・クテイリー） ほか／米・ノースウェスタン大学
   • ポイント：他者や集団を「どれだけ人として扱うか」を見る研究系統。
   • 本診断では：“人一般”への否定がどこまで広がるかの参照軸として位置づけ。
5. 一般的対人観（General Social Survey, GSS） — NORC at the University of Chicago
   • 機関：NORC（シカゴ大学の調査研究組織）／米国
   • ポイント：「多くの人は信頼できるか？」「社会は公平か？」など、社会科学で重視される他者観の基礎質問。
   • 本診断では：“人は信頼できない／助け合わない”といった広い一般化の度合いを簡易に確認。

重要：本診断は非医療です。原典の設問をそのままは使わず、教育目的に合わせて日本語のわかりやすい自作項目にしています。学術的概念を乱用せず、複数の独立した観点（不信／敵意／共感／嫌悪／脱人間化）を**“合成指標”**として統合し、**0–100%**で直感的に示します。

どんな人に役立つ？

• 人間関係で消耗しやすい／巻き込まれやすい
• 過去のつらい体験から、先に距離を取るのがクセになっている
• 「人が苦手」という自分を責めたくない
• 安全な距離感を学びたい

診断の結果と活用

結果は 0–100%（人間嫌い度） として表示され、共有用画像や X（旧Twitter）投稿文も自動生成（投稿文には「私の結果は 〇〇%（人間嫌い度）でした」と数値入り）。
結果の下には、実践に役立つKindle本の短い紹介とAmazonボタンも表示されます。

法的・運用上の注意（やさしい日本語）

• これは医療行為ではありません。体調や安全にかかわる問題は、医師や公的窓口へ。
• 研究由来の概念を教育目的に自作項目として再構成しています（逐語転載ではありません）。
• 個人の結果は、採用・昇進・学校選抜などの判断に使用しないでください。

参考文献（一般向け表記）

• Walter W. Cook／Donald M. Medley（アメリカ、ミネソタ大学関連）：MMPIの研究流れにある**皮肉的敵意（Hostility）**の古典的概念。
• Mark H. Davis：Interpersonal Reactivity Index（IRI）—共感の多面的モデル。
  （開発当時：テキサス大学オースティン校；後年：エッカード大学）
• Joshua M. Tybur ほか（2009）：Three-Domain Disgust Scale（TDDS）—病原・性・道徳の嫌悪の3領域。
  （Tyburは現在 VUアムステルダム〈アムステルダム自由大学〉）
• Nour（Neil）S. Kteily ほか（アメリカ、ノースウェスタン大学）：Ascent of Man—脱人間化を測る指標。
• NORC at the University of Chicago（アメリカ、シカゴ大学の調査機関）：General Social Survey（GSS）—信頼・公平・助け合いなどの社会調査。

設問文はすべて本サイトのオリジナル表現です。研究の概念・構成を参考にしつつ、高校生でもわかる日本語に調整しています。

さいごに

「人間嫌い」は、あなたを守ってきた大切な感覚でもあります。
まずは自分の位置を知ることから。結果を眺め、無理のない距離感を一緒に探しましょう。