親を可哀想と思ってしまう…。実体験からわかった理由!

今日、読者さんの方に返信した内容は他の方にも参考になるかもしれないと思ったので書いておこうと思います。

親を可哀想と思ってしまう…、そして、自分や、自分の今の家族よりも親を優先させてしまい別の誰かを犠牲にしてしまう。そして更に心が苦しくなる…。

これは僕も経験があります。そして、その罠から抜け出すことが出来ました。実体験からわかった理由などを書いておこうと思います。これが他の方みんなに当てはまるわけじゃないけど、同じようなケースの場合は、抜け出すための参考になることがあるかもしれないので。

目次

自分が自分に対して嘘をついている

まず、親を可哀想と思ってしまう人は自分の感情に蓋をして自分を押し殺している。僕はそうでした。つまり、「本当の自分を生きる」ことより「支配と依存の関係」を選んでしまう…、それは「嘘」があるからではないかだろうか。そう過去に思いました。つまり、「嘘」というのは、自分が自分に対して嘘をついているということです。僕は自分の気持ちに嘘だらけだったのです。家族から見捨てられることが恐怖だったからです。

自分はどうしたいのか
自分は何が欲しいのか
自分は何が好きなのか
自分はどう感じているのか

こういったことを誤魔化さずにありのまま素直に認めていけば、抜け出すための答えが出てきます。

つまり本当の自分の気持ちを取り戻すこと。何よりもまずは本当の自分の気持ちを優先させることが大事だと思います。自分を押し殺したまま自分が幸せを感じ続けることは出来ません。

自分の未処理の感情が多いのならば、それら1つ1つに気づいて、ちゃんと感じ切っていくことが大事です。未処理の感情を感じきると問題が問題じゃなくなることが増えます。

そして自分で答えを出すことが出来るようになります。自分の気持ちに正直になることが大事です。

本当の自分の気持ちを大切にするとハッキリと答えが出る

僕の個人的なことですが、僕の場合、今の状態のままでは親の面倒を見ることはしません。見たくないからです。誰に何を言われても、冷たいと言われようとも決まっていることです。これは自分の感情を感じ切ることで、ハッキリしてきたことです。

心から「面倒を見たい」と思える関係以外、それは無理なことです。無理をして面倒を見て介護に疲れ事件を起こしてしまう人だっているでしょう。そうなってしまえば、それこそ最悪の事態です。それは自分の気持ちを大切にしなかった結末なのです。心の中の自分が「嫌だ!」と言っているなら、その気持ちを大切にしてあげることが良いと僕は考えています。

親が心配で心が苦しくなって何かしなきゃと焦っていた

僕は過去に、親が心配で心が苦しくなり何かしなきゃとずっと焦っていましたが、それは今はありません。以前はどうして親のことが心配で、心が苦しくなり、自分の命を投げ出さないといけない気持ちになっていたのか。その答えは「共依存」だったのですが、その共依存の複雑な内容の中に以下のことがありました。

かわいそうな父親は被害者」で「助けることのできない自分は加害者」というもの。

つまり、父親が自ら選択してきた結果、不幸が起こっているのに、それは僕の所為(せい)だと思い込んでいたのです。だから命を犠牲にしてでもなんとかしないといけない…。そんな気になっていたのです。この思い込みがどのような過程を経て形成されていったかも特定済みです。長い年月を経て、理解力のなかった僕は、ソレが何を意味しているのか分からないまま、極度の薬物依存の後、助かりたいがために必死に縋り付いたことで「数々の言葉を鵜呑みにした」のです。それが何を意味しているのか。そんなことも考えないまま。これはまさに自分への虐待でした。自分に申し訳ないことをした。そう何度も思いました。

自分と向き合っていくうちに数々の「架空の罪悪感」にたくさん気が付きました。つまり、僕は悪くもないのに悪いと扱われていて、理解力のなかった僕は、それを受け取っていた。(これを受け取るということは、自分が自分を心理的に虐待していることだと気づいた)(自分が自分に「ほら、お前は嘘の罪をかぶっちゃえよ」と…)

