「心理職の危険な言動を見つけたら──命を守るための通報ガイド」自浄作用を支えるのは、あなたの気づきと一歩です

「心理職の危険な言動を見つけたら──命を守るための通報ガイド」自浄作用を支えるのは、あなたの気づきと一歩です

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目次

はじめに

SNSやネット掲示板などで、心理カウンセラーやセラピスト、心理士と名乗る人物が、不適切で時に命に関わるような発言をしているのを見かけたことはありませんか?

「まさかこんなことを言う人が専門家のはずがない」と思うような内容でも、実際には資格を持った人物が発信している場合もあります。
こうした事例は放置されると、誰かが傷つき、最悪の場合命を失うような事態に繋がる可能性があります。

この記事では、問題のある心理職の言動を見かけた際に、**一般の方でもできる「正しい通報の仕方」**を、具体的にご紹介します。


危険な心理職の言動──どんな発言が問題なのか?

以下のような言動は、心理職として重大な倫理違反に該当する可能性があります:

  • 「あなたがつらいのは気のせい。病気なんて存在しない」
  • 「死にたいなら死んでも仕方ない」
  • 「私は有名人と関係があるから私の言うことが正しい」
  • 「あなたの過去は呪われている。私のセッションを受けなければ治らない」
  • クライエントの情報をSNSで匂わせる、暴露する
  • 被害を訴える人に対して嘲笑・脅迫的態度をとる

こうした言動は、心理的安全性を脅かすだけでなく、専門職としての資格を持っていること自体が問題になります。


なぜ通報が必要なのか?

  • 被害が拡大する前に専門団体が介入できる
  • 本人に改善を促し、再発防止につながる
  • 倫理違反を放置しないことで、心理職の信頼性を守る

「自分には関係ない」と思って見過ごせば、他の誰かが深く傷つくかもしれません。


通報の前に準備すべき証拠とは?

以下のような記録・証拠を保存しましょう:

  1. スクリーンショット(画像)
    • 問題の発言そのものを画面ごと撮影
    • SNSなら、投稿のURLがブラウザ上に表示されている状態がベスト
    • 発言者のID、アイコンなど、誰の発言かが確認できるように
  2. 投稿のURLや日時
    • 証拠が消されることもあるため、投稿ページのURLをコピーしてメモしておく
  3. 事実関係を説明するメモ
    • どういう発言が、なぜ倫理的に問題なのか
    • 一般人の目から見て「なぜ危険か」が伝わる言葉で簡潔に説明

通報はどこへ? どう書く?

1. 資格保有者の場合

  • 臨床心理士 → 日本臨床心理士会
  • 公認心理師 → 公認心理師協会または厚生労働省(登録番号が分かる場合)
  • 所属している学会や団体がある場合はそちらへも連絡可能です

2. 通報文の例


〇〇というSNSアカウント(@sample_account)が、心理職を名乗りながら以下のような発言をしており、倫理的に重大な問題があると考えられます。

【発言内容のスクリーンショット】
(画像を添付)

【問題点】
・命に関わる発言をしている
・専門職として誤解を招く
・個人情報の漏えいの恐れあり

速やかな確認と対応をお願いします。
(送信者の名前/匿名でも可)

通報後、どうなる?

  • 通報内容をもとに、団体が調査・聴取を行います
  • 内容が確認されれば、警告・資格停止・登録取消などの措置が取られることがあります
  • 状況によっては、警察や弁護士が関与する事案に発展することも

最後に──自浄作用を支えるのは、あなたの「おかしい」と思う気持ち

心理職の言動には専門性と責任が伴います。
誰かの命に関わる発言をしている人物が放置されていれば、その職業全体の信頼も損なわれます。

「おかしい」と思ったら、どうか声を上げてください。
それは、誰かの命を守る行動であり、業界を健全に保つ自浄作用の一端を担うものです。


📌まとめ:通報のための3ステップ

  1. 問題の発言を見つける
  2. 証拠を記録・保存する(スクショ+URL+説明)
  3. 該当団体に冷静かつ具体的に通報する

🔁【追記】通報の前にできる「もう一つの大切なステップ」

通報に進む前に、できれば一度、相手に直接「問題がある」と伝えることを検討してみてください。

● なぜ先に伝えるのか?

  • 本人が無自覚なまま発言している可能性がある(悪意がない場合も)
  • 専門職であれば、本来は建設的な指摘に耳を傾ける姿勢が必要
  • 通報だけではなく、まずは是正の機会を与えることも誠実な行動です

● 伝え方の例

「この発言は、心理職として倫理的に問題がある可能性があります。受け取る人によっては非常に危険に感じる内容です。もし専門職であるなら、責任を持って内容を見直すことをおすすめします。」

このように、冷静かつ具体的に伝えることがポイントです。誹謗中傷にならないよう注意しましょう。


● それでも削除や改善がされなかった場合は?

以下のような場合は、通報に進む正当な理由があると判断して問題ありません

  • 指摘したのに無視された/返信がなかった
  • 発言を削除せず、繰り返している
  • 逆に挑発や侮辱的な対応をされた

このような態度は、「自分の発言が人を傷つける可能性を理解していない」「悪意がある」「倫理意識が欠如している」ことを示しており、通報されて然るべき行為です。


✅ 通報文にその経緯も記載すると説得力が増す

通報時に、以下のように記載すると、監督団体にも事情が伝わりやすくなります:


本人に対して、倫理的に問題のある発言であることを丁寧に伝えましたが、削除・訂正の対応がなく、改善の姿勢が見られませんでした。
そのため、専門職として深刻な問題があると判断し、報告いたします。

🧭 まとめ:通報前に「伝える」、それでもダメなら「守るために通報する」

  1. まずは、冷静に指摘する(証拠も残す)
  2. 無視・拒否・継続された場合は、正式に通報
  3. それが誰かの命を守り、業界全体の信頼を守る行動になります
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