「大きな敵」と戦って世界に平和をもたらした人がいますか?いません。「大きな敵を打ち世界を平和する」というのは「自らの支配欲から生まれた幻想」です。この幻想に気づかない限り一生「犠牲」を生むだけです。真の敵は己の内側に棲みついているものです。外部の敵はより肥大して永久に出現します。
向かうべき道は「支配者を打つ」のではなく「支配者に支配されない自由と責任の道を自分が歩むこと」です。このサイトでお伝え委している「自分を心の拠り所にする」とか「心の管理者になる」、「自分が自分の親になる」ということです。自分の「依存」や「支配」が「支配者に支配される自分」に繋がっているのです。ですから、支配者を打つのは”いたちごっこ”です。潰しても次から次へと新たな支配者が出現します。何故ならそれも全体としては必要な「役割」だからです。
では、支配者を打つのは無意味か?無意味ではありません。「支配者に支配されない自由と責任の道を自分が歩む」ための「経験値」が手に入りますので自分の責任で好きなだけ敵を倒せば良いのです。敵を通じて自分の内側に棲みついている敵を掃除出来ます。人生勉強になるということ。
「大きな敵(支配者)」に恐怖し、「いつか誰かがこの世界を変えてくれる…」と「誰かが救ってくれる」という自分たちの妄想に気づくまで、この無限ループの餌食になるだけです。大きな敵(支配者)は其々の煩悩が生み出した己の内側にある自分自身なのです。敵との闘いは気づくための経験です。
「大きな敵を倒す」より「大きな敵の罠を出し抜く」ことが大切だということ。出し抜くにはソレを超えた力が必要ですから勉強が必要です。敵を倒す暴力より出し抜く賢さのほうが健全です。そのために役立つ一冊は「悪魔を出し抜け」です。
悪魔はいませんが、「巧妙な罠」はあります。巧妙なものを出し抜くにはソレを超えなくいてはいけません。つまり賢くなる必要があるのです。賢さは健全です。そして賢さは「自分を心の拠り所にする」とか「心の管理者になる」、「自分が自分の親になる」へ繋がる道です。悪魔の巧妙な罠って、実は、「自己信頼の道」へ誘導してくれているのです。
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