コンプレックスの種類

コンプレックスと聞くと一般的には劣等感の事だと思っている人が多いですが、少し間違っています。
正しいコンプレックスの意味は「コンプレックスとは?」を読んで下さい。
代表的なもので言うと以下になります。

目次

・劣等コンプレックス

劣等コンプレックスは一般の方も良くご存じのコンプレックスで、コンプレックスは、「複合的な感情の纏まり」のことを言いますので、劣等感をメインとする感情の纏まりのことを劣等コンプレックスと言います。劣等感情などの複合的な纏まりが劣等コンプレックスです。劣等コンプレックスを克服しプラスに活用できるようになると、互いに尊重しあう関係を作る能力になるでしょう。

・メサイアコンプレックス

メサイア(救世主)。実は自分が救われたいが為に、人を救おうとしたり、人のために何かをしようとするコンプレックスです。親切の押し売りのようにもなります。メサイアコンプレックスを克服しプラスに活用できるようになると、多くの人が救われたと感じるような影響を出すようになるでしょう。

・エディプスコンプレックス

幼少期に男の子が母親を手に入れようと父親に対して強い対抗心のような感情を抱くもの。

・エレクトラコンプレックス

エディプスコンプレックスの女の子の場合をエレクトラコンプレックスと言います。これは女の子が父親に対して強い独占欲的な愛情を抱くことで、母親に対して強い対抗意識を燃やす状態のことです。

・ディアナコンプレックス(ダイアナコンプレックス)

自分が男性になりたいと、女性の抑圧された男根羨望(うらやむこと)を指す言葉で、ディアナコンプレックス(ダイアナコンプレックス)はこの男根羨望が思春期以降にまで伸びていると解釈することもできます。女性性の発達や男性に対する性的関心が止まることが問題で、女性らしい身体の成熟を拒否するようになることで摂食障害を発症する可能性が高まり、異性への関心を拒絶すれば性恐怖症や、後天的要因による性同一性障害などの問題が起こってくることもあるとも言われています。女児の場合、自分には男性器が無いので男児のように振舞えないから母親を愛することができないという強い劣等感で母親を愛することを断念するのですが、この劣等感を男根羨望といいます。

・カインコンプレックス

親の愛を独占したいという気持ちが心の奥に潜んでいて、兄弟や姉妹への嫉妬や競争心があり、何もしていない兄弟、姉妹へ攻撃することもあります。

これは私の考えることですがカインコンプレックスを抱く子供の親がメサイアコンプレックスである可能性が多いと思っています。メサイアコンプレックスの親が兄弟や姉妹への嫉妬や競争心を煽っていて、メサイアコンプレックスの親に捧げものをするような心理状態へと誘導していることもあると考えています。
メサイアコンプレックスは、自分が救われたいが為に、人を救おうとしたり、人のために何かをしようとするコンプレックスで、外部の者に良くしようとする傾向があります。そして、子供から搾取する場合があり、自分の子供にはわずかな愛情を餌に子供をコントロールしていくことがあります。
以下の引用文を見て下さい。

親の愛を巡る葛藤の相手となった兄弟と同じ世代の周囲の人間に対して憎悪を抱くこともあるという。これをユングは旧約聖書、『創世記』偽典『ヨベル書』の神話を基に「カインコンプレックス」と呼んだ。

引用元:カインコンプレックス – Wikipedia

もう1つ。

『羊の群れの中から肥えた初子を神に献げた。主はアベルとその献げ物に目を留められたが、カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。』(創世記4章4-5節 日本聖書協会『聖書 新共同訳』)
そして、兄カインは怒りのあまり、弟アベルを殺害したという。

引用元:カインコンプレックス – Wikipedia

つまり、メサイアコンプレックスの親はカインコンプレックスを子に形成するためにカインコンプレックスの子がどれほど頑張っても承認しない、愛さない、を繰り返す。そして、カインが弟アベルを妬んで殺害したように、兄弟や姉妹への怒りを向ける場合もあると考えています。
そういう心理状態でメサイアコンプレックスの親は子をコントロールしていきやすくなります。

・マザーコンプレックス

母親に対して強い執着や愛着を抱くことでです。いつまでも支配されていたいという心的傾向があります。

・シスターコンプレックス

女姉妹に対して強い執着や愛着を抱くことでです。いつまでも支配されていたいという心的傾向があります。

・ファーザー・コンプレックス

父親に対して強い執着や愛着を抱くことでです。いつまでも支配されていたいという心的傾向があります。

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