親の過去を理解して、受容して、肯定することで、親の心が軽くなる場合がある。

テトリスのBGMはロシア民謡が使われています。ロシア民謡は美しくて、悲しい感じも含まれているので好きです。そんなロシア民謡「コロブチカ (行商人)」、テトリスの世界観が融合したaespa(韓国の4人組多国籍女性アイドルグループ)の「Hold On Tight」、かなりかっこいいですね。

次は、テトリスのBGM、ロシア民謡「コロブチカ (行商人)」です。

 

※この文章は、筆者の個人的な経験や感情に基づいた見解が含まれておりますので、鵜呑みにしないことをお勧めします。

ロシアと言えば左派です。左派の良いところは美しく悲しい感じの創作が上手いところだなと僕は思っています。「ロシア人が笑顔を見せない10の理由 – ロシア・ビヨンド」によるとロシア人はあまり笑わないそうで、理由は様々あると思いますが、僕はロシアはスケープゴートされやすい国だと考えています。そういったスケープゴートとしての悲しみを持っている国がロシアであり、それがロシアのあまり笑わないところや、悲しみを含んだ美しさにも表れている部分があると思います。政治的なものはおかしいところがあると思いますが、1人1人の人間で見ると、ロシア人や中国人などの左派傾向が強い国の人も、左派とか右派とか関係なしに良い人が多い印象です。

ロシアのシベリアで思い出すことは、、、下記になります。

親への恨みはでっち上げ(第三版)の第11章で「シベリア拘留の苦しみと傷(祖父)」に次のことを書きました。

戦争は、世代間を超えて深い心の傷を人々に残します。戦争は僕らの想像を超えるほどの深い心の傷を、人々の心に(無意識に)残します。そして無意識から無意識に渡り歩くかのように様々な形にかわりながら傷つけ合っているのです。虐待の一部もそうでしょう。昭和を生きた人、第二次世界大戦を経験した人たちは深く傷つきました。丁度僕の祖父母の時代です。僕の祖父はシベリアに抑留され(シベリア抑留 – Google 検索)、過酷な労働を強いられ、このままでは死ぬと思い、そこから仲間たちと懸命に逃げて、多くの人たちに助けられながら、生きて家に帰ってきたと聞かされていました。
しかしそれから、酒を飲んでは暴れ、喧嘩ばかりするようになったそうです。深い心の傷から、そうなってしまったのだと思います。トラウマを抱えている人たちは些細なことで怒りが爆発して、抑えきれない怒りで暴れてしまうことはよくあることです。戦争の深い心の傷を抱えた人間からの影響は、僕らの想像を遥かに超えるほどの苦しいものがあると思います。世代間連鎖の毒による影響を経験した人なら、その影響の強さがトップクラスであるとわかると思います。まるで家が呪いにかかったかのように、一言で説明出来るようなものではない負の空気、連鎖、そして僕の場合は、暴れる祖父、そんな祖父に育てられた僕の父は、その環境に耐え切れず1万円だけ持って二度と家に帰らないつもりで18歳の時に家を飛び出して1人でやってきたとのことでした。しかし父もまた深い心の傷を抱えていました。だから僕に対して酷く当たったのです。そして僕自身も、父からの圧力や支配に耐えきれず傷つき、非行に走り、人生を諦め、絶望し、少年院からも逃走し、目には見えない支配に抵抗したり、逃げたりして、心の崩壊を防いでいました。つまり戦争の毒による世代間連鎖です。少年院からの逃走も結構大変でした。子供ながら命懸けでした。それを経験したから、なんとくなくですが、祖父がシベリアから逃げて生きて帰ってきたことがどれほど大変だったかもわかります。

親への恨みはでっち上げ(第三版)の第11章で「シベリア拘留の苦しみと傷(祖父)」より

第二次世界大戦の終戦後、共産思想を徹底して洗脳されて刷り込まれたシベリア抑留者たちは極寒の地で、十分な食事や休養も与えられず、10人に1人くらいは亡くなったそうです。仲間が次々と死んでいく環境は、意図してわざと創られた可能性があるのです。何故かわかりますか? 強力な洗脳を施すには効果的だからです。仲間が次から次へと死ぬ、その強い悲しみなどの感情、それが長期記憶として根深く残るからです。そこで共産思想を徹底して植え付けることで心の深い部分に嫌でも忘れられない共産思想を凡ゆる心の情報に結べます。

