AI副業は、AIに丸投げして楽に稼ぐものではありません。ChatGPTやAIエージェントを使いながら、WordPress制作、プラグイン開発、不具合修正など、以前はできなかったことに挑戦し、自分の対応力を拡張していく。その実体験をもとに、AI時代の副業と成長についてまとめました。
AI副業を続けていて、最近強く感じていることがあります。
それは、AIは「楽して稼ぐ道具」というより、自分の対応力を伸ばすためのサポートに近いということです。
もちろん、AIを使うことで一瞬に近いほど速くなる作業はあります。
文章のたたき台を作る。
原因の候補を洗い出す。
コードの修正案を出す。
依頼者さんへの説明文を整理する。
確認すべき項目をリスト化する。
こういった細かい作業単位では、AIによってかなり時間を短縮できます。
しかし、仕事全体が一瞬で終わるわけではありません。
最後には必ず、人間側の判断、検証、責任が残ります。
ここを忘れてしまうと、AI副業は危ういものになります。
AIに丸投げして終わりではなく、AIを使いながら、自分自身も成長していく。
僕は今、そういう使い方を大事にしています。
ChatGPTの登場から、AIでできることは大きく変わってきた
ChatGPTは、2022年11月30日にOpenAI(アメリカのAI研究・開発企業)から公開されました。初期のChatGPTはGPT-3.5系のモデルをもとにしており、会話形式で質問に答えたり、文章を作ったり、簡単なコードの相談に乗ったりできるものでした。[1]
その後、2023年3月14日にGPT-4が発表されました。OpenAIはGPT-4について、GPT-3.5よりも信頼性、創造性、複雑な指示への対応力が高いモデルだと説明しています。[2]
僕自身の体感としても、ChatGPTが出始めた頃は、まだ「文章の相談相手」「アイデア出しの相手」という印象が強かったです。
しかし、GPT-4以降、少しずつプログラムコードの生成や修正にも使える場面が増えてきました。
もちろん、AIのコードをそのまま使えば安全というわけではありません。
AIは間違えることもありますし、動くように見えても、セキュリティや保守性に問題があるコードを出すこともあります。
だからこそ、AIを使う側が確認し、検証し、判断する必要があります。
それでも、以前の自分では踏み込めなかった領域に、AIのサポートによって少しずつ挑戦できるようになったことは大きいです。
僕はWordPressから入り、AIでプログラムの領域に踏み込んだ
もともと僕は、WordPress周りのことはある程度わかっていました。
WordPressの管理画面、テーマ、プラグイン、投稿、固定ページ、カスタマイズ、サイト運用など、長く触ってきたので、構造や使い方は理解していました。
しかし、プログラムそのものは、以前はほとんどできませんでした。
PHP、JavaScript、CSS、WordPressの関数、セキュリティを考えた実装、エラーの原因調査などは、簡単にできるものではありませんでした。
そこから、2025年頃から少しずつ、AIを使ってWordPressのコードに触れるようになりました。
最初は、Code Snippetsのような仕組みを使って、WordPressに小さな機能を追加するところから始めました。
Code Snippetsとは、簡単に言えば、WordPressに小さなプログラムコードを追加して、機能を拡張できる仕組みです。
通常ならテーマのfunctions.phpなどに書くようなコードを、管理画面から安全に管理しやすくするための方法です。
僕はこのスニペットを使って、さまざまな機能を追加しながら練習してきました。
小さな表示変更。
管理画面の調整。
投稿や固定ページ周りの機能追加。
会員制サイトのような仕組み。
入力フォームや条件分岐。
自動化の仕組み。
こういったものを、何百という単位で試しながら、WordPressの中でコードがどう動くのかを学んできました。
最初はスニペットの組み合わせでした。
しかし、AIの性能が上がり、コード作成の精度も少しずつ上がってくると、今度はオリジナルプラグインを作る方向へ進むようになりました。
AIエージェントによって、制作できる範囲が広がってきた
