理解は癒し!
「癒しとは深く理解」することです。あなたが根本から癒されたいのなら人に深く理解してもらうことが大事なのです。自分のことを深く理解された時、心から分かってもらえた時、すごく楽になるのです。これが「癒される」ということです。 理解とは、物事の原因、理由、意味を知り、その道筋を正しく知ることです。
本当の感情を生み出し論理的理解力を高めていくことこそ癒し効果に繋がるのです。
妄想は病む原因に!
つまり、妄想という非合理的な思い込みによるコミュニケーションが病む一つの原因ですので、妄想という証明されていない事に正しい理由を付けて道筋のある思考をしていくことが癒される道だということです。自然の中に行くと癒されるのは自然の道理の影響を潜在意識(無意識)レベルで受けるからです。自然の恩恵は計り知れないプラスな影響があるのです。
鏡のように返ってくる
根本的に癒されるためには、自分から相手を理解することが最短であり最善の方法なのです。何故かと言うと人には前頭葉にミラーニューロンとい神経細胞があり、これが相手の脳を真似るからです。相手が自分にマイナスイメージを持つと、自分の脳もそれを真似てしまい、相手のイメージから暗示が出て、その影響を受けてしまうのです。この理由から相手を深く理解してあげることで相手は楽になり相手の自分へのイメージがマイナスからプラスに変わるので、その変化もミラーニューロンされてプラスの暗示に変わるのです。そして鏡のように自分が相手を理解したことが返ってきて自分も深く理解されて楽になり癒されるのです。これが一時しのぎではない本物の癒しの本質です。
爆発する人の深い傷
例えば、挙動不審な人を見て、キモイと切り捨てる単純さより、何故、挙動不審になるのか深く理解してあげること。それが癒しです。すぐに暴力をふるってしまう人に最低人間と切り捨てる単純さより、何故暴力をふるってしまう悲しいことをしなければいけないのか深く理解してあげること。それが癒しです。
例えば、些細なことで爆発し怒り狂う人がいます。それは「無意識に抑圧された恨みや憎しみ悲しみ」が爆発した場合があります。子供の頃に、感情を封じ込められて感情を押し殺さなければ生きられなかった人、感情を押し殺すことで周囲の身代わりになった人などは深い傷を抱えています。
その傷は大人になればなるほど無意識の深い部分に隠れていき本人さえもわからなくなります。そして相手の悪意のない些細な言葉などが無意識の傷を刺激してしまい、刺激された側は心に激痛を感じ爆発するのですが、それをあえて楽しむ異常者も稀にいます。自己愛憤怒を起こす者の周りに異常者がいる場合があります。それは稀ですが、多くは悪意のない刺激です。悪意はないのだけど、相手の心の古傷を抉ってしまう形になって、相手は怒り出すのです。
喧嘩するほど仲が良い
しかし、これはチャンスです。過去の記事の「先読みをして決めつける女性と、すぐに怒りを出す男性の気づき。互いの心の深い部分の「傷」が癒しされるために刺激し合っていたのです。「過去の清算は未来の幸せ」」や「暴力をふるうまえに知らなくてはいけないこと」を読むと更に理解が深まると思います。喧嘩するほど仲が良いと言うように、仲が良いから互いの自分たちで気が付いていない無意識の心の傷を刺激し合うのです。何故か?「癒されるべき二人」だからです。
距離感が近くないと癒せない傷もある!
