
自分の考えが正しいと思っていても、後から間違いに気づくことがあります。昔の人は、考えが足りないことを「ボンクラ(盆暗)(ぼんやりしていて物事を見通せない)」などと言うことがありましたが、考えが足りないことは誰にでもあることで、自分の考えは間違っている場合もあります。子供であればあるほど考える力がなくて、自分の間違いに気づかないことがあります。
子供の頃の僕の間違った考えの1つ
子供の頃の僕の間違った考えの1つに、下手すると命を落としてしまったかもしれないものがあります。
子供の頃、少年院から逃走したときに第一の逃走方向として人が多い所に逃げる計画でした。もしそれで上手くいかなそうだったら、第二の逃走方向として考えていた逆方向の山に入ることを考えていました。子供だったのと、僕は小学生までの勉強しかしておらず、山の知識も全くない為、少年院のサンダルとパジャマのまま、冬の山の中を逃げ切れる気がしていたのです。今思えば、もし山に入って逃げていたら死んでいたのではないかと思います。しかしあの頃は何でも出来るような気がしちゃって、山に入って、逃げれるだろ(横浜まで行けるだろ)と思い込んでいたのです。寒かったら走っておけば暖かくなるだろと。それくらいしか考えていませんでした。考えが足りなかった、まさに子供の頃の僕は「ボンクラ(盆暗)(ぼんやりしていて物事を見通せない)」だったのです。
たまたま第一の逃走方向に逃げて、その過程で助けてくれる人に出会ったのでそのまま逃げ切れましたが、もしその人に出会わなかったら、第二の逃走方向(朝までに山の中に入る)に逃げて、最悪、僕は死んでいたと思います。逃走時は11月、冬の始まりで、雪が一度降って溶けたばかりの寒い頃でした。
結局、第一の逃走方向(下記画像)に、深夜2時頃、必死に走って逃げました。真っ暗で車のライトが見えたら隠れるを繰り返しながら走って逃げました。
(グーグルアースより)
人は何故間違うのか?
「悪い暗示にかかりやすいマヌケな人たち(第二版)」の中で「間」についてご説明しました。間が抜けていると悪い暗示にかかりやすく、マインドコントロール(騙され)されやすかったりして自分を不幸にしてしまうことがありますので、間抜けを直す方法もご紹介しました。要は「間」がとても重要なものなのですが、大半の人はこの間を軽視、無視、蔑ろにしています。そしてその間に違いがあっても、自分が軽視、無視、蔑ろにしている為、その間の違いなどに気づけずに、その細部の違いに気づかないまま思い込んでしまうから間違えてしまうのです。
細部の働き、精神活動など、1つ1つの小さな違いに気づいておらず、正しく働いていない為、そのまま間違えたままなのです。理性を司る脳の前頭前野が弱っていることも間違いに繋がります。認知機能の低下、脳の衰えからパニックになりやすい、疲れ、心身の機能低下、正しさを嫌がる正しさ恐怖症など様々な要因が重なって、1つ1つの小さな間違いに気づかずに思い込んでしまう為に間違ってしまうのです。そしてヒューマンエラーにも繋がってしまうこともあります。
自己成長をして間違いに気づいて修正しよう
例えば子供の僕は、重度の薬物依存でした。そして8月に逮捕されて留置所、鑑別所、少年院送致、この時11月でした。つまり毎日やっていた薬物を逮捕によってやめて、3ヶ月ほど経ったばかりで、回復などしておらず、薬物により頭が弱っていた為、前記したような冬の始まりにサンダルとパジャマで入って逃げ切れる気がしたのでしょう。今思えば、かなり間違っている判断の連続だったな、、、と思います。その時は自分が間違った考えをしていることに気づいていません。人は自分が間違っていることに気づけず、成長することで後から「あれは間違っていたんだ…」と気付けることがあります。だから人は生涯学習、自己成長、これが必須と言えるくらい大事なことなのです。自己成長しなければ間違ったことに一生気づかずに、あの世に旅立ってしまうかもしれないのです。1つでも2つでも、自分の間違いに気づいて、自分をより良くして、その良い変化を、感謝の気持ちや幸せな気持ちに繋げていけたらとても素敵なことだと思います。
もし自分が間違っていたと素直に認める勇気があるなら、災いを転じて福となすことができる。過ちを認めれば、周囲の者がこちらを見直すだけでなく、自分自身を見直すようになるからだ。
デール・カーネギー(アメリカの作家、ビジネスセミナー講師、実業家)
間違いを認めるということは、勇気だけの問題ではなく、その間違いを間違いだと理解する力も持ったということですから、それも自分を見直す1つの材料になり得ます。間違いがあれば正せば良いのです。誰でも失敗しますし、間違えることがあり、横道に逸れることがあります。気づいて戻せば良いのです。
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とても役立つ記事です。すごく大事なことを書いています。
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これらの記事も、間違いを減らせる自分になる為に役立たせることが出来ます。自分の感情を創る側になるだけでも細部への意識が高まりますから間違いに気づきやすくなります。