すぐに「人の所為(せい)にするな」と言いたがる人がます。だけど、この言葉の使い方は間違っている可能性もあります。
「あいつのせいだ」「お前のせいだ」とか、この”せい”って言葉は、元は「所為(しょい)」が「所為(せい)」に変わって出来たそうです。
《「所為」の音「しょい」の音変化か》上の言葉を受け、それが原因・理由であることを表す。「年の所為か疲れやすい」「人の所為にする」「気の所為」
「本当に相手の所為(せい)」だから「本当に相手の所為(せい)」だと言っている人に対して、「人の所為(せい)にするな」と強く伝えている人がいますが、それは相手をとても不快にさせる場合もあります。
・人の所為(せい)にしてしまう
・本当に相手の所為(せい)
これは別物です。
「人のせい(所為)にしてしまう」と「本当に相手のせい(所為)」をいっしょくたにして混ぜて「人のせいにするな」と言っている人は、まず「せい(所為)」の言葉を意味を理解して下さい。所為とは「その行為から生じた結果」という意味です。相手の行為から生じたのであれば、それは「相手のせい(所為)」なんです。
本当の「人の”せい”にする」は、相手の行為から生じてもいないことを、相手の行為から生じたかのように仕立てあげることが「人のせい(所為)にする」ということです。こんなことをすれば「人のせいにするな」と言いたくなるのも当たり前だと思います。
しかし、逆に、自分の行為から生じた結果を隠すために、本当のことに気が付きそうな人に対して封じ込めるようにして「人のせいにするな」と言っているケースもあります。この場合は、相手を傷つけるようなことなのでやめたほうがよいです。また、自分の行為から生じたことに気が付けない人なら認められずに「人のせいにするな」と言いたくなることもあると思います。
Aさんの行為によって1がBさんに生じた場合。これをBさんがAさんに対して「Aのせいで1になったじゃないか」というのは別に普通のことですよね。AさんがBさんのお金を盗んだことでBさんがAさんに対して「Aのせいでお金がなくなったじゃないか」というのは別に普通のことです。そこでAさんが「Bよ!人のせいにするな!」と言うのもおかしな話です。
所為とは「その行為から生じた結果」という意味です。Aさんのお金を盗むという行為から、Bさんのお金がなくなったという結果が生じた。これは「Aさんのせい(行為)」です。
それをいっしょくたにして、Bさんが「Aのせいで1になったじゃないか」と言い出した時に「ひとのせいにするな!前を向け!自分の問題だろ!」と、さも正しいかのように道徳や美徳を使いながら相手を封じ込めていこうとするやり方は、継続して執拗に繰り返されているのならモラルハラスメントに当てはまる場合もあるのだと思います。
つまり、本当は自分の行為から生じた結果なのに、その実態が浮上してきてばれることを隠すために責任転嫁して、なんとなく気が付いた人に対して封じ込めるかのように「ひとのせいにするな!前を向け!自分の問題だろ!」と隠して、うまく責任転嫁するときに「人のせいにするな」という言葉を巧みに使って誤魔化しているケースもあると思います。
そして、大切なことは、本当に相手の所為(せい)だったとしても、相手の所為(せい)だと思っているうちは何も変わりません。自分が動き出して自分を変えていくことが大切なのです。相手の問題と自分の問題は「区別」することが必要です。
よくある質問 AI生成
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Q1. 「人の所為にするな」と言われたとき、どういう意味で使われているのですか?
この表現は、相手を責めるために使われることが多いですが、本来は「行為から生じた結果は責任ある行為者にある」という意味です。正しく理解し、自分や相手の責任を見極めることが大切です。
Q2. 「所為」という言葉の正しい意味と使い方は何ですか?
「所為」は「その行為から生じた結果」を意味し、責任や原因を指します。例えば、「気の所為で失敗した」や「行為の所為で問題が起きた」など、結果を表す際に使います。
Q3. 相手の「所為」を誤って自分の責任にしてしまうのはなぜ良くないのですか?
それは責任の所在を誤魔化し、問題の根本解決を妨げるためです。自己責任を認めず責任転嫁を続けると、信頼関係を損ない、問題の根本解決が遅れる原因になります。
Q4. 「人の所為にするな」と言われた場合、どう対処すればよいですか?
まずは言葉の意味を理解し、責任を曖昧にせずに自分の行動や結果を振り返ることが重要です。また、相手の言葉に感情的にならず、冷静に事実と責任の区別をつける姿勢が有効です。
Q5. 「人の所為にするな」と言われる場面で気をつけるべきポイントは何ですか?
相手の言葉を責めとして受け取らず、自分の行動と結果に責任を持つことが大切です。また、相手が責任転嫁をしている場合は、事実と感情を区別し、冷静に対処することが良い関係維持に繋がります。
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