非言語的メッセージによるモラルハラスメントはボディブローのようにジワジワ効いてきて悪質でダメージも大きい

 

モラルハラスメントで分かりやすいのは言葉による暴力や精神的な嫌がらせです。「お前は人間として価値がない」「生きている資格がない」「俺のおかげで生きていけるんだから感謝しろ」など、言葉による攻撃は分かりやすいもので、本人も精神的な嫌がらせをされていることが分かります。

しかし、ずる賢い人間はこういった言葉で吐いてしまうと証拠が残ってしまうので「言葉には残さない非言語的メッセージを使ったり、複数の組み合わせにより相手がマイナスに思い込む方法」を使う場合があります。

非言語的メッセージとはこちらにも記載しましたが、表情や顔色、視線、声のトーン、姿勢、手振り、身振り、臭い、など言葉を使わない方法で相手にメッセージを送る方法です。この非言語的メッセージで精神的な嫌がらせをしながら、言語ではプラスな言葉を使う事で、ターゲットは自分が攻撃をされているのかよくわからなくなります。加害者は声のトーンを調節し恐怖を感じさせたり、手振りや身振りと声のトーンを組み合わせて、恐怖を感じさせ、アンカリングしたりする場合もあります。

つまり、非言語的メッセージでは精神的な嫌がらせをして、言語ではプラスな言葉を言っておけば、相手が嫌がらせをされていると言った時に「被害妄想だよ」と言えるからです。実際に被害妄想で相手は嫌がらせをしてもいないのに嫌がらせをされていると思うパターンもありますから、ずる賢い加害者にとってこの方法は上手く逃げれる攻撃方法なのです。

次に「複数の組み合わせにより相手がマイナスに思い込む方法」ですが、「お前は人間として価値がない」とストレートに言うモラルハラスメントはすぐにばれてしまうので、ずる賢い加害者は「お前は人間として価値がない」を複数に分けて相手に「お前は人間として価値がない」を感じさせるように仕向けます。

1、君には感謝してるよ(攻撃を隠すために善のフリ)
2、ターゲットと同じ職業の人の子供の悪口を「あいつは生きてる価値もない」とターゲットの前で言う。
3、別の日には「子は親の背中を見て育つもんなんだよ」とターゲットに言う。
4、また別の日には「同じ仕事してる者はみんな同類。人間性も似てる」とターゲットに言う。
…省略。

つまり、「生きている価値もない子供は親とそっくり。そして同じ職業の人間も似て生きている価値が無い。それは、お前だよ」と上手に思い込ませていくのです。

上記のようにストレートに「お前は人間として価値がない」ではなく、複数の事が組み合わさることによりターゲットが「自分には価値が無い」と思い込むように繰り返し繰り返し誘導する方法です。つまりステップを踏ませて、思い込ませていくので、ターゲットが気が付かない場合はダメージも大きく解けにくいのです。

商品をインターネットで売る時にステップメールを使いシナリオメールで「購入したくなるように誘導し購入させる」方法があるように、同じく「ステップを踏ませ情報を刷り込んで、気づかれないように自分で自分を攻撃するように誘導しダメージをジワジワ与える」方法を賢いモラルハラスメント加害者は使う場合があります。

このようなモラルハラスメントは一つ一つ見れば、全てとぼけることが出来ます。

上記の1、君には感謝してるよ(攻撃を隠すために善のフリ)だけ見ても、これは普通に感謝しただけ。本当だよ。2、ターゲットと同じ職業の人の子供の悪口を「あいつは生きてる価値もない」とターゲットの前で言ったのも、その時たまたまイライラして言っただけ。3、別の日には「子は親の背中を見て育つもんなんだよ」とターゲットに言ったのも、そうやって聞いたから良いはなしだと思って言っただけ。4、また別の日には「同じ仕事してる者はみんな同類。人間性も似てる」とターゲットに言ったのも、子供の悪口などとは一切関係ないし、ただ同じ仕事をしているとみんな似てくるよね~って話をしただけ。

こうやってとぼけることで、攻撃を隠せると、実際に過去に攻撃していた改心した側から聞いたことがあります。この人間が言うには「ストレートな攻撃は愚か者のやる事だと笑ってみてた。煽って怒らせ涙を使えば間抜けな人間はみんな騙されたから」と。

これを個人的に上中下とわけるのなら、このような巧妙なモラハラは(中)で、ストレートに暴言を吐くモラハラは(下)だと私は考えています。(中)~(上)になると、悪い暗示を入れたり、変性意識状態を相手に作り出したり、悪いアンカリングも使いながら、ダメージを大きくする危ないモラルハラスメントだと思います。

(下)攻撃は水面上でストレートで誰が見てもわかる。
(中)攻撃は水面上で行ったり水面下で行ったり。
(上)攻撃は水面下で行い相手の無意識へこっそり刷り込み、欺きが上手なので非常にわかりにくい。

大事なことは「木を見て森を見ず」という、全体を見通さないで小さな一部分だけを見ている見方をやめることです。全体を見れば、「それが何に繋がっているか」「その点はどの点と繋がるのか」が分かります。巧妙なモラルハラスメントは大事な事を学べるのです。「木を見て森を見ず状態からの脱出のために学べる」こと、そして自分を信じることが出来るようになるチャンスなのです。

本当に被害妄想で攻撃が無いのに攻撃されていると思い込んでしまうパターンもありますから注意が必要です。この事を意識的に攻撃手法としている人はごく稀です。極稀に紛れ込んでいることがあります。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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