生還した人たちの一部は、刷り込まれた共産思想を子供にも強要します。それが世代間連鎖の毒となり、僕らの子供時代において自分を見失う支配として受けることになった部分もあります。僕が受けた支配、それを辿ってわかったことは、親もまた自分の親から支配されていました。つまり僕の祖父はシベリア抑留者だったので共産思想を植え付けられた人物だったのです。そこから派生した凡ゆる思想が僕の家系全体の毒(自由を奪う独裁的な支配)となり、全体が支配的、独裁的になっていました。それが僕に流れてきた為、子供の頃の僕は独裁的で支配的なものに対し、非行という形で抵抗したのです。簡単に言えば、独裁国家思想が家系に蔓延していたのです。左派は嘘つきが多いと言われます。皆がそうではないですが、多い傾向にあると僕も思います。左派の共産思想を植え付けられた僕の家系、僕の家族の多くは見事嘘つきになりました。でっち上げは当たり前、詐欺師のような者が沢山増えました。そんな中で僕だけ更生したら(右派に傾いたら)ゴミのように扱われ出したのです。これが其々が気づいていない心の深部に根付いている共産思想から派生した其々の思想による支配だと思います。勿論それが全てではなく一部のことですが、影響は大きかったと思います。

人生は難しいものです。上記の文章からわかるように、僕の祖父も、父親も、僕も、皆、思想、信念、価値観などの影響を受けて生きてきました。心理学三大巨頭の1人アドラー(オーストリアの精神科医、精神分析学者、心理学者)は次のように言っています。

子供は両親が持っている価値観を無視することができない。 全面服従して受け入れるか全面反抗するのだ。 警察官の子供なのに非行に走ることがあるのは、それが理由である。

引用元:アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉の54より

子供は親の思想、信念、価値観などの影響を強く受けます。上からの影響は下に流れてアドラーが言うようにそれは無視することが出来ないものです。全てを避けることは出来ません。僕の場合は、共産思想を徹底して洗脳されて刷り込まれた祖父、そしてその影響を受けた親からの影響を沢山受けました。それに抵抗したのです。心が縛られるからです。

こういった影響もありながら、祖父も親も、その難しい人生を生きてきたのです。皆、何らかの存在から影響を受けています。そんな中ですれ違いもあれば、間違いもあります。酷いことをされてきたこともあるでしょう。逆に自分がしたこともあるでしょう。そんな色んなことがあった中で、恨み辛みなどを持ち続けるのではなく、自分自身が色々なことを学び、成長して、自分の問題を解決して、そして親の心が軽くなるような言葉をかけてあげるのも良いと思います。僕のような機能不全家族の中で育った人間の場合は、以下のようなことを親に伝えてあげると良いかもしれません。

1、過去は最善だった。親も最善を尽くして生きていた。

2、嫌なことも沢山あったけど、それは誰にでもあることだし、学びも大きかった。

3、一生懸命、それぞれが自分の人生を生きている。

4、育ててくれてありがとう。

勿論、支配や虐待などがあった場合、それは否定すべきです。それとは別で、人間ですから良い部分もあれば努力してきた部分もあります。そこを肯定してあげることが大切だと僕は思います。親というのは、自分よりも長く生きているわけですから、それだけ過去情報が多いのです。その過去を理解して、受容して、肯定することで、親の心が軽くなる場合があるのです。僕も上記のことを、自分なりに伝えたことが何度かあります。親は喜んでいたり、「嬉しい気持ちになった」と言っていたり、心が元気になったりと良い変化がありました。

僕は親に次のようなことを伝えました。

親の親(僕の祖父)はシベリア収容所に入れられ、そこで左派思想の洗脳も受けています。その影響もあり、僕ら子供達にも、そうした価値観や信念などの影響も受けたと思う。そして左派思想は全てではないけど、一部は、恨み辛みを持ちやすかったり、人のせいにしたり、妄想的になりやすい人もいるから、うちのきょうだいもそういう妄想的な傾向が強くなったのだと思う。だけど、結局どんな影響があっても皆自分で自分の人生を決めているし、左派であっても、誰でもあっても、其々皆、一生懸命生きているから、そこを理解して、区別をして、其々が自分を生きればいいんだと思う。俺はもう支配されない心を持ったし、心の中は自由だから、何も恨んでいないよ。過去は大変だったけど、そこから学ぶことも多かったから、良い過去だったと思うようになったよ。

というようなことを伝えました。親の心はこれで軽くなったようで、僕に「随分成長したな。お前がそんな考えを持つようになって嬉しい気持ちになった」と言っていました。これが僕なりの、親子問題の最終結末であり、良い形だと思っています。そして親と子ではなく、1人の人間同士としてみて、相手の人生を肯定することが大切だなと思います。親と子で見ているうちはまだまだ不健全な依存なのだと思います。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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