距離感が近いとトラブルが起こるので、適切な距離をとることはとても大事な事です。しかし、人は深く傷ついている場合が多く、傷は深くなればなるほど距離感が近くなければいけません。擦り傷なら電話で「絆創膏貼っておけばいいよ」と遠くても傷を癒すためのアドバイスが出来ます。しかし緊急手術が必要な深い傷の場合はどうでしょうか?距離が離れていると手術できません。深い傷を治すには近くなくてはいけないのです。
ですから縁があって出会った二人は「互いの深い傷に気づいて癒すチャンス」なのです。
妄想は創造に
深く理解することで、病む原因の妄想は想像になり、そして創造していけるのです。妄想で苦しんでいる人を深く理解してあげることが大切な事だと思います。
過去を癒す
そして、自分の過去を理解してあげることで、自分を癒すことも出来ます。過去に目を向け出すと「隠れて無意識に悪さ(暗示)など」をしていた側は明るみに出ることを怖がりますので「過去に執着するな!」「過去を振り返るな」「ダサい奴」など、一見正しい意見を言い過去に目を向けさせないようにしますが、自分を癒すために過去を理解することは大事なことですし、私は過去を理解することは必須だと思っております。過去を理解できるから、納得し前に進めるのです。そして過去を理解して過去の感情などを解放することで楽になっていくのです。
相手の過去を理解する
些細な事で爆発する人を「おかしい人」と思う事は単純で簡単です。それは誰にでも出来ます。大事なことは些細なことで爆発する人が、どうしてそんなに傷になっているのかを理解する為に、相手の過去を理解すると、素晴らしい理解をして癒されていくでしょう。
例えば「大丈夫?」と言われて怒り出す人がいるとします。そうすると「大丈夫?」と声をかけた側は悪意がない場合は意味がわかりません。心配して「大丈夫?」と言っただけなのに怒りだせば「キチガイ」じゃないかと思うのも無理はありません。
しかし、もう一歩踏み込んで何故「大丈夫?」と言われて怒り出すのか?そこを理解すると相手の良い関係が作れます。大体は「大丈夫?」と言われて辛かった過去の記憶があります。親が子供を馬鹿にする目的で「大丈夫?wwwww」と言われ続けて育つと、その人の無意識には「大丈夫?」は「嘲笑」と刷り込まれているので、悪意のない人が本当に心配して「大丈夫?」と言っても、本人は嘲笑されたと感じ、過去の傷が無意識で瞬時に蘇って、目の前の敵に攻撃しようとする場合もあるのです。
同じように「問題ない」という言葉で爆発する人は子供の頃に心を殺されて育ち心を無視されてきた中で「あぁ、お前は問題ない」と具合が悪くても、盲腸でも、熱が40度出ても、お前は問題ないと、全てを封じ込められて育った場合も古傷を抉るのです。
そんな時は「私は、あなたを馬鹿になんてしていない。死んでもそれはしないよ」と断定的に心から本音で伝えてあげることです。相手は信じることも怖くなっているのです。誰かが本音でそうじゃない人もいるんだよと伝えていければ、心の深い傷が癒される人も増えていくのです。
無責任に相手の傷を刺激しないこと!
自分から近寄っておきながら相手の古傷を無自覚で抉る責任も考えるほうが良いです。例えば目が合っただけで相手の耳を削ぎ落す人、挨拶代りに背中にボールペンを刺す人、笑っただけで鼻の骨を折られる人、世の中には一般的には理解の出来ない深い心の傷を抱えている方たちもいます。そんな方に無責任に近寄って下手に無意識の傷を刺激すると酷い目に合う事もありますから、やはり「世の中には色々な人がいる」という事は肝に銘じておくべきでしょう。自分から近寄ったという点が大事なポイントです。
捜査関係者によると、メンバーの男は先月14日、都内で男性に因縁をつけ、殴る蹴るの暴行を加えたうえ、耳を刃物で切断するなどして、重傷を負わせたなどの疑いが持たれている。
男は近くを通りかかった男性に「視線があった」などと言いがかりをつけ、激しく暴行を加えたという。被害者の男性は、暴力団関係者だった。
