「無名であることの美しさ:名もなき草が教えてくれる、本当の豊かさ」

名前もないような小さな雑草が、道ばたで風に揺れています。
誰もその存在を気に留めることはないかもしれません。
けれど、よく見ると、その一つひとつが小さな花を咲かせ、陽の光を受けて輝いている。
それを見ていると、ふと感じるのです。
「無名である」ということの中にも、深い価値があるのだと。
一部の人たちが無価値に見ているものに、想像を超える価値が無限にあるのだと。
■ 無名であることは「心が自由になる」こと
有名になりたい、認められたい、評価されたい――。
このような欲望は人の自然な心の働きです。
けれど、その世界に深く入りすぎると、私たちは次第に「他人の目の中で生きる」ようになります。
どんなに頑張っても、「もっと上へ」と求める声が止まらなくなり、
気づけば心が疲れきってしまう。
名声の世界はきらびやかに見えて、実はとても繊細で壊れやすい場所でもあります。
一方で、「無名でいる」ことを選ぶ人は、
人の評価よりも「感じること」そのものを大切にします。
誰かに見せるためではなく、自分の心が喜ぶから行動する。
その生き方には、静かな自由があります。
他人からの評価に囚われる一つの世界から、無名になる勇気を持って一歩外に抜け出したとき、
僕は自分がどれだけ傲慢だったか、そしてそれまで多くのものを無価値に見て生きてきたんだなと、気づきました。
そして僕自身、無名になる勇気を少しだけ持てるようになって、「他人の目の中で生きる」状態から「価値を他者の目に委ねない」ということが無意識でできることが増えました。
■ 子猫のような心で生きる
子猫を見ていると、小さな穴ひとつでも、落ちている紙くずひとつでも、楽しそうに遊びます。
そこには「これは価値がある」「これは価値がない」という区別がありません。
ただ「今、この瞬間」をまるごと楽しんでいるだけ。
だけど見ていると、子猫は自分が見るもの触れるものの価値を引き出しているように見えます。
無名で生きるというのは、
この「子猫のような心」を取り戻すことに少し似ています。
誰かに見せるためでも、評価されるためでもなく、
自分の目で、心で、世界の小さな美しさやよいものを見つけていく。
たとえば、風の音を感じること。
季節のにおいを吸い込むこと。
そんな小さなことに「価値がある」と感じられたとき、
心は深く満たされ、世界は優しく見えてくるのです。
■ 「無名でいる勇気」は「自分らしく生きる勇気」
無名でいることは、何かを失うことではありません。
むしろ、自分を取り戻す道です。
有名にならなくても、人の心をあたためることはできます。
名を残さなくても、今日を丁寧に生きることができます。
そしてそれは、名前のない草花が、
誰に見られずとも咲き、枯れ、また新しい命へとつながっていく姿と重なります。
■ 最後に
もし、あなたが「もっと認められなければ」と苦しくなっているなら、
一度立ち止まって、「無名でいる勇気」を思い出してみてください。
そこには、心が軽くなり、世界が優しく見えてくる感覚があります。
あなたの心が、静かな安心に包まれますように。
そして、無名という名の自由の中で、あなたらしく輝けますように。
AmazonのKindleストアで「無名であることの美しさ:名もなき草が教えてくれる、本当の豊かさ」をセルフ出版しました。Amazonの審査が完了し、販売開始になりました。Kindle Unlimited(読み放題対象本 登録者は0円)なので、よかったら読んでみてください。

子供の頃、カルト的機能不全家庭、投影等で悪者扱いをする大人たちの中で育った。過去の僕は他人からの評価を気にして、恐れて、兎に角評価が怖かった。そして無価値扱いされてきた深い心の傷に書くことで向き合い、その恐怖を感じる機会を増やす為に、評価される側であるKindle出版をしてみました。
評価を恐れている場合、評価される機会を増やして、徹底して味わうとよい(知り尽くす)。嘘の評価、歪曲の評価、誹謗中傷、色々と経験し、過去の心の傷が抉られ、痛みを感じた。それも味わいながら心理的な変化を起こし続けたら、徐々に心が変化していき、他人からの評価への恐怖が小さくなっていった。
サヨナラ・モンスターでお伝えしている「恐怖を小さくする王道」はこういうことなのです。恐怖していることがあるのなら、それに時間をかけて入り込んでいき、味わえばいいのです。知れば知るほど、光を当てれば当てるほど、恐怖は存在できなくなるのです。
子供時代、小学生で勉強を放棄して非行に走って好き勝手やって薬物中毒になり脳も衰えることが人生の始まりだった昔の僕は、評価とは何か。全く知らなかった。だから恐怖したのです。評価、そこにあるよいもの、悪いもの、有害なもの、色々と知り尽くしたら恐怖は小さくなっていきました。王道です。
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