恋人からの連絡が来ない夜、何度もスマホを見てしまう。
家族にわかってもらえなくて、説明を重ねるほど疲れていく。
上司の評価やSNSの「いいね」に、頭も心も持っていかれる。
「こんな自分、もうやめたい」「執着を手放したい」と思うのに、
気づけばまた同じパターンを繰り返してしまう──。
もしあなたにも、そんな「離れたいのに離れられない」何かがあるなら、
今回出版したKindle本 『執着を手放す物語療法 自己脚本を書き換えるナラティブ設計』 が、きっと役に立ちます。
この記事では、
- この本がどんなコンセプトで書かれたのか
- 他の「自己啓発本」と何が違うのか
- 読むことでどんな変化を狙っているのか
を、できるだけ“本を買う前から使える情報”としてお伝えします。
「執着」は、意志の弱さではなく“物語の問題”かもしれない
多くの人が信じているのは、
執着 = 気持ちが弱い / 意志が弱いから
という物語です。
でもこの本で一貫して扱っているのは、まったく違う視点です。
執着は「私という人物の台本(自己脚本)」を守ろうとする力
という捉え方。
- 連絡が来ないと不安でたまらない
- 評価が落ちると「生きてる意味がない」と感じてしまう
- 家族に理解されないと、人格を否定された気がしてしまう
こうした反応の裏には、たいてい
- 「私は大事にされているはずだ」
- 「評価があるから、ここにいていい」
- 「理解されれば、救われる」
といった “物語=自己脚本” が隠れています。
この本は、
「感情を力づくでコントロールしよう」
「ポジティブに考えればOK」
といった路線ではなく、
自分がどんな物語を生きているかを見つけて、
その物語の“書き方”を少しずつ変えていく
ための 実践書 です。
この本で扱う5つの「執着の現場」
本書では、執着が顔を出しやすい5つの場面を取り上げています。
- 恋の執着:連絡が来ない夜
- 「証明したい私」から「育てたい関係」へ
- 返事だけに頼らない「安心の乗り換え」のやり方
- 家族の執着:わかってほしい叫び
- “親の期待の代役”から降りる
- いつも和解役をやらされる自分を、「境界の守り役」に交代させる方法
- 仕事の執着:評価に縛られる毎日
- 「正解集め」から「価値づくり」へ
- 点数思考から、余白のある「確率思考」に切り替える
- SNSの執着:数字が気になる手
- いいねの“麻酔”をやめる
- 「見ない練習」ではなく、「意味の作り直し」で数字との距離を取る
- 喪失の執着:戻らない日々
- 思い出を“今の支え”に組み替える
- 「さよなら」ではなく「形を変えて一緒に」という物語を作る
どれも、
「がんばって忘れましょう」「思い切って距離を置きましょう」
といった根性論ではありません。
「物語(自己脚本)」の動き方を理解しながら、
できるところから書き換えていくための、
ごく現実的なステップを並べています。
コアになる「3つの技法」だけ覚えればいい
本書の真ん中には、使い回しの効く 3つのコア技法 があります。
- 安心の乗り換え
- 「安心の供給源が1つしかない状態」をやめ、
返事・評価・数字・特定の人だけに頼らないように、
安心のルートを複数つくる技術。 - 恋愛でも、仕事でも、喪失にも横断的に使える。
- 「安心の供給源が1つしかない状態」をやめ、
- 役わり交代
- “親の期待の代役”“いつも謝る人”“場をなだめる人”など、
自分をすり減らす「赤字役わり」に一度「休職届」を出す。 - そのうえで、「境界の守り役」「自分の看護役」といった
新しい役に、そっとバトンタッチしていく。
- “親の期待の代役”“いつも謝る人”“場をなだめる人”など、
- 未来の言い方
- 「これを逃したら終わり」「失敗したら価値がない」といった
過酷な未来ルールを書き換える。 - 点数(合格/不合格)ではなく、
「確率」と「選択肢」で未来を語れるようにする。
- 「これを逃したら終わり」「失敗したら価値がない」といった
本の後半では、
「1日5分の見直しメモ」「困ったときのやり直しボタン」など、
続けられる仕組みもセットで設計しています。
記事を読んだ今すぐできる“ミニ物語ワーク”
せっかくここまで読んでくださったので、
本のエッセンスの一部を、ここでミニワークとして共有します。
紙かスマホのメモを開いて、3行だけ使ってください。
三行リライト・ワーク
1行目:事実だけ書く
例)「彼から昨日の夜、連絡が来なかった」
2行目:そのとき頭に浮かんだ 最初の物語(自動思考)
例)「嫌われたのかもしれない」「大事にされていない」
3行目:それを わずかにやわらかくした物語 を1つだけ書く
例)「今はただ忙しいだけかもしれない。
私の価値は連絡の速さできまらない」
たったこれだけです。
この3行を、今日一度だけでいいので書いてみてください。
「気持ちが一瞬だけ軽くなる」感覚を持てたなら、
それがまさに “物語を書き換える” ということです。
本書では、このミニワークを
- 恋愛
- 家族
- 仕事
- SNS
- 喪失(別れ・死別・終わった関係)
それぞれの場面に合わせて、
もう少し丁寧に・具体的に解説しています。
他の自己啓発本と何が違うのか?
