心で因(元になるもの)を感じる
「恩」を感じれないときは「心で因(元になるもの)を感じる」と自分は生かされているとわかってきます。自分が生かされているとわかってきたら「恩」を感じる。だから「因に心で恩」になる。
自然な恩が大切
これはどういうことかと言うと、まず「恩を仇(あだ)で返す」という言葉がありますが、相手が自然な「恩」を感じないのであれば「恩の押し付け」みたいになってしまうかもしれません。だから売った側にとって仇で返されたと感じることもあるでしょう。だからこそ自然に恩を感じることが良いのだと思います。
因(元になるもの)が見えていない
その自然な「恩」をなぜ感じないのか? それは「繋がりが見えていないから」です。恩という字の上の「因(元になるもの)」が見えていないからなのです。因(元になるもの)は、その元はなんなのかを考えていけばわかってくることがあります。
例えば、あなたが今生きているのは、死にたくないからですよね。辛かったとしても希望があるから生きている。それは「生きたい」からだと思います。或いは幸せになりたいからだと思います。そんな人生を歩むことが出来るのは、たとえ恨んでいる親だったとしても産んでくれたという「元(因)」があるからですよね。「元(因)」がなければあなたは存在していません。そういった、親が産んでくれたという「元(因)」を考えて心が感じるだけでも「恩」を感じることが出来る場合があります。感じない人が悪いと言っているのではありません。大丈夫です。
お伝えしたいことは、「元(因)」を考えることで自然に恩を感じることがあることもありますあら、そういったことがあれば大事にしていけたら良いですねとお伝えしたいのです。
恩を知り、感謝を持つ
「元(因)」を考えることで「過去の出来事への解釈が変わる」ことがあります。あの時、あの人のお陰で僕(私)は助かっていたんだ。とか、もっと広く言えば、世の中に法律があるから今日という1日を安心して生きていける。そういった繋がりが分かってくると有難い気持ちが出てきます。
「恩」とは「心で因(元になるもの)を感じる」ことで自然に感じてきます。「恩」という字が「心の上に因」とあるように、自分の心の上に因(元になるもの)しっかりと置く。そうすれば、それがどんな繋がりで、どんな恩恵で、そこに在るのか。なんとなくわかってきます。
そうすると、僕ら人間は生かされている……。色々な人の思い、愛、優しさ、で繋がっている。偉そうに生きている場合じゃない。そう思えてきます。
だけど今、何かを恨んでいる人は、この記事でお伝えしていることは受け入れられないと思います。そういった場合は、その気持ちを大事にしてください。恨むことも必要です。恨みを通過して、成長して、違うものが見えてくるのです。その1つ1つの過程が大切なのです。
そして次のステップとして、気づくべきことに気づき、自然な感謝の気持ちが出てくることもあります。人は皆、それぞれの成長過程(プロセス)を経験しながら自分の心を育てているのです。
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2017年に投稿したこの記事を更新しました。