最近では、有名にならない方がいいという考え方が増えています。これは、有名になることで嫌な思いや苦しい経験をする人が増えているからです。芸能人でさえ、「有名になるのが怖い」「無名になりたい」と言って、無名を望む人もいます。僕の本の中では、お笑いタレントの方の事例も紹介しています。実際に有名になったからこそ、そのリスクや負担を理解できるようになったのだと思います。
有名になりたくない人のための一冊
有名になりたくない、無名になりたい、そういう人に役立つのがこの一冊です。
【広告】無名になる勇気
有名になりたがっている人たちは(一部のお話ですが)、まだまだ精神的に子供の状態なのです(悪い意味ではない)。内側を固めて創ることが出来ず、その良さも知らない人たちが、求め彷徨う世界なのです。それがダメだと言っているのではありません。その世界でしか学べないことがありますから、飽きるまで遊んで、勉強すれば良いのです(貴重な経験になる)。
そしてそのうち成長してくると嫌になる時がくる場合もありますから、その時に上記の本を読むと、良い気づきがあるでしょう。有名になりたいと思っていた状態から、有名は嫌だ、無名になりたい、そう思えるようになってきたら自分の人生が次のステージに向かい出したということです。
世の中には、無名の人の中に優れた人たちが沢山います。それがわかる視点を持つことが大事なことです。その視点がないまま有名になりたがり、本の中でお伝えしている「2つの囲い」に囲われて、支配されて、病んでしまい、最悪自死を選択する……、そうならない為にもこの視点を持っておいた方が良いと思います。有名人たちを取り囲む側の一部に、まるでハイエナのような者たちもいます。ハイエナが餌を求めて近寄る、それが有名人の世界です。
僕自身は、有名になりたいという気持ちは一切なく、逆に、無名で静かに暮らしたいと思っています。なので何年も前から出来るだけ目立たないように静かに情報発信をしております。
精神的に弱い時期は有名になるのも良い
有名になりたがっている人たちは、まだまだ精神的に子供の状態(悪い意味ではない)とお伝えしました。下記の格言をお読み下さい。
名声は魂の快美な糧です。それは精神を強め高め、心に活気を与えます。それゆえ、弱い人間の心はそれによって元気づけられることを望みます。しかし有名になると、やがて名声を軽視するようになります。一般の考えは人間を神と崇めると同時に、神をけがします。一般の考えはしばしば。
エピクテトス(古代ギリシアのストア派の哲学者)
このように、有名になり名声を得ると精神を強くし、高め、心のエネルギーになります。つまり外部からエネルギーをもらうということです。しかしこれは自分で生きられない子供が親からご飯を食べさせてもらうのと同じことです。精神的な自立が出来るようになると、外部から心のエネルギーをもらわなくても内側で生み出す(創る)ことが出来るようになってくるので、有名になりたくなくなり、名声もいらないものになってきます。鬱陶しいものとなります。なので自分の力で心のエネルギーを生み出すことが出来ない時期は、外部からエネルギーをもらうことも悪くありません。しかしそれは「借り物」であるので、出来るだけ早く自分で創り出せるようになることが大切です。
自分で心のエネルギーを創り出す力はIQではなくEQ(心の知能指数)です。この構成要素の1つに感情を創り出して利用するというものがあります。それが出来るようになると、内側から心のエネルギーを生み出せるので、有名になることも名声も不要になります。その為のトレーニングは、下記がおすすめです。
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有名になると徐々にダメになる。馬鹿になる。
有名になってしまうと、駄目になります。
太宰治『津軽』
人は有名になると徐々にダメになります。まるで茹でガエルの法則の如く、気付かないうちにじわじわと茹で上がってダメになります。必ずではないけど、ダメになりやすい世界です。それは支配者の餌に食いついているうちに自分を見失いながら低次の欲の虜になるからです。
最初は心に響く歌詞を沢山書いていた人でも、人気が出ていくうちに、全く心に響かない曲(歌詞)ばかりになるのはよくあることです。人は有名になればなるほど大切なものを失います。
本当に斬新なアイデアを思いつくのは若いときだけです。その後は経験を積み、有名になって、ついには馬鹿になります。
アルベルト・アインシュタイン(天才物理学者)
アインシュタインが言っているように、有名になるとバカになってしまうのです。バカになっているのに賢いと思い込んでしまうようになります。本当に大切なことを忘れてしまい、自由な発想を生み出すことさえ出来なくなるのです。そして心理的に雁字搦めになり、金の亡者たちに心理的に拘束されるようになるのです。その拘束された状態、つまりは心理的に飼われている状態、その中での自由だけを自由だと思い込んで、徐々に更なる馬鹿へと落ちてしまうのです。
有名になれば人は変わってしまう
(名声は)毒薬ですよ。(ジヤアナリズムなんて)有名になったとたんに、たいてい腑抜けになっていますからね。
太宰治『津軽』
有名になればなるほど人は大切なものを失います。それが代償の1つです。
名声、有名、そこにあるものは低次の欲の視点での価値
名声などというものに、いったい何の価値があるだろうか。本当に内容も価値もある人間たちが、みな有名になって後世に知られているとでも、あなたは思っているのだろうか。
ヘルマン・ヘッセ
名声、有名、そこにあるものは低次の欲の視点での価値です。それも良いのですが、それよりももっと深い喜びを知れる成長も出来るので、歳をとるごとに成長して有名から無名を好むようになる方が良いと思います。有名でありたいのは子供の欲の世界です。
その通り!徐々にくだらないと思うようになる
有名になるなんて、つまらないことさ。はじめはきっと面白いだろう。でも、だんだん慣れっこになって、しまいには嫌になるだけだろうね。メリーゴーランドに乗るようなものじゃないか。
スナフキン(ムーミン)
有名になっても、徐々にくだらないと思うようになるでしょう。有名になればなるほど、子供の頃に感じていた大切なことを感じることが出来なくなっていき、心の中は虚しくなります。その虚しさを埋めるために、欲望に塗れて、表面上の輝かしさを求めるのです。
おわりに
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・無名になる勇気
有名を求めることに飽きたら、無名になる勇気を持って、自分の心の内側でエネルギーを創って、感謝の心で満たされるようになりましょう!!
この記事でご紹介した3冊、良かったら読んでみて下さい。
関連記事:
有名になろうとすると、トラブルに巻き込まれやすくなります。小さなことで言えば、誹謗中傷などを受けることになります。僕個人が思うことは「色々な意味で、有名にならないほうがいいよ」ということです。有名になればなるほど、目には見えない「しがらみ(柵)」によって自由が失われていきます。自分でも気づかないうちに、本当の自分を見失い、「本当の自分って何?w」という状態になってしまうこともあるからです。下記の関連記事もお読み下さい。
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