今では、WordPress周りを中心に、かなり幅広い対応ができるようになってきました。
たとえば、ChatGPTの画像生成でWebデザイン案を作り、そのデザインをもとに、かなり高い再現度でWordPressテーマとして実装する。
必要な機能を組み込む。
オリジナルプラグインを作る。
既存サイトの不具合を調査する。
表示崩れを修正する。
管理画面を使いやすくする。
LP制作やWebサイト制作に必要な機能を入れ込む。
企業や病院関係のホームページの修正に対応する。
こういったことにも、少しずつ対応できるようになってきました。
これは、AIがすべてをやってくれるからではありません。
AIエージェントを使うことで、原因の切り分け、修正方針の整理、コードの候補作成、確認ポイントの洗い出しがしやすくなったからです。
そして、その出力を見て、どこまで採用するか、どこを修正するか、依頼内容に合っているか、安全かどうかを人間側で判断する。
この流れが少しずつ身についてきたことで、以前は難しかった作業にも踏み込めるようになりました。
つまり、AIは「自分の代わりに全部やってくれる存在」ではなく、自分のできることを拡張してくれる存在だと感じています。
AIで一瞬で全部終わる、というのは幻想に近い
AI副業については、どうしても「簡単に稼げる」「一瞬で終わる」「誰でもすぐに高収入」という見え方をすることがあります。
しかし、実際にやってみると、それはかなり幻想に近いと感じます。
細かい作業単位では、AIで一瞬に近いほど速くなるものもあります。
でも、仕事全体が一瞬で終わるわけではありません。
特にWeb制作やLP制作、WordPressテーマ開発、プラグイン開発、不具合修正などでは、最後に必ず人間側の判断が必要になります。
本当に原因はそこなのか。
修正によって別の部分が壊れていないか。
依頼者さんの希望とズレていないか。
セキュリティ上の問題はないか。
スマホ表示でも崩れていないか。
管理画面から使いやすいか。
納品後に依頼者さんが困らないか。
どこまでが今回の対応範囲なのか。
こういったことは、AIに丸投げできません。
だから僕は、AI副業で大事なのは、AIで楽をすることではなく、AIを使いながら判断力、検証力、対応力を伸ばしていくことだと思っています。
AIに丸投げするのではなく、AIとともに自分も成長していく。
この考え方が、これからますます大事になると思います。
14,000円のトラブル修正案件で感じたこと
最近、Webサイトのトラブル修正のご依頼に対応しました。
報酬は約14,000円でした。
内容としては、慣れている方でも2〜6時間、不慣れだと半日から1日かかってもおかしくないような調査・修正系の作業でした。
しかし、AIエージェントのサポートを使いながら進めたことで、実作業は30分以内で完了できました。
ここで大きかったのは、単に作業が速くなったことだけではありません。
AIを使うことで、
原因の切り分け。
修正方針の整理。
依頼者さんへの説明。
対応範囲の判断。
確認すべき点の整理。
こういった部分まで、かなり進めやすくなったことです。
もちろん、最後に判断するのは人間です。
AIの提案をそのまま採用するのではなく、本当にそれでよいのかを確認する必要があります。
しかし、AIエージェントがあることで、調査や整理の速度が上がり、結果として依頼者さんにも早く、わかりやすく、安心してもらいやすい対応ができるようになりました。
10万円・20万円規模の案件は、まだ時間をかけて丁寧に作っている
一方で、10万円・20万円規模の案件、たとえばLP制作やWebサイト制作など、設計から作り込む案件は、まだすぐに終わるというレベルではありません。
ここは正直に書いておきたい部分です。
AIを使えば、デザイン案、構成案、コード案、説明文、機能設計などはかなり速くなります。
しかし、10万円・20万円規模の案件になると、依頼者さんの目的を理解し、サイト全体の構成を考え、デザインを整え、機能を実装し、表示確認を行い、細かい修正を重ねる必要があります。
だから、今はご依頼者さんにも余裕のある納期で進めさせてもらいながら、時間をかけて丁寧に作り込んでいます。
