Q:問題を抱えた当事者が当事者を支援するなんてなめてんの?と言う人をどう思いますか?
質問は「質問箱」から
問題を抱えている当事者が当事者を支援する支援者であることに対して、「なめてんの?」と言う人に対して僕は、「君が、世の中を舐めているんだよ」と思います。要は「アタオカ的発想で邪魔な考え方だな」と思うのが正直なところです。アタオカ的と言うのは悪口的な意味ではなく、かなり歪んでしまった頭(思考回路)を持っているという意味です。もう少し世の中を知り、酸いも甘いも噛み分けることが出来るように成長をすることで、後から振り返ってみれば、「問題を抱えた当事者が当事者を支援するなんてなめてんの?と言っていた頃は若かったな……」と思えるようになるかと思いますので、このような考えを持っている人は、まずは自己成長に力を入れると良いかと思います。
当事者が当事者を支援することについて僕はどう思っているか?
素晴らしい活動だと思っています。当事者が当事者を支援する時代でもあり、それが必要なことだと思っています。僕としては経験したことも無い人間が、あまり知った気になってはいけないよ? と思うことも時々ですがあります。やはり経験したからこそ、苦しんだからこそわかることがあるのです。教科書を読んで同じことを言うことは誰にでも出来ます。そんなことよりも実際に経験したからこそ良質な支援が出来るのだと思います。勿論、当事者では無い支援者をダメだと言っているのではありません。経験したことがなくても経験した人かのように知り尽くしている優れた支援者もいますので。
このように僕は、当事者が当事者を支援することを素晴らしいことだと思っています。なので僕も「心の問題を抱えている当事者」を名乗って情報発信をしています。そのほうが良いと感じてくれる人も多いと思うし、そう思ってくれる人にお伝えしたいと思っているからです。僕は「ごっこ」には興味がないので。
フリーランスの臨床発達心理士・公認心理師の方はASDの当事者
ASD当事者であり支援者。自身の特性をオープンに「生きやすく生きる」を支援――公認心理師・難波寿和さん【連載】すてきなミドルエイジを目指して【LITALICO発達ナビ】
ASDの当事者で、フリーランスの臨床発達心理士・公認心理師の方もいます。
当事者が当事者を支援しています。本当に素晴らしい活動だと思います。当事者だからこそ「深さ」がわかるようになるのです。
対人恐怖症気味、発達障害気味の精神科医
対人恐怖症気味、発達障害気味の精神科医の方(筑波大学教授)もいます。
「なぜ人と会うのはつらいのか」対人恐怖症気味の精神科医が気づいた本当の理由 お互いの境界を越える行為だ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
だからこそわかることがあるはずです。おそらくは、有害な人間、邪悪な人間が寄り付いているのではないかと思います。有害な存在が近づいてきて、そこにある有害性を全て知れない時に、無意識が防衛の為に症状を創り出す事があるのです。だから良い面が沢山あるのです。
問題を抱えるからこそ力がつく!
前記した専門家の方々のように心の問題を抱えているということは、問題に真剣に向き合っていると捉えることも出来ます。人間は生きていれば次から次へと問題が押し寄せてきます。そして解決をしていくことでどんどん成長していきます。だから問題を抱えている人は、その問題の解決力を上げていて、真摯に向き合い、力をつけている優れた人だと捉えることも出来ます。言い換えれば苦しみの中に自ら入り、体験し、学んでいる勇気ある人だと言えます。
天才催眠療法家ミルトンエリクソンも重たい病気を持っていました。問題を抱えていたのです。元英国首相であり実力者だったウィンストンチャーチル氏は双極性障害や吃音などを抱えていたと言われています。調べればキリがないほど実力者たちは何らかの病を抱えながら生きていたのです。それが力の源の1つなのです。
僕が発信した情報は王道です。それにより、良い変化が起こった人たちがいました。それを邪魔する不届き者(法に従わない悪いやつ)もいました。僕の発信情報が邪魔したくなるほど優れたものだからです。しかしあのような法に従わない犯罪者に何が出来るか、出来ることは悪い嘘の噂を流す程度のしょぼい裏工作です。そんなホラ吹きを相手にしている時間はありません。あんなものは、そのうち海の藻屑となり消え散る運命にあるかと思います(自業自得の意味で)。反省と清算が先か、それとも海の藻屑となり消え散るか、それは法に従わないあのような悪い奴が自分で選べば良いのです。
そんなことは置いといて、、、前記した素晴らしい専門家の方々のように、人は皆、問題を抱えて、その問題を解決して力をつけて生きています。だから支援の力も上がっていくのです。僕の書く文章によって救われた、変われたと言ってくれる人がいるのも、僕は自分の問題を自分の力で解決してきたからこそわかる真実を発信しているからです。薬物依存症も克服しましたし、悪夢も克服しました。異常な恐怖も大幅に減らしました。トラウマによる症状も大幅に消えました(心的外傷後成長)。そして親への恨みを抱えていたのに親に感謝出来るようにもなれました。だから症状に感謝し、沢山の問題を抱え、これからも問題と共に生きていきたいと思っています。
このことが理解出来れば、ご質問にあった「問題を抱えた当事者が当事者を支援するなんてなめてんの?」と言う人はまだまだ子供の状態であることがわかるかと思います。多くの人々が、苦しみながら、時には人生を諦めてしまいそうになりながら、それでも絶望から希望を生み出して這い上がっている素晴らしさ、それが見えないわけですから、子供であると言えます。大人であれば、多くの人たちの葛藤、成長、色々見えてきて、そこに感動することがあると思います。僕は当事者が当事者を支援する、そこに「本気」を感じます。おそらく、更生した人たちが更生支援に力を入れて、いつかきっと真の更生へと繋げていける優れた人たちが出てくると思います。既にその兆候もあると思います……。不良になったからこそ不良の気持ちがわかるのです、、、。それを、過去の経験を生かしてほしい、そう思います。
なので僕の回答は、「問題を抱えた当事者が当事者を支援するなんてなめてんの?」という人に対して、「君が、世の中を舐めているんだよ」「アタオカ的発想で邪魔な考え方だな」と思うのが正直なところで、馬が合いません。
どう思うかは本人の自由です。しかし無責任に、当事者が当事者を支援する素晴らしさ、その邪魔をするかのような有害な発言を、あまり公の場で言うのはやめた方がいいんじゃないのか? と思います。
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