破壊的カルトの手口の1つについて、元統一教会の幹部だったスティーヴン ハッサンの有名な「マインド・コントロールの恐怖」という本から引用してご紹介します。
それでは引用文をお読み下さい。
破壊的カルトのメンバーは心理的囚人だということである。すでに説明したように、破壊的カルトは、メンバーがそもそもグループをやめること自体を怖がるように、恐怖心を心に植え付ける。こうすることで彼らは、自由な選択の扉を閉ざしてしまう。
引用元:マインド・コントロールの恐怖 (ノンフィクションブックス)のP192
私自身が、子供の頃にカルト指定されている団体の考え方を刷り込まれていたので、カルト、支配、そういった者に敏感になっています。まず引用の「心理的囚人」はまさにこれです。この「心理的囚人」と繋がる記事は今までにたくさん書いてきました。例えば「ダブルバインド」や「モラルハラスメント」です。ダブルバインドに関しては「心理的囚人」とピッタリですよね。
そして、引用の「メンバーがそもそもグループをやめること自体を怖がるように、恐怖心を心に植え付ける。」は「モラルハラスメント」の恐怖と繋がる話です。だから、私はこのブログでうるさいほど「恐怖への同一化」について書いていたのです。恐怖への同一化のことを書いた記事一覧は「こちら」です。
先ほどの引用の「グループをやめること自体を怖がるように」というこの部分。これこそが「心理的囚人」同士を繋ぐ「鎖」です。この鎖に無意識のうちに恐怖してグループをやめないことが幸せだという理由を無理やりにでも作り出すのです。そしてそれをグループに強いていく。抜けようとする者には「モラルハラスメント」に書いた「村八分」で追い詰めるのです。
こういった者たちの行いが、形を変えて色々な形の「ハラスメント」として「表面化」している場合もあるのです。ヤクザがヤクザであることを隠す時代です。カルトもカルトであることを隠すこともある時代なのです。
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Q1. 破壊的カルトのメンバーはなぜ心理的に「囚人」になるのか、そのメカニズムは何ですか?
破壊的カルトは恐怖心を植え付け、自由な選択や脱退を怖がらせることで、メンバーの心理的自由を奪います。これにより、メンバーは自己決定感を失い、心理的に「囚人」の状態になります。
Q2. 「恐怖への同一化」がカルトからの脱却を妨げる理由は何ですか?
恐怖への同一化は、恐怖を感じる対象と自分を一体化させる心理で、恐怖を克服しにくくし、グループから離れることへの不安や抵抗感を増大させます。これが脱退を困難にしています。
Q3. カルトの「村八分」やハラスメントはどのようにメンバーの心理を操作していますか?
グループから孤立させたり、排除や非難を行うことで恐怖と自己否定感を植え付け、メンバーの心理的自立を妨害します。これにより、メンバーはグループに依存し続ける状況が作られます。
Q4. カルトや支配的団体は隠れた形で「ハラスメント」を行うことが多いのはなぜですか?
公の場ではイメージや信頼性を保つために隠蔽し、秘密裏にハラスメントやコントロールを行うことで、外部からの干渉や摘発を避け、長期的な支配を維持しやすくなるためです。
Q5. カルトのメンバーが恐怖心を克服し脱退するにはどうすれば良いですか?
専門的な心理支援や信頼できるサポートを受けながら、心理的な安全性を回復し、恐怖心を理解・克服する過程が必要です。また、周囲の理解と支援も重要です。
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