AIを使っているからといって、すべてが一瞬で終わるわけではありません。
むしろ、AIを使えるからこそ、より良いものを作るために、細部まで確認できるようになる。
僕は今、その段階にいると感じています。
応募が多い案件でも、選んでいただけることが増えてきた
クラウドソーシングでは、1つの案件に50人、100人以上が応募することもあります。
Web制作やWordPress関連の案件も、かなり競争が激しいです。
その中で、最近は応募者が多い案件でも選んでいただけることが増えてきました。
以前の記事でも、100件以上の提案の中から選んでいただいたWordPress制作の話や、50人以上の応募の中から選んでいただいたときに感じた「相手の立場で考える提案」の大切さについて書きました。[3][4]
そこで学んだのは、単に「できます」と言うだけでは足りないということです。
大事なのは、相手の立場になって考えること。
依頼者さんが何に困っているのか。
どこに不安を感じているのか。
どこまで説明すれば安心できるのか。
どんな形で納品されると、その後に困らないのか。
自分が対応できる範囲と、対応すべきではない範囲はどこか。
こういったことを考えることが、仕事ではとても大事だと感じています。
AIを使えることも大切です。
しかし、それ以上に、AIを使って相手の問題をどう解決するかが大切です。
国も副業・兼業を促進する方向に動いている
今は、国も副業・兼業を促進する方向に動いています。
厚生労働省は、企業も働く人も安心して副業・兼業に取り組めるよう、環境整備を行っていると説明しています。また、2018年1月には「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、モデル就業規則から「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削除し、副業・兼業に関する規定を新設しています。[5]
つまり、副業は一部の特殊な人だけのものではなく、制度上も現実的な働き方の一つとして扱われるようになってきています。
もちろん、副業には注意点もあります。
会社の就業規則。
守秘義務。
競業避止。
労働時間。
健康管理。
税金。
確定申告。
本業とのバランス。
こういったことは必ず確認する必要があります。
しかし、AI時代に仕事の形が変わっていく中で、自分の収入源やスキルを一つに固定しすぎないことは、現実的な備えになっていくと思います。
この点については、以前noteでも「なぜ本業だけでは厳しくなる時代が来るのか」という記事にまとめました。[6]
AI時代の副業で大事なのは、単純作業ではなく問題解決
AI時代の副業で危ないのは、「AIで誰でも作れるもの」だけを売ろうとすることだと思います。
AIで一瞬で作れる文章。
AIで一瞬で作れる画像。
AIで一瞬で作れるテンプレート。
AIで一瞬で出せるコード。
これらは便利ですが、誰でも同じようにできるようになれば、そこだけの価値は下がりやすくなります。
これから大事になるのは、AIを使って何を解決できるかです。
Web制作なら、ただページを作るだけではありません。
依頼者さんの目的を整理する。
必要な情報を見やすく配置する。
問い合わせにつながる導線を作る。
必要な機能を安全に実装する。
表示崩れや不具合を修正する。
納品後に使いやすい形に整える。
こういった問題解決の部分に価値があります。
AIは、その問題解決を助けてくれる強力な道具です。
でも、何を解決すべきかを考えるのは人間です。
どこまで対応するかを決めるのも人間です。
最後に責任を持つのも人間です。
だからこそ、AI副業では「AIを使えること」だけでなく、「AIを使って相手の問題を解決できること」が重要になります。
心の問題とプログラム修正は、どこか似ている
僕が今、Webサイトの修正やプログラムの世界に強く興味を持っている理由は、単に副業として可能性があるからだけではありません。
昔から僕は、心の問題を「心の中にあるプログラムのようなもの」として捉えてきました。
もちろん、人間の心はコンピューターのプログラムそのものではありません。
そのように単純化しすぎるのは正確ではありません。
