人は誰もが幸せになりたいと思っています。不幸になろうと努力をしている人は一人もいないと思います。
道を間違えていたとしても誰もが幸せになろうとして生きています。だけど幸せになれない…、そんな人に足りないのは感謝の心かもしれません。
幸せとは
幸せは、自分が望んでいる状態で満たされていることです。人生の目的は幸せになることです。自分の「心の容れもの」が、自分が望むもので満たされているときに幸せを感じることが出来ます。ですので、心の容れものに穴が開いていても満たされませんし、心の容れものがどんどん伸びてしまっても満たされません。満たされるには容れものが満たせるものとして機能していないといけません。
心の容れものを機能させるには
心の容れものを自分が望むもので満たす為に、心の容れものを機能させましょう。
まず次の3つをご覧下さい。心の容れものが機能しなくなる原因です。
1、心に穴が開いている
2、心に傷や、ひび割れがある
3、心の容れものが勝手に伸びてしまう
「1」は本当の自分を生きていない部分を、別の誰か、何かで補っていた部分で、それが無くなった状態です。例えば、大切な人との別れなどによって心にぽっかり穴が開くという状態です。依存が強ければ強いほどぽっかり穴が空いてしまうときの穴も大きくなります。
「2」は修復する必要があるものです。トラウマもこれに該当します。過去やネガティブに苦しめられているので満たされにくいです。
「3」は、果てしない欲望によって欲の皮がどんどん伸びてしまうような状態です。永遠と伸びてしまうと満たされなくなります。もっともっとと欲します。
感謝の心は、心にぽっかり穴が開くことを防いでくれます。フリではない本当の感謝は本当の自分を生きているからこそ出てきます。本当の自分と向き合い、自分を深く知ることで、自分にされたこと、誰かがしてくれたこと、そこにある有り難いものを見つけることが出来るのも、本当の自分を生きていて自分をよく見ているからなのです。だから感謝の心を持っているということは自分をしっかり生きているということもでもあるので、心にぽっかり穴が空きにくいのです。
そして感謝は心の薬になりますので、心の傷(トラウマ)を修復してくれることに繋がります。その理由は感謝によって脳の前頭前野が活性化するからです。前頭前野を活性化させて生きていくと良心が育ちます。良心が育つと良い解釈が出来ます。良い解釈が良い意味づけを増やして心の傷を転換しやすくしてくれるのです。だから心の薬にもなるのです。恐怖症やトラウマ、パニック発作などの問題を乗り越えた人たちが、これらの心の問題から感謝の心が芽生えたということがよくあります。感謝が芽生えるから心もよくなっていくと考えることが出来ます。
そして感謝の気持ちがあると欲張りになりにくいので欲の皮が伸びず、少量で満たされやすくなりますので幸せも感じやすくなります。感謝の気持ちを持つことで心の容れものが必要以上に伸びず、しっかりと機能します。
感謝と幸せには深い関係がある
幸せになる為に必要な心の容れもの、それを機能させるには感謝の心が必要です。だから感謝と幸せには深い関係があるのです。
Harvard Health Publishing (HHP)の記事から引用させていただきます。Harvard Health Publishing (HHP)は、ハーバードメディカルスクール(HMS)の消費者健康教育部門であり、外部教育学部長のDavidH.Roberts博士(ハーバード大学医学部の外部教育の初代学部長に任命1参考文献:David H. Roberts | Harvard Medical School(https://hms.harvard.edu/faculty-staff/david-h-roberts) )の指揮下にあるサイトです。そのサイトの記事からです。
もちろん、このような研究では因果関係を証明することはできません。しかし、このトピックに関して発表された研究のほとんどは、感謝と個人の幸福との関連性を支持しています(グーグル翻訳)。2文献:Giving thanks can make you happier – Harvard Health(https://www.health.harvard.edu/healthbeat/giving-thanks-can-make-you-happier)
因果関係を証明するまでは出来なくても、様々な研究から「感謝と幸せには深い関係がある」という関連性が支持されています。時間の問題で証明されるようになってくるのではないでしょうか。幸せになるには感謝の心を育てていけば良いのです。
過去から何を学べば良いのか? その1つが感謝である。
サヨナラ・モンスターで過去を振り返る作業をする際にも、感謝を発見するようにして下さい。
どんな日であれ、その日をとことん楽しむこと。ありのままの一日。ありのままの人々。過去は、現在に感謝すべきだということをわたしに教えてくれたような気がします。
未来を心配してばかりいたら、現在を思うさま楽しむゆとりが奪われてしまうわ。オードリー・ヘプバーン(ハリウッドを代表する女優)
過去の苦しみ、心の痛み、そこから感謝すべきことを沢山発見することが出来ます。過去から学ぶことで現在に感謝出来ることが増えます。感謝出来ることが増えてきた頃に自分の心の状態を観察してみて下さい。きっと、良い変化に気づくと思いますよ。
感謝の気持ちでいっぱいです。そう思ったあなたの人生は良いものになっていくはずです。
脚注リスト(引用文献・参考文献)
- 1参考文献:David H. Roberts | Harvard Medical School(https://hms.harvard.edu/faculty-staff/david-h-roberts)
- 2文献:Giving thanks can make you happier – Harvard Health(https://www.health.harvard.edu/healthbeat/giving-thanks-can-make-you-happier)