先日、出版申請をお知らせしたKindle本『NPD悪魔化は、もう通用しない』が、Amazonの審査を通過し、Kindleストアで販売開始となりました。
Kindle Unlimitedに登録されている方は、追加料金0円でお読みいただけます。
もちろん、購入していただかなくても全く大丈夫です。後半で紹介するnoteや当ブログの関連記事からも、この問題の要点は無料で知ることができます。
Kindle版 980円 / Kindle Unlimited対象
なぜ、Amazonで一冊の本として届けることにしたのか
これまで僕らは、NPD(自己愛性パーソナリティ障害)に関する誤情報やスティグマ、診断名の乱用について、noteやこのブログで継続的に発信してきました。
ただ、記事が百本を超える規模になると、初めて触れる方にとっては「どこから読めばよいのか」「全体として何が起きてきたのか」が見えにくくなります。そこで本書では、これまでの記事を単純に並べるのではなく、問題の発生、拡散、商業化、専門家側の課題、そして修正へ向かう現在の動きまでを、一つの流れとして読み進められるように再構成しました。
AmazonやKindleを普段利用している方にも届いてほしい。それが、今回Amazonで出版した大きな理由の一つです。ありがたいことに、Amazonの著者フォロワーも300人を超えていました。これまでつながってくださった方々にも、今回の問題提起を一冊の形で届けられたらと思っています。
本書が問い直すもの
本書が扱うのは、「NPDの人をかばうか、被害者を守るか」という二者択一ではありません。被害者の安全を守り、加害行為を具体的に捉えながら、診断名を集団全体への評決ラベルに変えないための切り分けです。
- なぜ「NPDだから〇〇する」という説明が、思考を止める物語になり得るのか
- 専門家が十分に埋められなかった「理解の空白」とは何か
- 恐怖、怒り、単純な悪者像が、アクセスや相談、講座、商品へ接続される仕組み
- 資格や「米国の最新心理学」という言葉が、根拠以上の権威として使われる危険
- 診断名ではなく、具体的な行為、証拠、危険性を見ることが、なぜ本当の被害者支援にもつながるのか
近年の研究や海外の専門家教育を参照しながら、NPDの誇大性だけでなく脆弱性、個人差、スティグマ、治療可能性、臨床家側の感情反応や評価の偏りにも目を向けています。専門用語は正確に使いつつ、一般の方にも流れがつかめるよう、各章に図解を入れました。
被害は具体的に語る。診断名で集団全体を悪者にしない。
「NPDだから」ではなく、「その人が、具体的に何をしたのか」を見る。それだけでも、本当の被害と必要な支援は、はるかに明確になります。
公開記事の「丸写し」ではありません
本書の土台には、これまで僕らが公開してきた記事や調査があります。しかし、公開記事をそのまま集めたものではありません。書籍として全体の論旨を組み直し、重複を整理し、出典を確認し、説明と洞察を追加しています。章ごとの図解も含め、初めから終わりまで一冊の論考として読める形にしました。
一方で、「まずはお金をかけずに知りたい」という方は、下の関連記事だけでも問題ありません。本書を購入することを前提にはしていません。無料で公開してきた情報から理解を始めることもできます。
心の専門家にも、立ち止まって考えてほしい
公認心理師、臨床心理士、精神科医、支援者、そして心理情報を発信する方々にも、本書を一つの問いとして受け取っていただけたらと思います。
古いステレオタイプやネット上の強い物語が、評価、支援、治療へのアクセスを歪めていないか。第三者の語りだけから、会ったことのない人を診断名で説明していないか。被害者を支えるはずの言葉が、別の当事者への偏見を増幅していないか。専門性とは、断定を強くすることではなく、分からないことを分からないまま扱い、根拠と限界を示すことでもあります。
無料で読める関連記事
今回の問題を無料で知りたい方は、以下からお読みいただけます。書籍と全く同じ内容ではありませんが、考え方の土台となった記事群です。
必要な方に、必要な形で届けば十分です。Kindle Unlimitedを利用されている方は追加料金なしでお読みいただけますので、関心があれば手に取ってみてください。



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