一人の人間を二度殺す能力が無意識裡の心理的ネグレクトの力。無意識のうちに親が子供の存在を無視するということは子供の心を殺すということ。

無意識裡の心理的ネグレクトとは

『私は、自分が無意識にやっているかもしれないことに気づくきっかけとなるためにも、ネグレクトの項目に「無意識裡の心理的ネグレクト」を入れるべきだと思います。
意味は、「無意識のうちになされる心理的放置」「心の食物であるストロークを与えないこと」。
行動としては、「相手の気持ちを聴こうとしないこと」です。』

上記は家族カウンセラー中尾英司さんの言葉


この本は是非読んでいただきたいと思います。

無意識裡の心理的ネグレクトを批判したい方は、無意識で自分の悪事がばれるのが怖いから、批判したくなる場合もあると思います。無意識裡の心理的ネグレクトは無意識のうちにやってしまうので批判したくなる裏には「核心につかれた焦り」がある場合もあります。

分かってほしいことは、この記事はそういった無意識裡の心理的ネグレクトをしている人を吊るし上げようという内容ではなく、その人もまた一人の傷ついた人間なので自分の傷を理解して癒して変わってほしいと思って書いています。

ここからが本題ですが、無意識裡の心理的ネグレクトを行う人の多くは「妄想が強い」ことが分かってきました。妄想が強いことで妄想を混ぜながら現実を生きていたりします。

他者の存在を無意識のうちに軽視する無視するといった状態になっています。例えば「なんであんなに良くしたのに、誰もわかってくれないの」と言います。この無意識裡の心理的ネグレクトを行う人と会話すると「私は、あんなに良くしてやったのに」という時点で「相手の心を無視」していることがわかります。

通常、人は自分が良かれと思ってやっていても、必ずしも相手にとってそれが良いとは限りません。やはり心を開いた状態で相手が本当に良かったと言うことが相手の気持ちなのですが、無意識裡の心理的ネグレクトを行う人はそのことを説明しても「頭ではわかるけど納得できない」と言います。無意識レベルでの感情的な決めつけです。

その「納得できない」という部分に「妄想世界が関与(情報や感情の纏まりが関与)」していました。その無意識裡の心理的ネグレクトを行う人の妄想世界のパターンを見つけたのですが、そのパターンは「誰かを悪者に仕立て上げて自分を被害者にすることで、自分の価値を見出して、その価値をもって何かを満たす妄想をしているというパターンでした。このパターンの現実逃避をして傷ついているのです。

例えば、話をしようという状態を作ると嘘に嘘を重ね支離滅裂な話にして、早口でものを言い相手を混乱させたり苛立たせたりします。そして喧嘩に持ち込むのです。そうすると怒られたことで「被害者になる大義名分が出来上がったので、あとは「現実を混ぜ込んだ妄想」をスタートできるので無意識裡の目的が達成されると言うわけです。

無意識裡の心理的ネグレクトを行う人は自分以外の価値が良く分からないので、相手を無視し軽視するか、悲劇のヒロイン妄想をリアルに感じるための道具としてしか相手を見ていないのです。

あの有名な神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗も人を野菜という扱いをしている点で無意識裡の心理的ネグレクトを行う人、無意識裡の心理的ネグレクトの被害者に似ている部分があります。無意識裡の心理的ネグレクトを行う親に育てられると、悪い世代間連鎖を受け継がない強い意志で跳ね除けない場合、その子も無意識裡の心理的ネグレクトの性質を受け継ぎ子供に同じようなことを知らず知らず無意識で行ってしまう確率は高いでしょう。

以下は神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗の犯行声明です。

さあゲームの始まりです
愚鈍な警察諸君
ボクを止めてみたまえ
ボクは殺しが愉快でたまらない
人の死が見たくて見たくてしょうがない
汚い野菜共には死の制裁を
積年の大怨に流血の裁きを

 

引用元:神戸連続児童殺傷事件 – Wikipedia

この犯行声明は、本当の声ではないでしょう。

愚鈍な警察諸君

子どもながらの気持ちが含まれていると思います。「警察は悪い人を捕まえるのが仕事でしょ?なんでぼくを苦しめる見えない悪い存在を逮捕してくれないの?愚かじゃないなら逮捕して!」というような気持ちだったのではないかと思います。本人はまさか無意識裡の心理的ネグレクトにあっているとも気付けないのですから。

ボクを止めてみたまえ

「誰かボクの心の深い傷に気付いて!理解して!」という救ってほしい気持ちの表れだと思います。

ボクは殺しが愉快でたまらない

「僕は自分でもわからないけど異常になってきて苦しい!」という最後の良心からのメッセージではないかと思います。

 