人間ですから、悪いことは当然しました。しかし、やってもいないことまでやったと受け取ることは自分への裏切りです。過去の僕はそれを愛という餌欲しさに受け取っていたのです。自分で自分を生贄にしながら。そんな酷い自分だったのです。

この問題を乗り越える前は、共依存の関係に戻らないと、心が苦しくて苦しくて、死んでしまいそうなほど苦しくて、戻ってしまいそうになったこともありました。常に心が焦り、苦しい状態でした。

親子の立場が逆転している

つまり、親子の立場が逆転しているのです。親子関係の逆転です。

親は子供に親代わりをさせようとしている世代間連鎖が続いていたのです。親が子を育てて与えるのではなく、子供が親に与えるように仕向け、条件付けの愛と恐怖を使い心を支配していたのです。そういった支配と架空の罪はとても相性が良いのです。罪の意識を背負わせ、次にその罰と恐怖をセットにして刷り込まれて、それが増えていき、生きていることも恐怖で、死ぬことも恐怖になる場合があります。僕はそうでした。そしてその苦しみから抜け出せる鍵は「親だけが知っている」という形で洗脳されると、もう親なしでは生きていけない…そんな依存関係になることもあります。

僕の場合は、学校の勉強は小学生まで。それから世の中を悪に見て生きてきたので勉強を放棄していました。だから理解力もありませんでした。そして極度の薬物依存。苦しくて誰にも言えなくて、最後に親を信じてみようと決め、親の「黙って信じていれば間違いない」を信じてしまったのです。だから、「もうすぐ世界は滅びる」「戦争が起きる」「未来はない」「生き残るには親を信じておけばよい」というような数々の言葉を信じ、僕は明るい未来の希望もなしに、親を信じてしまった。

その結果、心は闇に落ちていきました。つまり、それは僕にとっては得体のしれない恐怖の植え付けとなっていたのです。恐怖や苦しみから逃れる道は親を信じること。それに心を縛られたのです。そして親子の立場が逆転していたのです。

抜け出すには

そこから僕が抜け出すのに時間がかかりましたが、

・自分に対して本当に申し訳ないと思った
・本当の自分の気持ちを大切にした
・自分の過去の未処理に感情を感じきった
・過去の思い出せる出来事を整理した
・事実の罪と架空の罪を区別した
・自分の依存心を減らすようにした
・自分と相手を区別した
・相手の責任や課題・問題と自分のものを区別した
・相手を尊重した

このようなことの繰り返しで、自分の中で答えがハッキリと出ました。

僕の家族は未だに「ごっこ」を繰り返しています。つまり、それぞれが自分の問題に向き合わないため、作り出した架空の罪を被せてそれにしがみついて生きるという生き方です。僕はその架空の罪、恐怖支配、そこから降りました。天涯孤独になっても、自分はもう自分を生贄にはする気はない。心の中で自分と約束しました。(もう死んでも裏切らないから…と。)

恐怖の独裁国家(家庭)で、その恐怖に同一化した家族たちが、架空の罪を作り出し、それをネタにスケープゴートを作り出して心を支配下に収める。そこには幸せはないと僕は考えています。

早稲田大学名誉教授、加藤諦三さんの本に、「心の世界には冤罪が多い」と書かれていましたが、本当にそうだと実体験を通して思います。それほど複雑なものであり、一筋縄ではいかないものですから、そこから勇気をもって降りる。そして自分で自分を幸せにすること。自分の課題クリア、問題解決、これを行っていくことが今やるべきことだなと思いました。本当の自分の気持ちを大切にした時、「自分はどうしたいのか…」というはっきりした答えが出るはずです。その答えがあれば「どうしたらいいですか?」と誰かに聞く必要はなくなると思います。

僕の個人的なことを色々書いてしまい申し訳ありませんが、何か参考になれば幸いです。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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