故人に罪を着せて叩く者は恐れ慄いて人生終えるだろう。

僕は「亡くなった人を責めるな」と思っています。

故人に罪を着せて叩く者もいますが、彼らは自分にも必ず訪れる死が近づいてくると、恐怖して、恐れ慄いて人生終えることになります。何故なら、故人を叩き続けたわけですから、自分自身も死後、叩かれ続ける、そんな気がしてしまうのです。

死んだ者の罪を問わないのは、今は生きていてやがて死ぬ者の、深い真理かもしれませんよ。

川端康成『虹いくたび』より

真理に乏しい者は故人を叩きます。普通に人の心があれば故人を叩くことなんて出来ません。人は死んだらそこで人生の試合終了(ノーサイド)です。真理に乏しいとこの意味がわからないのです。

綺麗さっぱり終わらせる心が大切なのです。

故人を叩くことを超えて架空の罪を着せる……、恥を知れ! そう思います。三原じゅん子さんが「”愚か者の所業との謗りは免れません。恥を知りなさい”」と言っていますが、故人を叩く者は、恥を知るべきです。

 

 

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