無意識裡の心理的ネグレクトを受け続ける子は、このように本当の自分の気持ちがわからなくなり、それを別の形で表現することがあります。本当の自分の存在が潰され、自分という存在がわからなくなり、心が破壊されていくと、本人もよくわからなくなるのです。

僕は、この事件、冤罪の可能性もあると思っているのですが、この事件が真実ならばモラルハラスメント、無意識裡の心理的ネグレクトの影響によるもので、冤罪なら無意識裡の心理的ネグレクトにあっているので心理操作する為にも都合良い人間だったので実際には起こっていない、またはやっていない嘘の記憶をストーリー性まるごと刷り込む虚偽記憶を使ったものであると私は勝手ながら思っています。人には隙間があればストーリー丸ごとの記憶を刷り込むことが可能だと思います。

虚偽記憶(きょぎきおく、英: False memory)とは、実際には起っていない筈の出来事に関する記憶(エピソード記憶)のこと。斎藤学は「過誤記憶」と訳している。

引用元:虚偽記憶 – Wikipedia

神戸連続児童殺傷事件が冤罪であっても真実であっても無意識裡の心理的ネグレクトが関係していることは間違いないと思います。「無意識裡の心理的ネグレクトを行う人間は妄想が強い」と前途しましたが、無意識裡の心理的ネグレクトの被害者も妄想が強くなります。妄想によるイメージが相手の妄想へと影響を出していることも感じました。つまり無意識裡の心理的ネグレクトを受けて育つと「嘘の記憶を刷り込まれやすくなる」のです。

僕が見た無意識裡の心理的ネグレクトを行う親子は、子どもの記憶がおかしいのです。やってもないことをやったと言ったり、実際にやった事をやっていないと言ったりして記憶がおかしいのです。親の方を見ていると子どもの記憶がおかしくなるように暗示をかけるかのような関わりをしていました。

「お前はこうだよね?うん。そうだよね。うん。その通り。そうなんだよ…。そうよくわかったね」という感じで親に依存しなければ生きれない子どもの立場を利用し暗示をかけるかのように刷り込んでいました。その時に子どもは変性意識状態になっていました。そうして無意識裡の心理的ネグレクトを行う親は自分の都合のいいように子どもの人格を作り記憶をコントロールするのです。

第2犯行声明では、

この前ボクが出ている時にたまたまテレビがついており、それを見ていたところ、報道人がボクの名を読み違えて「鬼薔薇」(オニバラ)と言っているのを聞いた

人の名を読み違えるなどこの上なく愚弄な行為である。

引用元:神戸連続児童殺傷事件 – Wikipedia

このように書かれています。無意識裡の心理的ネグレクトを受け続けた子は自分の存在に透明感が出てきているので、自分の存在を証明したり、自分を確認するための「名前に過剰反応」します。ネット上ではIDの作成にすごく時間をかけ、拘る人も無意識裡の心理的ネグレクトにあっていた場合がある可能性があります。

そしてこのように書かれています。

この紙に書いた文でおおよそ理解して頂けたとは思うが、ボクは自分自身の存在に対して人並み以上の執着心を持っている。よって自分の名が読み違えられたり、自分の存在が汚される事には我慢ならないのである。今現在の警察の動きをうかがうと、どう見ても内心では面倒臭がっているのに、わざとらしくそれを誤魔化しているようにしか思えないのである。ボクの存在をもみ消そうとしているのではないのかね

ボクはこのゲームに命をかけている。捕まればおそらく吊るされるであろう。だから警察も命をかけろとまでは言わないが、もっと怒りと執念を持ってぼくを追跡したまえ。今後一度でもボクの名を読み違えたり、またしらけさせるような事があれば一週間に三つの野菜を壊します。ボクが子供しか殺せない幼稚な犯罪者と思ったら大間違いである。

―ボクには一人の人間を二度殺す能力が備わっている―

引用元:神戸連続児童殺傷事件 – Wikipedia

そうボクには一人の人間を二度殺す能力が備わっている

この部分。

これこそが、「酒鬼薔薇聖斗が無意識裡の心理的ネグレクトを受けてきた事を証明する言葉」と言っても良いのではと僕は思っています。「人を二度殺す?」通常意味がわからないでしょうね。しかし人を2つに分けるとすると意識と無意識になります。そう、「意識を殺し、そして無意識さえも殺す能力」。それがモラルハラスメントや無意識裡の心理的ネグレクトなのです。巧妙なモラルハラスメントや無意識裡の心理的ネグレクトは人を無意識レベルで破壊し殺す働きを持っています。1度目は意識できるレベル。2度目は無意識レベル。