似たジャンルの本はたくさんあります。
- 「今この瞬間に集中しましょう」
- 「手放す生き方をしましょう」
- 「思考を変えれば現実が変わる」
どれも一理ありますし、私自身も学んできました。
ただ、こうしたアプローチの多くは、
- 「感情をどう扱うか」
- 「考え方をどう変えるか」
という “下流側” にフォーカスしがちです。
この本が意図的にやっているのは、
行動も感情も、そのもっと上流にある
「物語(意味づけ)」から変える
というアプローチです。
- 「なぜ自分だけ、こんなに執着してしまうのか?」
- 「何回も同じパターンを繰り返すのはなぜか?」
といった疑問に、
「あなたの自己脚本がこう動いているからだよ」
と、かなり具体的に答えていきます。
こんな人にこそ読んでほしい
この本は、万人受けする「気分いい話集」ではありません。
特にこんな人の役に立つように書きました。
- 恋愛・家族・仕事・SNSのどこかで、
「わかってほしい」「愛されたい」気持ちが強すぎてしんどい 人 - 「手放そう」と何度も決意したのに、
同じ相手・同じパターンに戻ってしまう 人 - メンタル本やマインドフルネスも試したけれど、
根っこからは変わった気がしない 人 - 「自分を責めることにもう疲れた」けれど、
どう手を打てばいいのかわからない 人
逆に、
- サクッと読んで一晩で人生を変えたい
- 「ポジティブな名言だけ知りたい」
といった方には、あまり向きません。
読み方のおすすめ
読み方の一例としては、
- まず 序章 と 第1章 をざっと読む
- 自分のいちばん苦しいテーマの章(恋愛・家族・仕事など)を先に読む
- 実際にワークを1つだけやってみる
- 少し慣れてきたら 第6章「3つのコア技法」 に戻って全体像を押さえる
という順番がおすすめです。
また、本書で紹介している内容は、
医学的・臨床的な治療ではなく、
日常生活の中で物語の“意味づけ”を見直すための一般向けアプローチです。
- 強い抑うつ状態
- 自傷衝動
- PTSDなどの疑い
がある場合は、
本書だけに頼らず、医師・臨床心理士などの専門家の支援を
優先してください。
Kindle&Kindle Unlimitedで読めます
本書は現在、Kindle本として販売中で、
Kindle Unlimited 読み放題対象にも登録しています。
- じっくり読み込みたい方は購入で
- まず試してみたい方はKindle Unlimitedで
どちらのルートでも手に取っていただけます。
▶ 『執着を手放す物語療法 自己脚本を書き換えるナラティブ設計』
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最後に。
「執着を手放したい」と思うとき、
私たちはつい “今の感情”と戦おう とします。
でも本当に向き合うべきなのは、
その感情を生み出している “物語” のほうなのかもしれません。
- 物語を知ること
- 物語を書き換えること
- そして、「手放さなくてもよくなる世界」を少しずつ作ること
この本が、そのための静かだけれど確かな地図になれば嬉しいです。













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