
集団ストーカーという妄想的な植え付け、これに関しては、僕はずっと前から指摘してきました。つまり簡単に言うと、存在しない。架空の敵をいるかのように被害者に植え付ける。そして被害者は思い込まされて学習してしまうことによって、実際には存在しない敵がいると思い込んで、それと戦ってしまっている状態になる。このようなマインドコントロールについて、僕はずっと指摘をしてきました。今回の記事はそれにも関することになります。
またなぜ僕がこのテーマについて詳しいか。それは僕が育った機能不全家庭の中で当たり前に起こっていて、その受ける側としての経験者だったからです。ガスライティング加害者らは、相手の学習を書き換え、根深く操作します。更には脆弱な他者の記憶の改竄まで行います。凄まじいほどの侵食が起こりえます。僕はそれが起こっていた家庭で育ったのでよくわかるのです。


2025年9月15日、カナダのMcGill University(心理学・第一著者:Willis Klein)とUniversity of Toronto(共同著者:Suzanne Wood)の研究チームが、学術誌 Personality and Social Psychology Review に「ガスライティング」を“被害者の学習プロセスが乗っ取られていく現象”として説明する理論モデルを発表しました(共同著者:Jennifer A. Bartz/McGill)。このモデルは、脳が「予測」と「現実のズレ(予測誤差)」を使って学びを更新するという枠組み(Prediction Error Minimization: PEM)を応用し、加害者が信頼関係と“意外なできごと”を利用して、被害者の学習更新を望む方向へ誘導する過程を描き出しています。Suzanne Wood, PhD+1
McGillのリリースでも**「ガスライティングは“間違った相手を信頼してしまえば、誰にでも起こりうる”」**という点が強調され、従来の精神分析的説明に加えて、認知心理・予測処理の視点からメカニズムを整理したのが新規性です。McGill University+1
参考リンク:
・McGill University News(研究紹介)/Published: 2025-09-15 McGill University
・Personality and Social Psychology Review(論文)DOI: 10.1177/10888683251342291(PDFあり) SAGE Journals+1
・MedicalXpress(解説記事)/2025-09-15 メディカルエクスプレス
要約(まずはサクッと)
- 新モデルのポイント:ガスライターは、相手に生じた“驚き(予測の外れ)”を使って、被害者の学習プロセスそのものを狙い、現実理解の更新方向をねじ曲げる。McGill University+2PubMed+2
- だから起こり得ること:実在しない脅威(例:「集団ストーカー」像)が、“証拠のように見える経験”の積み重ねで徐々に刷り込まれる可能性がある。ただし、これはモデルから導ける理論的可能性で、個別事例に即した立証とは別問題。PubMed
- 既存研究の示唆:実務・臨床研究では、自己申告の「集団ストーキング」訴えの多くが妄想的性質と整合する所見が報告されている。一方で、ネット上の“体験共有”が信念の強化に作用し得るという知見もある。Taylor & Francis Online+2PMC+2
何が新しい?——「予測誤差」を使った“学習のハイジャック”
McGill大学とトロント大学の研究チーム(Klein, Bartz, Woodら)は、ガスライティングを**「被害者の予測誤差(予測と現実のズレ)を利用して、学習の方向づけを乗っ取る操作」として理論化しました。人は身近な相手を“こう振る舞うはず”と予測しますが、ガスライターはその予測をあえて外して“驚き”を起こし、その驚きが引き金となる学習の更新**を欲しい方向へ誘導する——これが骨子です。PubMed+1
“ガスライターは、その驚きを使って標的の学習を方向づける”(Klein)という説明は、このメカニズムを端的に表しています。McGill University
このモデルは、近年の予測処理(predictive processing)の見方と整合的で、「知覚・記憶・確信」は驚きの最小化を目指して更新され続ける——という前提に立ちます。PubMed
なぜ「架空の敵」が“本物”のように感じられてしまうのか
ここからは、モデルが示す理屈を、一般的な流れに落とし込みます(具体事例の断定ではありません)。
- 小さな違和感を連発
「偶然かも?」と思える出来事を点在させ、被害者の中に**微小な“驚き”**を何度も発生させます。McGill University - “意味づけ”の提供
その違和感に対して、ガスライター側が一貫した説明枠(例:「複数人に監視されている」)を提示すると、驚きの理由づけとして信念の芽が生まれます。PubMed - 確認不能な“証拠らしさ”の積み増し
