どちらかが悪いという前に、どちらにもある心の傷を知り理解を深めましょう。

人は相手とトラブルが起こると「相手を悪いと思いたい」気持ちが出てくることがあります。互いに自分が正しいと思っているので引くことは中々出来ない事もありますよね。しかし実際はどちらかが悪いということではなく、どちらも心の傷があることで自分を守るために心理的利点を得て安定を保つことから出ている影響の場合もあるのです。

つまりどちらも正しい場合もあるということです。自分の心を守る為、安定させる為に得ている心理的利点の影響が、相手にとっては攻撃されていると勘違いしてしまうことに繋がっていることがあるのです。

例えば、子供の頃に、AさんとBさんと他数人で鬼ごっこしたとしましょう。 Aさんは、Bさんの迫力感ある体型のことを言い、Bさんに「Bがデカいし迫力あるから絶対鬼ね!Bが鬼じゃないと絶対いやだ!」と伝え、いつも鬼ごっこの時はBさんが鬼でした。

このことを、Bさんは「いじめられている…」と思い傷つきました。しかし、Aさんには悪気はないのです。ですので、ここで癒しの本質である理解が必要になるのです。理解の言葉の意味は、物事の理由、原因、意味を正しく知ること。そう、このBさんとAさんのトラブルの理由、原因などを正しく知れば理解になり癒しになるのです。

ここでも問題は二つ。 何故、Aさんは「Bがデカいし迫力あるから絶対鬼ね!Bが鬼じゃないと絶対いやだ!」と言ったか? もう一つは何故Bさんは迫力あると言われ、それをいじめだと思ったか? Aさんはどうしても迫力感あると思うBさんを鬼にどうしてもしたかったのか、そこにAさんの心の傷が見えてきます。

迫力の言葉の意味は、見る人や聞く人の心に強く迫る力のことですから、Aさんは無意識で迫力を必要としていた可能性があるのです。親や環境から心理的な無視、放置、虐待をされることで現実感は薄れていきます。ですので、子供ながらにして深く傷ついていて現実感が薄れてきていて、自分の存在に透明感が出ているほど辛いから、Aさん自身気づいていませんが、無意識で迫力を感じて現実感をぎりぎり保っていた場合もあるのです。その自分が崩壊しそうな辛さをぎりぎり保つために迫力を無意識で必要としていた場合も。

こういった場合ならAさんに悪気はないのです。 Bさんも親や環境で無駄な否定をされることが多く、良い愛情を与えられず育ったので、必要以上にいじめらていると思ってしまうようになっていて傷ついたいたのです。

AさんもBさんも似たような親、環境で育っているので、本当は痛みが分かる二人なのです。 このように理解していけば、攻撃されていたと思っていたことは実は攻撃ではなく、相手が自分をこれ以上傷つかないように守っている場合もあるので、自分が攻撃されたと感じた時は、「本当に攻撃かどうか」深く理解してみると良いです。 本当は深く傷ついている人がいることが分かってくる場合もあると思います。攻撃ではないと分かると相手への怒りも出てこなくなったりします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

コメント

コメントする

目次