ただ、比喩として見るなら、深い部分には、認知、信念、価値観、記憶、感情の反応パターンのようなものがあります。
ある出来事に対して、なぜか強く反応してしまう。
頭ではわかっているのに、同じ苦しみを繰り返してしまう。
過去の経験から作られた思い込みが、今の自分を縛ってしまう。
こういったものは、心の深いところにある「反応のプログラム」のように見ることもできます。
僕が取り組んできたセルフヘルプ教材「サヨナラ・モンスター」も、心の無意識の中にある未処理の感情、深い認知、信念、価値観に気づき、それらを見つけ出して、書くことを通して整理し、修正していくという方向性があります。
Webサイトの不具合修正も、どこか似ています。
表面では、ただ表示が崩れているように見える。
でも、原因はもっと深いところにある。
CSSの一行かもしれない。
PHPの条件分岐かもしれない。
プラグイン同士の干渉かもしれない。
テーマの構造かもしれない。
古いコードの積み重ねかもしれない。
表面の症状だけを見ても、根本原因はわかりません。
原因を探し、切り分け、確認し、修正する。
この流れは、心の問題に向き合うときの姿勢とも、どこか重なる部分があります。
だから僕は今、心の問題に一通り向き合ってきた後に、今度はWebサイトやプログラムの修正に強く興味を持つようになっているのだと思います。
壊れているものを見つける。
原因を探す。
深いところの構造を見る。
必要な部分を修正する。
全体がより良く動くように整える。
このプロセスに、私は面白さを感じています。
今は、こちらから応募しなくても相談をいただくことも増えてきた
最初は、自分から応募して、提案して、選んでいただく形が中心でした。
しかし最近は、少しずつ評価や信用をいただけるようになり、こちらから応募しなくても相談をいただき、そこから依頼につながることも増えてきました。
これは本当にありがたいことです。
もちろん、まだまだ学ぶことは多いです。
10万円、20万円規模の案件も、今の僕にとっては一瞬で終わるものではありません。
丁寧に確認しながら、AIエージェントも活用しながら、時間をかけて作り込んでいる段階です。
しかし、以前の自分ではできなかったことが、今では少しずつできるようになってきています。
その変化が面白いのです。
だから僕は、この方向をもう少し育てていきたいと思っています。
AI副業は、自分の可能性を広げる挑戦になる
AI副業という言葉だけを見ると、どうしても「楽して稼ぐ」「簡単に稼ぐ」という印象を持たれやすいかもしれません。
しかし、実際にはそうではありません。
AIで一瞬で終わる作業もあります。
でも、仕事全体を一瞬で終わらせることはできません。
最後には、人間側の判断、検証、責任が必ず残ります。
だからこそ、AI副業で大事なのは、AIに丸投げすることではありません。
AIを使いながら、今までできなかったことに挑戦する。
AIを使いながら、自分の対応範囲を広げる。
AIを使いながら、相手の問題を解決する力を伸ばす。
AIを使いながら、自分自身も成長していく。
僕は、これがAI時代の副業の本質に近いのではないかと思っています。
AIは、手抜きの道具ではありません。
使い方次第で、自分の可能性を広げてくれる道具です。
これからも、AIエージェントを使えるところはどんどん活用しながら、経験を増やし、できることを少しずつ増やしていきたいと思います。
焦らず、誠実に、地道に。
AIとともに、自分も成長していく。
今はその過程そのものが、少し面白くなってきています。
参考リンク
[1] OpenAI「Introducing ChatGPT」
[2] OpenAI「GPT-4」
[3] 100件以上の提案の中から選ばれたWordPress制作で、僕が大事にしたこと
[4] 50人以上の応募の中から選んでいただいて、改めて思った「相手の立場で考える提案」の大切さ
[5] 厚生労働省「副業・兼業」
[6] なぜ「本業だけでは厳しくなる時代」が来るのか──ILO・世界銀行・WEFの最新予測から見る、AI時代に副業が現実的な備えになる理由



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