僕は子供の頃(13歳)で非行に走りました。何故親に全面反抗して非行に走ったか。その答えは心理学三大巨頭の1人アドラーが教えてくれています。
親に反抗してしまう理由の1つ
下記の引用文をお読み下さい。
子どもは両親が持っている価値観を無視することができない。全面服従して受け入れるか全面反抗するのだ。警察官の子供なのに非行に走ることがあるのは、それが理由である。
「 アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉」から
まさにこれです。僕が育った家庭環境は普通ではありませんでした。宗教の強力な洗脳、狂った教育、そして左派の思想、ほぼ全てと言っても良いくらい強要だらけの世界(家庭)でした。普通の家庭とは違って逆らうことは親を殺すか、或いは、殺されるか。そこまでいってもおかしくない家庭でした。それらに対し全面服従し続けたら心が完全に壊れたでしょう。それを避けるには子供なりに、人生を捨てて全面反抗する必要がありました。その全面反抗が僕にとって非行だったのです。家出をするという道を発見した時「これだ!」と衝撃を受けました。あの支配から逃れる道を見つけたと。家出して寝る場所がどんなに寒くて汚くても外で寝る方が生きた心地がしました。非行に走ることで徹底して反発して、刷り込んでくるもの、強要、何もかもを徹底して跳ね除けて自分の心を守ったのです。だから僕は非行に走ったこと自体は間違っていないと確信しています。そしてあの頃の自分に「よくやった。頑張ったな。」そう思っています。自分で自分の心を狂った支配から守ったのですから当然です。悪い事をして他人を傷つけたことは別として反省もしましたし、全部責任をとっています。他人からグダグダと言われる筋合いは一切ありません。子供の頃の僕は、アドラーが言うように、全面反抗して反発して価値観を徹底して跳ね除けたのです。反発とは、跳ね返すこと、強く否定することです。恐ろしいほど押し寄せてくる強力な洗脳、支配、人間らしさを失ってしまうような刷り込みなど、それらに命懸けで反発しました。これは善い行いです。
子供が親に反抗してしまう理由の1つ、それは前記したような、親の価値観などの押し付けに対して反抗するのです。
親からの支配に対しての抑止力として非行に走った
下記の画像の言葉をお読み下さい。『子供が非行に走る原因の殆どは「親」と「家庭環境」』に書いたことです。
そんな自分の心の叫びを聴き、13歳の子供が一生懸命自分で自分を守ったのですから、これは素晴らしい行いです。迷惑をかけたことは別ですが。子供だからその方法しかわからなかったのです。
このように自分の人生を台無しにしながら反発し続けました。17歳くらいになると、自分の部屋で当たり前にシンナーを吸って、暴走族にも入り、宗教の押し付けも跳ね除け、徹底して反発して、俺にふざけたことをしてくるなら、こっちも徹底してやってやるからな? という感じで、家庭内で親からの支配に対しての抑止力として非行に走っていました。子供が問題を起こすことはどんな親にとっても大打撃です。反発しない限り、凄まじいほどの力と信念で支配してくる親だったので、子供なりの知恵というか、そんな感じで親からの支配をある程度抑えるようになったのです。これによって親も「子供を支配すると面倒なことになる」と少しは学んだと思います。親であっても子供をモノ同然、或いは特攻隊のように仕立て上げようとしてはいけないのです。そんな支配に対しての反発ばかりだったので僕は全く育っていなくて、まともな社会生活も送れず、後に凡ゆる問題を抱えることになりどんどん苦しみの中に入っていくことになったのです。
だから、普通に生きたかった。普通の家庭に生まれたかった。昔は何度もこのように思ったことがあります。普通の温かい心のある家庭で育ちたかったと。そう思い、自分の境遇や親を恨んだ時期もありますが、自己理解を深め、親への理解も深め、腑に落ちるまで理解を深めたことで過去が1本の線になり、過去が終わりました。そしてあれでよかったと納得出来るようになり、そんな中でも親に対しての感謝の気持ちも持てるようになりました。そしてこの経験から洗脳されにくく、支配されにくい心を持つことが出来たので、良い勉強になった。そう思うようになりました。
親は自分の信念や信仰を子供に強要してはいけません。尊重した上で自分の信念や信仰について話すのは良いと思います。強要すれば、それ相応の反発が返ってくる場合もあります。子供が非行に走ってしまう場合、その原因の多くは親や家庭環境にあるのです。そこに正すべき部分が山ほどありますから、それに気づいて、自分を変える勇気を持って変えていくことが大切です。
追伸:
アドラーが言う「全面服従して受け入れるか全面反抗するのだ。」ですが、「全面服従」し続けた親の価値観、特に完璧主義などを持つようになり、子供は後で引きこもりになる可能性があります。
この記事の続きとして下記をお読み下さい。
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