親を恨んでしまう…親に執着してしまう…そんな自分が情けなくて、ダメで、嫌い。
このように、自分のことをダメだと思っている人もいますが、親を恨んでしまうことはダメなことではありません。恨むことは悪いことではありません。恨むというのは、恨みの感情を持っているということです。それは人間として当然の感情と言えます。僕自身も親を恨みました。しっかりと恨みました。だから、親への恨みが消えました。
ですので、親を恨んでしまう自分がダメだと思っている人は、自分の感情を許してあげてほしいと思います。恨みの感情を抱いたこと、それをありのまま受け入れてあげてほしいと思います。そこから、恨みを解消する長い道のりを経て大きく成長していける可能性があるのです。子供は、親がいないと死んでしまうかもしれません。ですから、子供の時の自分にとって親という存在は「命に関わるくらいの特別な存在」です。そんな親との葛藤は、簡単に消えることではありません。
僕自身も長い時間がかかりました。色々気づき出してから完全に固まるまで10年くらいかかっています。親への恨みに関する心の問題は、人によっては長い時間がかかるものです。その心の問題を解決するにあたり、自分の感情を否定すると、うまくいきません。恨みも感情です。ですから恨みの感情も否定せず、終わらせるために感じ切ることを、僕はお勧めしています。それはとても長い時間がかかり、苦しみが続く時間もあるかと思います。だけど、それを乗り越えて、自分の内側を変えていくことで、その苦しみを終わらせることも出来るのです。
心の苦しみを生み出しているもの、それは「無知」です。親への恨みで苦しいということは、親のことも知らないし、自分のことも知らない状態です。ですから自分を知るために自己理解を深めていき、親への理解も出来る限り深めることで、自分の中で納得することが出来るようになる場合があります。この納得を起こすということが重要な部分です。納得が起きるから無意識が書き変わるのです。無意識が書き変わるから、根の部分に変化が起こるのです。ですから、それまでの心の苦しみにも変化が起こるのです。心の苦しみというのは、要は無意識レベルのでの苦しみが大きいのです。自分で気づいていないレベルの心の問題が深い苦しさを生み出しているのです。
こういった心の問題を解決、解消していくために、まず、自分の感情を許してあげてほしいと思います。恨みの感情、それを許してあげてほしいと思います。あなたが恨みの感情を抱いて、それを持ち続けているということは、それだけのことがあったからですよね。そこを否定しないであげてほしいと思います。それが大切な一歩です。
その一歩から始まり、自分が思う「毒親」の「毒」、この部分に対する意味づけを変えていくこと、それが自分の成長であり、自分の幸せに繋がることであり、克服、解消のために必要なことです。例えば、毒親Aがいます。子供が10人いたとします。その子供全員が親を毒親だと思うのか。全員が毒親だと思うことはないと思います。結局のところ、親に対しての「毒になる親」という意味づけを行うことで初めて、毒親になるのです。ですから自分次第で変えることも出来るのです。このことをお伝えしているのが「親への恨みはでっち上げ」です。
そしてその前に、「執着を手放す方法と悩みの正体!: あなたが許さなければいけないのは相手ではなくあなたの「感情」です。」を読んでほしいと思います。この本は先日も高評価(星4つ)が届きましたが、親への恨みを抱えていて親に執着してしまっている人も読んでもらいたい一冊です。あなたがあなたの親となり、あなたが執着してしまう理由、そこを解き明かしてほしいと思います。それが「自分の力」になります。
親を恨むことも執着することも悪いことではありません。大切なことをその心の問題を自分の力で解いて力をつけることです。その力が生きていく力、幸せになるために役立つ力になります。
恨みの感情をしっかり消化して、そして終わらせて、新しい回路を創り出していきましょう。その囚われから抜け出せば、実は解釈の仕方は無限大だと気づき、苦しめられない考え方や解釈も出来ます。それを見つけて再学習していきましょう。
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