自己愛性人格障害の人は「騙されやすい」という特徴があります。
ソシオパスは「人をよく騙す」という特徴があります。
サイコパスは「人を巧妙に騙す」という特徴があります。
そして、自己愛性人格障害の人のモラルハラスメントはわかりやすい。ソシオパスのモラルハラスメントはわかりにくい。サイコパスのモラルハラスメントは巧妙すぎてしっぽを掴めない。ということです。
「わかりやすいモラルハラスメント」から「わかりにくいモラルハラスメント」へ移行する時には「心理的な虐待の一種、ガスライティング」が行われることもあります。ガスライティングは巧妙すぎるので心理的な虐待の中では「トップクラス」です。
その、ガスライティングについてアメリカの心理学者はこう言っています。
心理学者のマーサ・スタウト(英語版)は、ソシオパスはよくガスライティングの手法を使うと述べている。
アメリカの心理学者マーサ・スタウトについては以下をお読み下さい。
マーサ・スタウト
米国のマクリーン精神病院で研修を受け、心理セラピストとしてトラウマを抱えた患者の治療を25年間つづけてきた。現在はハーバード・メディカル・スクールの精神医学部で心理学講師および臨床インストラクターを務める。豊富な臨床経験から、カウンセリングにくる患者の多くが「良心のない人」に苦しめられている事実に気づき、本書を発表。他の邦訳書に『おかしい人を見分ける心理学』(喜須海理子訳、はまの出版)がある。マサチューセッツ州在住。
現在は、ハーバード・メディカル・スクールの精神医学部で、心理学講師、臨床インストラクターを務めているという。「良心のない人」に相当詳しい人だそうです。
その詳しい人が、ソシオパスは”よく”ガスライティングの手法を使うと言っているのです。
つまり、一般の人たちが言っているモラルハラスメントや、日本でそんなに詳しくない専門家たちが言っているモラルハラスメントは、せいぜい自己愛性人格障害の人までのモラルハラスメントのことが多いのです。それ以上のソシオパスやサイコパスクラスのモラハラの知識がある人が少ないのです。
言いたいことは、しっぽの掴みにくいサイコパスクラスの罠にかかっていると、いつまでもその周辺には、いじめ、DV、モラハラ、動物虐待などが、続くということ。まさか、巧妙に誘導されているなんて当事者は夢にも思いませんから。そして、気づかない者たちが叩きあっているのです。
簡単に言えば、他人に流されない自分(サイコパスクラスの者に流されない自分)になることが大事だということ。流された者は、理由がわからず、不幸な結果を自分で作ってしまうのです。流されていることに気づかずに。
もう1度アメリカの心理学者マーサ・スタウトが言った「ソシオパスはよくガスライティングの手法を使う」ということの意味を考えてみてはいかがでしょうか。
僕の目から見ると、発狂してしまう人、怒りを抑えきれない人の周囲に、ソシオパスやサイコパスらしき人物が見えるのですが、本人はそれに気づかず、或いは、なんとなく気づいていても理解できず、同じことを繰り返してしまうのです。人間は、自分が気づかない間に、ゆっくり誘導されやすいものです。茹でガエルの法則のように……。
だからこそ「気づかない間」である「間」を抜かさない自分になることが大切なのです。間を抜かしてしまう、それを「間抜け(マヌケ)」と言います。間を抜かしてしまう人ほど、悪い暗示にかかってしまいやすいのです。ぜひ、下記の一冊を読んでみて下さい。
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