メサイアコンプレックスの持ち主の心理的成長!(自分を褒めることができるように)

メサイアコンプレックスの持ち主の心理的成長!(自分を褒めることができるように) 成長(3)

メサイアコンプレックスの持ち主の心理的成長について書きたいと思います。

書籍「メサイアコンプレックスの本(Messiah complex)」

まず、書籍「メサイアコンプレックスの本(Messiah complex)」に書いたことをお読みください。書籍の「第7章 周囲が出来ること!」の「自分のために生きられるように仕向けてあげよう」からです。

メサイアコンプレックスを抱えていたと思われるある人は、不動産経営に失敗した後、「診療放射線技師(レントゲン技師)」となり、ずっと病院で働いていました(引っ越しが3回あったので、3回職場が変わっている)。給料は手取りで約50万くらいでした。しかし、自分のためにお金を使えない人で、前記しましたが自分の服を自分で一度も買ったことがありませんでした。自分のお金なのに自分に使うことはよくないことだと思い込んで生きていたのです。そして何十年も毎月宗教に寄付(献金)していました。つまり宗教依存症になっていたのです。宗教依存症になればなるほどメサイアコンプレックスの働きも強くなっていました。宗教の仕組みがメサイアコンプレックスの形成に深く関係している場合もあります。それ以外も、好きな食べ物を食べたいとも言わず、完全に自分を押し殺して生きていました。それがメサイアコンプレックス肥大化に関与しているので、ここを緩める必要がありました。
一番大切なことは、メサイアコンプレックスの人が自分のために生きられるように仕向けてあげることです。それがどうしても出来なくて苦しんでいます。相手が自分のために何かをしたら喜んであげましょう。相手が自分のためにお金を使ったら、それも喜んであげましょう。彼らは自己犠牲をしており、自己犠牲をしながら特別になって認めてもらいたがっているのです。この部分の認知を修正していくことが大切なのです。

「メサイアコンプレックスの本(Messiah complex)」
第7章 周囲が出来ること! 自分のために生きられるように仕向けてあげよう より

人は一生をかけて変わっていく

これは深刻なメサイアコンプレックスと考えることができます。このような人が大きく変わるということは、その人の一生をかけての変化になります。だから周囲の人ができることは、長い目でみて、自分のできる範囲で、書籍でお伝えしていることで働きかけていくことが大切なのです。

人が抱える根本的な問題は、一生をかけて変えていくくらい難しいものです。それに取り組むことに、人生の魅力と深い喜びがあるのだと思います。

今でも自分にできる範囲内で働きかけている

僕もこの人(前記した人)に対し、今でも自分にできる範囲内で働きかけています。書籍「メサイアコンプレックスの本(Messiah complex)」でお伝えしたことの中から、自分ができることを、できるときにやっています。効果もしっかり感じています。

先日、この人との電話の中で、生活の中であることができるようになったと繰り返し言っていたので、「すごくいいね!」と僕なりに喜びを伝えました。そしてその話の流れで、その人は自分の父親が大好きだと言いました。過去は、自分の親に対しての怒りや恨みを語っていた時期もあるのですが、そこからだいぶ理解が深まったようでした。

つまり、おそらくは自分なりに考え、理解を深め続け、嫌い→心理的に虐待されていた→更に理解を深める→自己理解→親の気持ちを理解し始めた→自分を大切に思えるようになってきた→許し→自分を好きに思えるように→親のことも好きに思えるように。といった感じで、このような心理的な変化と成長が起こっていると思われます。これまでの相手の発言を長期的、全体的にみて、僕はそう思っています。メサイアコンプレックスの問題の核には「自己犠牲」が付随していています。

メサイアコンプレックスの問題の核

メサイアコンプレックスの問題の核は、「過剰な責任感と他者を救うことで自己価値を見出そうとする歪んだ自己認識」です。これは、他者の問題をすべて自分が解決しなければならないという強迫観念や、自分が他者の救世主であると信じることで、自己の存在意義を保とうとする心理的な状態にあります。この過剰な使命感が、自己犠牲や他者との不健全な依存関係を引き起こし、最終的には自己も他者も苦しめる結果を生むことが多いです。

だからメサイアコンプレックスの持ち主にとって、自分の価値を取り戻すことが、この問題の解決において最も重要な部分の1つなのです。

与えられる側よりも与える側になろう

僕は過去、自分の親が僕のことを大切にしてくれなく、他の何かを大切にしていることに対し、深い悲しみや心の痛みを感じていた時期があります。与えられないことに傷ついていました。

だけどこの問題もだいぶ前に解決し、親が僕を大切にしなくても、大切に思わなくても、それも親の自由であると思えるようになり、心が軽くなり、更に親が、別の何かを大切に思えることを自然と喜べるようになりました。この心理的な成長によって僕は、自分の心が自由に一歩近づいたと感じていて、そんな自分の成長を嬉しく思っています。

与えらることを求めていた過去の僕は、与えられることに興味がなくなり、与える側になりたい。そういったギバー、精神的自立の心が芽生え、そこに喜びや楽しさを感じるようになってきたのです。よく「親はいつになっても親」「永遠の親の愛」という言い訳や妄想のようなもので親に依存し、テイカーのまま生きる人もいますけど、それはとても不幸な道だと思います。

僕なりに、この記事でお伝えしたメサイアコンプレックスの人に対し、プラスな働きかけをしてきたのですが、それが段階的に芽が出て、花(結果)が咲くことに喜びを感じています。

人それぞれ人生は皆違います。比較をする必要はありません。人間は成長し続ける限り、その人はその人の個の輝きを発し続けます。自分のお金で自分の服さえも買えず献金したり詐欺されたりしていた深刻なメサイアコンプレックスの持ち主が(自己価値が崩壊していた人が)、自分の力で自分のことを褒めることができるようになったこと、素晴らしいことです。ここからです。その人が、自分の親となり、自分の味方となり、本当の意味で自分を大切にしていくのは。

何歳になっても、生きている限り、人は変わることができます。70歳でも80歳でも諦める必要はありません。勇気を持って、この世界でたった1人の自分を大切にし、自分の親になってあげてください。それができるようになると、他人を支配したり操作したり、他人を侵害する必要がなくなってきます。自分を大切にできる人間は、他人のことも大切にできるようになってくるのです。

そして自分を大切にして、与える側になっていきましょう。

心の深層に眠る"モンスター"と向き合い、真の自分を解放しよう
あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、そのモンスターと対話し、心の傷を癒し、真の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。
この記事を書いた人
菅原隆志43

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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