私は、昔、ホームセンターの駐車場に出る出口のところでベンチに座っていた男性と目が合って、その瞬間に理由もよくわからず馬鹿にされたような強烈な怒りが出ました。相手は馬鹿にしたわけじゃないのは後で分かってきました。そして、その時、車に乗ろうとしましたが、どうにも怒りが抑えられず戻って殴って怪我をさせて相手は血を流していました。あの時は本当に申し訳ない事をしました。自分では抑えきれない怒りを分析した結果、その怒りは潜在意識(無意識)にある家族への怒りだったのです。
私は家族が好きだったので家族が私を傷つけている事を見ない様にしていたのです。しかし陰湿なやり方で私にやってくる嫌がらせがあっても、家族は言葉では時々優しい言葉をかけてくる。私は見事に騙されたのです。その無意識下の怒りや恨みや悲しみなどが無関係なホームセンターの駐車場に出る出口のところでベンチに座っていた男性に一気に向いてしまったのです。
自分の感情がコントロールできなくなり、殺意クラスのもやもやしたものを抱えていたので、このままでは人を殺してしまいそうだと思い、当時、人との関わりを避けました。これらのことが分かって、自分で納得し、目が覚めて、私は恨みなどはあるべきところへ返すようにしました。そうすることが徐々にですが深い傷が癒されてきました。
ですから、罰を与えるようなやり方では、更なる犯罪が増えていくだけです。北風と太陽の話で言えば罰は北風です。そうではなく犯罪を減らすなら何故、犯罪者が犯罪をするのか?深く理解することです。みんな同じ人間です。犯罪者も人の子であり、可愛い笑顔で笑っていた子供の時があるのです。それを寄ってたかってハイエナのように「あいつは悪だ!」とレッテルを貼ったからといっても解決できる問題ではないでしょう。
自分を変えよう!
深い傷を持っている人は、自分を変えようと寄って来た者に命懸けのテスティングさえする場合がありますから、中途半端な支援者が関わると骨の髄までしゃぶられる場合もあると思います。人を救うなんて大それたことは無理かもしれません。しかし、自分を良くしていく事は誰にでも出来ます。
誰でも無自覚で人を傷つけています。自分が変わっていけば、自分が無自覚で人を傷つけてしまう事が減ります。そして、それが増えていけば、全体として傷つくことが減ります。
全ての悪は無知から来る
学ぶことで、無自覚で人を傷つけることを減らせます。だから学んで行く事が大事なのです。学び、理解力を上げていくこと。自分の過去を理解するということは、自分を理解してあげることです。相手の過去を理解するという事は、相手も自分も癒されることなのです。偉そうに書きましたが、私も自分に言い聞かせながら自分なりに勉強していきます。お読みいただき、ありがとうございました。
温かい心は連鎖する
子供の時に温かい心に触れてきていない人は犯罪者になる確率は高いのです。ですから、その分、温かさを教えてあげる人が増えれば、犯罪者は減るのです。
これは18歳の時の少年院の体育館で外部の支援者が来た時の習字の時のものです。保護者へ配られるものなので目が黒く塗られています。私は「温かい心」と書いています。この時はふっと思いついたことを書いたのですが、今思えば「温かさが欲しい」と自分の無意識は言っていたのだと思います。左の子は傷害で逮捕された子で「一生懸命」と書いていますね。少年院の中で会話が出来ていませんでしたが一生懸命頑張っていました。みんな、それぞれが、それぞれの傷を抱えて生きているのです。
ですから、無責任に相手の傷を刺激することはやめたほうがいいのです。喧嘩両成敗と言うように、モラルハラスメントも同じです。互いに傷ついているのです。一方だけが傷ついているのではないのです。もう一方は自分の感情を封じ込められているので、傷ついていると言えないのです。だから強がったりして自分の傷をないものとしているのです。私もそうでした。自分の傷に気づくことが怖かったのです。人の優しさや温かさに触れた時に、心の中の氷は溶け出すのです。そしてそれは静かにゆっくり連鎖していくのです。
私たちの生きる拠点は家族です。家族は一番大事にしましょう!
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