
心の症状には様々なものがあります。例えば、焦る気持ち。憂鬱な気分。理由がわからない苦しみ。強い不安感。得体の知れない恐怖。神経質になる。怒りが抑えきれなくなる。何も楽しめない。笑えない。死にたい、消えたいという気持ちなど。こういった心の症状を隠して抑えてはいけません。悪化します。
20歳くらいだったかな、それくらいから5年くらい付き合っていた彼女がいたのですが、当時の僕は家族は勿論、自分の身近な存在(彼女)にも心の苦しみ(前記したような心の症状)を言えずに抱えていました。それらを言うことが出来ませんでした。もしそんな心の状態を家族に知られたら攻撃されるので、絶対に言えないと言う状態になっていました。当時、笑うことも出来なくなっていたのですが、その1つを知られただけでも攻撃されていて、もし反撃をすると汚い嘘と巧みなすり替えで、でっち上げられる家族関係だった為、心理的に封じ込められていて(ダブルバインド)、対処できず、僕は心の症状を隠し続けていました。
自分の心の内側で大きくなっていく心の苦しみを隠し、それを嫌がり、強く否定し、だけど誰かに助けてもらいたくて、でも自分の心の苦しみを言うことが全く出来なくて、僕にとっては心の苦しみを言うか、それとも死ぬか。というくらいで、死に匹敵するくらいのレベルのことでした。気づかれないように出来るだけ普通のフリをし続けていました。その結果、希死念慮、自殺念慮へと繋がった(悪化した)ことがあります。
この心の苦しみを隠して抑えていた5年間は、重度の薬物依存から何とか抜け出した5年間でした。この時の彼女のお陰もあって僕はシンナーをやめることが出来ていました。当時はシンナーをやめて生きるだけで精一杯という状態だったのです。10代の頃から耐え難い現実(機能不全家庭)から逃げる為に薬物にハマっていたので、薬物をやめるということは耐え難い現実を直視するということだったので、僕にとってはそれだけで異常な苦しさを感じていたので、薬物をやめることが出来ただけでも自分の中ではすごいことでした。そして、重度の薬物依存から、彼女依存症と宗教依存症になってしまいましたが、結果、支えられていたので、何とか薬物をやめることが出来て、完全にやめることが出来ました。
薬物をやめることは出来たけど、心の苦しみを隠して抑えて否定し続けたので、心の奥でどんどん問題が肥大化して悪化していきました。心の苦しみは隠して抑え続けると悪化します。だから症状を隠して抑えてはいけません。悪化します。
大切なことは自分のありのままの心の苦しみ、痛み、それを表に出すことです。話すこと、書くこと(サヨナラ・モンスター)、何らかの方法で表に出して、それを否定せず受け入れていくことです。受け入れて、直視して、向き合って、そして「問題解決(サヨナラ・モンスターの付属ツール等)」をしていくことが必要なことです。心の問題は、解くことで解決される(癒される)のです。心の問題を解くには「理性」が必要です。理性が無いと正しく解けません。理性があるから心の問題を正しく解くことが出来るのです。それが「自己理解」です。心の問題は正しい自己理解によってのみ解けるのです。理性を司るのが脳の前頭前野です。脳の前頭前野に「癒しの力」があります。過去の僕が自殺寸前まで悪化したのは脳の前頭前野を使う生活をしていなかったからです。
脳の前頭前野を活性化させながら自分の心の問題を解いていきましょう! 具体的な方法が「サヨナラ・モンスター」です。