相手の気持ちを「妄想」して思い込んだままいる。こちらは、意外とよくあることで本人は気が付いていなかったりします。そして「妄想」の餌食になっていくのです。
例えば、Aさんが「パソコンを寝室に持っていく」と前もってBさんに話していました。そしてAさんがパソコンを寝室に持って行ったところ、Bさんは寝室のパソコンを置くであろうと予想していた部分においてある台を既に移動させていました。
そこにあるはずの台が無く、これはBさんが邪魔だと思い移動させたのです。Bさんの妄想では「Aは床にパソコンを置くから、台をどけてほしいと思っている。私は気が利く人だから台を移動させ役立った」と思い込んでいました。
しかしBさんの「私は気が利く人だから役立った」とか「台をどけてほしいと思っている」という思い込みは妄想で、現実とは違ったのです。現実ではAさんは置いてある台の上にパソコンを置きたかったのにBさんがどかしてしまい、台がどこかにいってしまいBさんに「ここにあった台知らない?使うんだけど?」と主張にBさんは「なんなの?せっかく親切に片付けたのに…」とネガティブに捉えます。
このBさんの「私は気が利く人だから役立った」とか「台をどけてほしいと思っている」という「思い込みの妄想は現実とは違う」ので、相手を無視して嫌な思いをさせているので、現実ではトラブルの元になりやすくなります。
BさんがAさんの気持ちを勝手に読んだつもりで、決めつけて、親切の押し売りになってしまう妄想が、結果としてAさんの気分を害してしまい、Aさんが自己主張をしたときに、さらにその主張までBさんが潰そうとするのでBさんの行いは相手が意見が言えない場合、相手の思考をコントロールする働きにもなりやすいのです。
「妄想」は自分では気が付かないもので、非常に悪影響を与えてしまいやすいのです。
相手の気持ちを勝手に読んでしまうのは認知の歪みの10パターンの内の1つ「結論への飛躍(心の読みすぎ)(先読みの誤り)」に該当すると思います。
Aさんの主張「ここにあった台知らない?使うんだけど?」と自分の気持ちを正しく言った
Bさんの主張「なんなの?せっかく親切に片付けたのに…」とネガティブの押しつけ
これではAさんは「なんなの?ってなんなんだよ?」となりやすい
この場合、Bさんの出方次第で、Aさんの「ここにあった台知らない?使うんだけど?」の主張を封じ込めるやり方になってしまいます。Aさんの「ここにあった台知らない?使うんだけど?」は自己主張ですので他者がこの主張をコントロールしようとしてはいけません。例え「ここにあった台知らない?使うんだけど?迷惑だから勝手に移動させるのは今後やめてね」と言ったとしても別に悪い事でもなんでもありません。それを悪いと決めつけようとする側に問題があるのです。
大事なことはBさんがAさんの気持ちを決めつけてはいけないということが大事なので、台を移動させたいのならBさんはAさんに「寝室の台、使う?使わないなら移動させようと思うんだけど?」と相手に伝えた上で、相手に意見を聞いて移動させるか移動させないか話し合いをすればトラブルは起きにくいと思われます。
トラブルとは、現実を無視した「妄想」が引き起こすのです。妄想をやめるために正しい根拠を出すことや、論理的な思考をすることが大事なのです。人はたくさんのことを思い込んでいるものです。その思い込みから解放されることが楽になる道なのです。
例えば、「朝日綺麗だねぇ」という言葉の「朝日」を聞いた「瞬間」嫌な感情が瞬時に浮かぶとします。それも「妄想」です。「朝日」は「朝日」でありそれまでです。そこに「朝日」に「マイナス感情」が瞬時に浮かんできて、自分で「朝日」を嫌なものに変えていってしまうのです。そして「朝日」を浴びず「運動」も嫌になり昼夜逆転になります。
なので、相手の気持ちは、自分の妄想で決めつけるのではなくて、相手に確認をしたりして現実的な解釈をしましょう。そうすることで正しい良い感情が生まれます。
そして、Bさんは幼少期から「みんなの気持ちを考えないBは悪い奴だ」と言われてきたことで、
「人の気持ちは考えるのは無理…」
「人の気持ちは考えなければいけない…」
このように「無理なのに考えなくてはいけない」自動思考に縛られていました。
ですので、
相手の気持ちを察するのは本当は無理だけど考えなくてはいけない
↓ ↓ ↓
無理だから考えないで相手に聞こーっと(#^^#)
このように変換すると良いと思います。
過去の痛みを乗り越えるチャンスでもあります。
勇気をもって、新しい考え方をしてみましょう。
相手の気持ちは相手のものです。相手の気持ちを盗む「気持ち泥棒」はやめていくことが「支配」をやめることにも繋がっています。
そうすれば、きっと、うまくいきますよ!
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