無意識裡の心理的ネグレクトの能力が備わっているという意味なのです。

無意識裡の心理的ネグレクトを体感したことのない人が無意識裡の心理的ネグレクトを深く語る事はできません。しかし無意識裡の心理的ネグレクトをくらったことがあるからこそ「ボクには一人の人間を二度殺す能力が備わっている」という言葉が出るのでしょう。洗脳され思考をコントロールされ、次は無意識の自己肯定感、自尊心を完全に壊され、存在を無視された結果、人はサイコパスのようになったり悪魔のようになったりもする場合もあるでしょう。

サイコパスの最大の武器は欺きの上手い巧妙なモラルハラスメントだとも言われています。

酒鬼薔薇聖斗が無意識裡の心理的ネグレクトの性質を受け継ぐか、または跳ね除けるか。どちらを選択するかによって再度世の中を震撼させる事件を起こすか起こさないか決まっていると言っても過言ではないと思います。日本人は巧妙なモラルハラスメントや無意識裡の心理的ネグレクトを行う人間に着目しなければいけません。

この無意識裡の心理的ネグレクトを人事だと思っている人は、思考が既に停止しているかもしれません。サイコパスは日本でも数百人に一人はいるようです。見えないところで絶大な影響力を出している無意識裡の心理的ネグレクト。

会社に巣食う新型うつ病も原因追究していくと会社内に静かにモラハラや、無意識裡の心理的ネグレクトを行う社員が会社を食いつぶすべく、誰にも気づかれずにジワジワと破壊していると言っても良いでしょう。新型うつ病対策の出来ない企業は終わりだと僕は思います。一般的に言われている新型うつ病社員への企業ができる対処法は、無理をさせない、コミュニケーションを変えるなどありますが、そういうことのもっと奥の原因である「新型うつ病社員の無意識にどんな影響があるか」に着目しなければいけません。そこに目を向けていくと「新型うつ社員へ絶大な影響を出している社員がいる」事に気が付きます。その社員は「無意識裡の心理的ネグレクトを行っている」のです。ですので「新型うつは弱い奴だ」という態度で排除を繰り返せば衰退への道をたどることになります。根本解決である巧妙なモラハラ、無意識裡の心理的ネグレクトの解決が必要なのです。

酒鬼薔薇聖斗事件、角田美代子、新型うつ、非行、引きこもり、いじめ、どれをとっても根底にモラルハラスメントや無意識裡の心理的ネグレクトが大なり小なり潜んでいると思います。気付かれない無意識裡の心理的ネグレクトが如何に絶大な影響力を持っているか知るべきなのです。

そして無意識裡の心理的ネグレクトに気が付いたなら、叩いたり排除してはいけません。無意識裡の心理的ネグレクトを行う人間もまた悪い世代間連鎖の被害者で犯人探しはキリがないので無意識裡の心理的ネグレクトを自分達が気づいて止めることが大事です。止める為に大事なことが「本当の自分を大切にする」ことです。本当の自分を大切にすると言うことは幸せになるということ。幸せになる人は無意識裡の心理的ネグレクトさえ吹き飛ばす力があるのです。

釈迦の言葉に「天上天下唯我独尊」という言葉がありますね。これは「この世で尊いものは自分であり、そして自分も他人も違っていて、みんな繋がっている」というようなことです。つまり、僕も、あなたも、違う部分があるから素晴らしく、虫も動物も何もかもが違っているからかけがえのない尊い存在だということです。

人間はこの考えから離れると、上に媚び、依存し、そして下を無視し、軽視し、奴隷心理であるモラルハラスメント、無意識裡の心理的ネグレクトを行う心を持つのです。

眠っている個性を引き出すこと、自分と違う存在を認め合える事、本当の自分を大切にして、奴隷心理を捨てること、依存する心を捨てること。

もしも宇宙に出て、ムカデの様な異星人がいる星があったとしたら、人間は「そんなキモチワルイ化け物を殺せ!」と思う人が多いと思います。しかし、それはあまりにも自分中心で相手の存在を無視している無意識裡の心理的ネグレクトなのです。

もしもまともな異星人がいた場合、自分たちと違う存在を無視し軽視し、または潰すかする無意識裡の心理的ネグレクトの性質の地球の人間を宇宙に出れるようにしますか?出すわけにいかないでしょう。まるでガン細胞が増殖するかのように他の存在を浸食していきます。最低でも地球レベルでモラルハラスメント、サイコパス、無意識裡の心理的ネグレクトを完全クリアできなければ、相手にされないでしょう。

地球は否定や奴隷、依存という性質のウイルスに感染した状態なのです。そのウイルス対策に必要なものが互いの全てを認めい合い本当の自分を大切にして自分の人生を生きると言うことです。「無視するということは存在を殺すこと」になります。親が子供の存在を無視すると言うことは子供の無意識を殺すことを意味します。

もっと良くなっていきために誰にでもできること。それが「本当の自分を大切にする」ということです。あなたはあなたを大切にして本当の自分の人生を見つけて歩んで下さい。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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