ここでは「劣等感」と「劣等コンプレックス」を区別します。
他者と比較して自分が劣っているという感情
「他者と比較して自分が劣っているという感情」に関する思考や感情などが傷を核として絡み合い纏まった状態
このように区別しています。
この劣等コンプレックスを克服するにはまず「他者と比較して自分が劣っているという感情」に関する思考や感情などが傷を核として絡み合い纏まった状態を理解しイメージすることです。自分の無意識の部分にある劣等コンプレックスを理解することから始めなくてはなりません。
まずはマイナス感情を止める
次に大事なことは「マイナス感情を止める」ことです。マイナス感情を止めるためにやれることは「思考」と「行動」を意識して変えることです。私たちの感情は解釈の結果生み出されますから、その解釈を変えるために思考と行動は素晴らしい威力を発揮します。
今、解釈を変えて下さいと言われても変えられませんよね・・・。ですが思考し行動した結果、「こんな方法や考えもあったんだ!」と気づく時があります。その「気づき」を増やすために思考と行動を意識してプラスになるように使うのです。
感動する映画を見たり、言葉づかいを変えてみたり、感謝の言葉を増やしたり、いくらでも変えれることはあります。
こういったことを紙に書き出し部屋に貼ったりして意識していけばある程度のマイナスは決心次第で止めることも出来ます。
劣等コンプレックスは傷を核として絡み合い纏まった感情群が更なる劣等感情を増やそうと働きを出してきますから、自分に勝つ決意が大事です。
劣等感情に関係した思考をしてしまった時は「これは劣等コンプレックスを肥大化させてしまう」と理解することも大事です。
比べることをやめよう
劣等コンプレックスは劣等感などの感情の纏まりですから、マイナス感情を止めるために「比べることをやめる」決意をして下さい。
劣等感は縦の関係から生まれます。人の下になると劣等感が生まれ、人の上に立っても劣等感は生まれます。上でも下でもない横の関係を対人関係の中で増やすことが必要です。横の関係は難しいですが可能な範囲で上でも下でもない尊重し合う横の関係を作って下さい。
横の関係が増えれば増えるほど劣等感の生成は止まります。劣等感の生成が止まればこれ以上劣等コンプレックスを肥大化させずにすみます。
プラス感情を生み出すために解釈を変える
マイナス感情を止めるだけでは不十分ですので、次はプラスな感情を生成していく必要があります。プラスな感情を作り出すにはプラスな解釈が必要です。しかし今までプラスな解釈が出来なかったのでマイナスな解釈をしてしまっていたわけですから、いきなりプラスな解釈は難しいです。
そこでプラスな解釈をするには「気づき」が大事です。文字通り「なるほど!」というプラスな「気づき」が増えれば増えるほど解釈の仕方も変わりますし、コツをつかめば解釈の仕方は無限大だと気づくでしょう。
もう一つは認知の歪みの種類を理解し、認知の歪みに当てはまらない解釈を意識しましょう。バランスの良い調和のとれた解釈が理想です。
このページに記載した方法と、合わせて自己肯定感を高める方法も理解すると更に克服しやすくなります。
感情を正しく使う
「感情に飲まれる」のではなく「感情を正しく使う」ことを大事にして下さい。感情は解釈の結果生み出されますから、解釈を変えて自分の発する言葉をプラスにし相手のプラスな反応の恩恵を受けながら自分も相手も尊重し互いにプラスになるようにするのです。
言葉とは不思議なもので人はどんな人でも言葉に引き寄せられます。それほど強い影響力がある言葉は意識して使えますので正しく自分も人も幸せにする言葉を使っていくことで感情を正しく使うコツも覚えていけます。
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