もうすでに、権威ある医療機関が、NPD(自己愛性パーソナリティ障害)に関する誤解やスティグマ問題に正面から向き合い始めています。この問題に真正面から向き合ってるのは、ハーバード大学医学部 マクリーン病院
マクリーン病院は9月30日(米東部)に一般向け無料ウェビナーを実施し、「なぜNPDが今もスティグマ化されるのか」を正面から扱うと公式に明記。
日本はいつも遅れていますね、、、。

こういう問題に先陣を切らないから、日本は遅れているとか、日本はいじめっ子の国だとか、日本は隠蔽陰湿国などと見られる場合もあるのではないか。 悪いものは悪い! 間違っているものは間違っている! 障害者や弱いものいじめはダメだ! 他人のせいにするな! と言わないと。情けない大人たち
僕は弱いものいじめ、障害者いじめに参加はできません。しません。群れて障がい者を徹底して精神拷問かけるなんて正気の沙汰とは思えない。しかも嘘や歪曲をこれでもかってくらい混ぜて印象操作までして。
はじめに(2025年9月4日・日本時間)
SNSや動画で「ナ○シスト」という言葉が乱用され、**自己愛性パーソナリティ障害(Narcissistic Personality Disorder: NPD)=“悪者”**という短絡的な連想が拡散しています。しかし、9月に入ってから発表・告知された信頼性の高い情報は、診断名の“武器化”を避け、スティグマを減らす方向を明確に示しています。本稿は、その最新動向を一次・準一次情報に基づき整理したものです。
音声解説
動画解説
9月の新着①:ヘイト言説と言語パターンの“近さ”を示した研究への注意喚起(9月1日)
2025年9月1日、研究ニュースサイトPsyPostが、ヘイト言説/誤情報コミュニティの言語が「クラスターB」(NPD・BPD・ASPDなど)のオンライン・フォーラムの言語と近似するとする新研究を紹介しました。ここで重要なのは、“近似”が「当事者=加害者」だと決めつける根拠にはならないという、著者側の丁寧な但し書きです。研究はRedditの投稿をLLMの埋め込みで数理解析したもので、ヘイト言説の言語が特にNPDなどのフォーラムと隣接することを可視化しましたが、因果や個人のレッテル貼りを導くものではないと明示しています。PsyPost – Psychology NewsPLOS
ポイント
・“言語の似ている領域がある”=“人が同じ”ではない。
・オンライン・コミュニティの自己申告は臨床診断と同じではないという限界も併記。PsyPost – Psychology News
9月の新着②:ハーバード系病院が「なぜNPDは今もスティグマ化されるのか」を正面から扱う(9月30日開催)
2025年9月30日(米東部時間)、McLean Hospital が無料ウェビナー**「Is It Self-Esteem or Self-Importance? Exploring NPD」を開催予定。案内文には「NPDがなぜ今もスティグマ化されるのかを探る」と明記され、“健全な自己愛”と“病理的な自己愛/NPD”の違い、誤解、治療**まで市民向けに解説する設計です。これは、権威ある医療機関が“ラベルの乱用に歯止めをかける”動きを今月のプログラムとして示した例といえます。マクリーン病院
背景:専門機関が一貫して伝える「スティグマを減らす言葉と態度」
米国精神医学会(American Psychiatric Association, APA〔Psychiatry.org〕)は、平時から「スティグマは治療アクセスや回復を妨げる」、「言葉は影響力が大きい」として、非スティグマ的な言語選択や構造的差別の是正を推奨しています。9月の新着ではありませんが、**“最新月の議論を理解するための土台”**として欠かせない基準です。精神医学会
また、WHOは2025年夏の公式解説で、コミュニティ基盤のメンタルヘルス支援がスティグマ低減に有効であることを改めて強調しています。**“診断名で人を分ける”のではなく、地域に根ざした支え合い・包括的ケアが鍵だという視点は、NPDにも通底します。世界保健機関
誤情報が生まれる理由と、9月時点の「正しい読み方」
- “診断名=人格評価”の混同
NPDは診断名であって、侮辱語ではありません。医療目的以外のラベリングは当事者・家族への偏見を助長します。医療機関の記事でも**「NPDの人を悪魔化すべきでない」「言葉の選び方が重要」**と繰り返し指摘されています。Cleveland Clinic精神医学会 - SNSで拡散される“見分け方”テンプレ
9月1日の研究が示したのは**「言語の分布の近さ」**にすぎません。個人の診断や加害性の断定には使えないことが、研究者自身の注意喚起として書かれています。テンプレ的な断定は避けましょう。PsyPost – Psychology News - “NPD=必ず加害者”という神話
医療系の解説は、“NPD=必ず虐待する人”という短絡は誤りで、診断名は行為の免罪符にもならないと明確です。**“関係の難しさが生じやすい”事実と“悪魔化は有害”**の両立を示す立場が現在の主流です。Cleveland Clinic
9月からの実践ヒント:スティグマを生まない発信チェックリスト
- 診断名を罵倒語として使わない。(例:「あの人はNPDだから悪だ」→×)精神医学会
- “行動”と“診断名”を切り分ける。(問題は特定の行為であり、診断名そのものではない)精神医学会
- 一次情報にあたる。(査読論文・大学病院・公的機関を基準にする)PLOSマクリーン病院精神医学会
- コミュニティ志向で支える。(地域資源・当事者の声・家族支援を含めた包括ケア)世界保健機関
まとめ(2025年9月時点)
- 9月1日の新研究報道は、**ヘイト言説とクラスターB系フォーラムの“言語的近接”**を示しつつ、スティグマ化に使うなと明確に釘を刺しました。PsyPost – Psychology News
- 9月30日開催のMcLean Hospitalウェビナーは、NPDがなぜ今もスティグマ化されるのかを公衆向けに解説する最新イベントです。マクリーン病院
- 制度的な推奨(APA/WHO)は、言葉の配慮・構造対策・地域支援というスティグマ低減の実務を再確認しています。精神医学会世界保健機関
参考リンク(一次・準一次・9月の動向を中心に)
- PsyPost(2025年9月1日):Online hate speech mirrors language in Cluster B personality disorder forums(研究の注意点も明記)。PsyPost – Psychology News
- PLOS Digital Health 査読論文(2025年7月29日公開→9月に報道):Topological data mapping of online hate speech, misinformation, and general mental health。PLOS
- McLean Hospital(2025年9月30日開催予定):Is It Self-Esteem or Self-Importance? Exploring NPD(案内に“なぜNPDはスティグマ化されるのか”と明記)。マクリーン病院
- American Psychiatric Association(Psychiatry.org):スティグマの害と低減策(基礎資料)。精神医学会
- WHO(2025年7月の解説):地域に根ざしたメンタルヘルス支援はスティグマ低減に有効。世界保健機関
- (補助的)Cleveland Clinic(用語の乱用を戒める解説)。Cleveland Clinic
最後に
本稿は**“9月に入ってからの新着”を起点に、NPD=悪者という誤った枠組みから距離を取り、正確で実務的な向き合い方をまとめました。
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