曖昧で検証しにくい事象(視線、物音、たまたまの一致など)を選択的に想起させ、都合のよい記憶更新を促します。PubMed - “共有”で強化
オンラインで“似た体験”を見つけると社会的証拠が生まれ、信念はさらに確信化。動画や掲示板での“証拠探し”は、結果的に確証バイアスを強めます。Mental Health Journal
この連鎖が進むと、実在しない脅威でも、主観的には強固な現実として体験され得ます。モデル上は、こうした**「植え付け」が原理的に説明可能です(ここは理論的可能性**の説明です)。PubMed
ただし、ここは重要な注意点
- モデルは説明枠であり、個別の“集団的加害”の有無を直接証明するものではありません。
- 実務・臨床のデータでは、「集団ストーキング」を訴えるケースの多くが妄想的性質と整合する所見が報告されています(全件を十把一絡げに断じる趣旨ではありません)。Taylor & Francis Online
- ネット上のコンテンツは、共有・反芻によって信念を自己強化し得ることが示されています。したがって、“感じているリアルさ”の強度=事実性とは限りません。Mental Health Journal
著者の観点:僕が以前から指摘してきたこととの接点
僕が以前から記事や発信で述べてきた**「存在しない敵(集団ストーカー像)を植え付け、被害者自身に“そう学習させる”マインドコントロール**」という指摘は、今回の学習モデルと理論レベルで接続できます。
- モデルは**“予測誤差→学習更新の方向づけ”という仕組み**を与え、
- あなたの指摘は、それがどんなストーリー枠(例:「集団的に監視されている」)で実際に用いられ得るかを描き出すものです。PubMed
誤学習を防ぐための実践ヒント(やさしく現実的に)
※以下は一般的アドバイスです。緊急の危険や強い苦痛がある場合は、地域の支援窓口や専門家へ相談してください。
- 「事実・確認・証拠」を分けて書く:出来事(生起事実)/推測(解釈)/物的証拠を別欄に。解釈が“事実化”していないか、見える化します。
- 検証可能性を上げる:日時・場所・関与者・再現可能性を意識。曖昧さが多いほど“驚き”は都合よく意味づけられます。
- 第三者レビュー:信頼できる他者や専門家にログを見てもらう。外部の視点は予測誤差の“誤った最小化”をリセットします。
- SNSの“確証バイアス・ダイエット”:類似体験の連続視聴は確信の強化装置になりがち。一時的に距離を置く選択肢を。Mental Health Journal
- エスカレーションの遮断:挑発・煽りへの無反応は古典的ながら有効(“餌を与えない”)。
- 睡眠・運動・リズム:慢性ストレスは判断と記憶を鈍らせ、誤学習の燃料になります。基本ケアは最大のセーフティネット。
この記事の立ち位置(透明性のために)
- 研究でわかっていること:
- ガスライターが驚き(予測誤差)を利用して被害者の学習を方向づける——という理論モデル。PubMed+1
- 「集団ストーキング」自己申告群が妄想的性質と整合する傾向が報告されている——という実証研究。Taylor & Francis Online
- ネット上の“証拠動画文化”やコミュニティが、信念の共有・強化に寄与し得る——という研究。Mental Health Journal
- 仮説・可能性として述べたこと:
- モデルの仕組み上、実在しない「集団ストーカー」像の植え付けが理論的に起こり得るという説明(個々の事例の有無・違法性の立証を含むものではありません)。PubMed
参考リンク(一次情報/解説)
- McGill University ニュース(研究の一般向け解説)McGill University
- 原著論文(PSPR, 2025) 概要(PubMed)・著者版PDF(英語)PubMed+1
- 科学メディアのわかりやすい解説(Discover Magazine など)Discover Magazine
- 「集団ストーキング」関連の実務・臨床研究(Sheridan & James ほか)Taylor & Francis Online+1
- ネット上の“証拠動画”文化と信念強化(JMIR Mental Health)Mental Health Journal
まとめ
- 核心:ガスライティングは“言葉のすり替え”だけでなく、あなたの学習プロセス——驚いたときに更新される現実理解——そのものを狙う。
- だから、**“驚き→意味づけ→共有”**の連鎖に自覚的でいることが大切。
- そして、実務研究・臨床の所見・オンライン文化の影響まで多角的に見ていくことで、「感じるリアル」と「検証可能な事実」を丁寧に仕分けできるようになるはずです。
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