人は誰かに対して「強い思い込み」や「信念」を持ってコミュニケーションを取り続けていると相手はその「強い思い込み」や「信念」のようになっていく場合もある!

人は誰かに対して「強い思い込み」や「信念」を持ってコミュニケーションを取り続けていると相手はその「強い思い込み」や「信念」のようになっていく場合もあります。長年連れ添った夫婦が顔まで似てくることもありますよね。

例えば、Bさんの主観的な意味づけや、思い込み、ストーリー性のある妄想で、Aさんをダメ人間と勘違いし確信して見ているとします。BさんはAさんをダメ人間として見ることで、一時的に自分の問題から目を背けることが目的な場合もあります。この場合、BさんはAさんにダメ人間であってほしいわけです。無意識ではBさんはAさんにダメ人間であってほしい、だけど表面的にはAさんに良くなってほしいと言う。そうやって無意識でダメな部分を強化するように誘導する場合があります。

 

そのBさんがAさんに対する「強い思い込み」や「信念」が強ければ強いほど、コミュニケーションを通してAさんに強い影響を与えていき、その結果、AさんはBさんの「強い思い込み」や「信念」に沿った人格になっていきやすいのです。

神経細胞ミラーニューロンも関係しています。

他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。

引用元:ミラーニューロン – Wikipedia

例えば、陰険で人を嘲笑してせせら笑って生きている人を見ていると不快になりますよね。それは自分がそうしたくもないのにミラーニューロンによって鏡のような反応をしてしまい、自分まで同じようにせせら笑っているかのような気がしてしまうからです。

よく「人のせいにするな!」なんて古いことを言う人もまだいますが、人は影響されるものです。影響されるのが普通のことなんです。だから、影響のことを考えて人間関係をしっかり選ぶことが大事なんです。自分の周りの3~5人によって自分は作られていきます。だからどんな人と関わるかが重要なんです。

このように、人は人に影響されていきます。特に相手の「強い思い込み」や「信念」が強ければ強いほど、コミュニケーションを通して強い影響を受けてしまいます。

支配的な人や操作的な人は、相手を自分の思い通りにしようとします。ですので影響されたくない相手からは、まずは離れて、区別と課題の分離を学ぶ必要があります。

例えば、Bさんは、自分の精神状態をAさんがダメ人間だという事で保っているので、なかなかAさんを手放そうとしません。Aさんに期待をさせる。そして、期待をすれば暗示にかかる。自分の不幸を願っている人に期待をすると、不幸になる暗示がかかるんです。

BさんがAさんに対して「お前は責められるべき存在だ」と無意識で強く思い込んでいる場合、AさんがBさんに期待すると「自分は責められなくてはいけない」と暗示にかかり、人から責められるようなことを無意識でするようになります。人は、よほどしっかりしていない限り、人からされたことを他の人に無意識でやります。

この話の場合は、Bさんは親への恨みを解決していない可能性もあるので、親に対する恐怖や怒りをAさんに投影し、親の影をみて自分より下に見ることで安心しているというパターンもあります。つまり「自分をダメにした親への恨みを他人のせい」にしている場合もあるということです。

人は誰かに対して「強い思い込み」や「信念」を持ってコミュニケーションを取り続けていると相手はその「強い思い込み」や「信念」のようになっていく場合もあるから「信念の押し付け」はしないほうがよいです。

信念は自分だけで持つものです。

 

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