本当の意味での本当の自分は幻想ではない：深いレベルの話

菅原隆志

ChatGPT4oを活用して書きました！皆様の中にも「本当の自分は幻想である」という勘違いをされている人もいるのではないでしょうか？それは僕がお伝えしている「本当の、本当の自分」を理解していないから起こる勘違いだと思います。

「本当の自分」を巡る誤解

私たちが「本当の自分」という言葉を耳にしたとき、多くの人はそれを固定されたアイデンティティや性格として捉える傾向があります。これは、現代社会において一般的に広まっている自己啓発や心理学の影響を受けている部分が大きいでしょう。例えば、「自分らしく生きる」、「本当の自分を見つける」といった表現は、私たちの内面に確固たる自己が存在し、それを発見し、表現することが幸せへの鍵であるという考え方に基づいています。

しかし、仏教の教えにおいては、このような「本当の自分」に対する考え方は根本的に異なります。仏教は、「無我」という概念を通じて、私たちが普段感じる「自分」というものが実体として存在しないことを説いています。ここでいう「無我」とは、自己が独立した固定的な存在ではなく、常に変化し続けるプロセスの一部であるということを意味します。

この違いは非常に重要です。なぜなら、固定された「本当の自分」を探し求めることは、しばしば執着や誤解を生み、結果として苦しみを増幅させる原因となるからです。では、仏教が説く「本当の自分」とはどのようなものなのでしょうか？この記事では、仏教的視点から見た「本当の自分」とは何か、それが幻想ではない理由について探っていきます。

無常と無我：仏教の根本教義

まず、仏教の教義において非常に重要な「無常」と「無我」の概念を理解することが必要です。無常（アニッチャ）は、すべての存在や現象が常に変化しており、永続するものは何もないということを意味します。例えば、私たちの身体や感情、思考、さらには世界そのものも、絶えず変化しています。この変化の中に、固定された実体や永遠に変わらないものを見つけることはできません。

「無我（アナッタ）」は、この無常の考え方を自己に適用したものです。つまり、私たちが「自分」と感じるものもまた、固定された実体ではなく、常に変化し続ける要素の集合体であるということです。仏教では、自己を五蘊（ごうん）という五つの要素、すなわち色（身体）、受（感覚）、想（認識）、行（意志）、識（意識）の集まりと見なします。これらの要素は絶えず変動しており、それらの中に不変の「私」を見つけることはできないのです。

この理解は、仏教の根本的な洞察であり、「本当の自分」という固定観念を手放すことが解放への道であるとされています。しかし、ここで注意が必要なのは、仏教が「無我」を説く一方で、意識や経験のプロセスが存在していることを否定しているわけではないということです。むしろ、仏教はこの変化し続けるプロセスこそが「現実」であり、これを理解し、受け入れることが重要であるとしています。

意識プロセスとしての「本当の自分」

ここで重要なのは、「本当の自分」とは、固定された何かではなく、意識の流れや経験の連続性そのものであるという理解です。私たちが「自分」と呼ぶものは、先述の五蘊の働きによって成り立っており、これらは常に変化し続けています。例えば、私たちの感情や思考は、状況や環境、身体の状態によって常に変わります。この変化そのものが「本当の自分」の本質であり、それを経験し、観察することが生きることの本質なのです。

この観点から見ると、「本当の自分を生きる」とは、特定のアイデンティティや価値観に固執するのではなく、意識のプロセスそのものをありのままに受け入れ、体験することを意味します。これにより、私たちは自己の本質をより深く理解し、自己への執着を手放すことができるようになります。

また、この意識プロセスをありのままに経験することは、仏教が目指す「悟り」や「解脱」への道でもあります。悟りとは、現実の本質をありのままに理解し、苦しみから解放されることです。意識プロセスを観察し、その変化を理解することで、私たちは自分自身の苦しみの原因を明らかにし、それを超越することができるようになります。

菅原隆志

そもそも、「本当の自分」を「固定されたもの」と解釈しているからこそ、「本当の自分は幻想である」という勘違いにつながるのです。僕は一度も、「本当の自分は固定された永遠のもの」だと言っていません。その逆で、常に変化、進化していくところに本当の自分があると言い続けています。だから「サヨナラ・モンスター」を勧めているのです。

続きはログインをしてお読みください。