「統合失調症の親は統合失調症の子どもを必要とする」と言われます。
そして、以下の引用文もお読み下さい。
図3に示したように、両親のどちらかが統合失調症の場合、子供が統合失調症になる危険率は約6倍になるとされます。
引用元:統合失調症|4-2-1 統合失調症での“遺伝”の意味|4.統合失調症の遺伝子研究|脳科学から見た統合失調症|こころの健康情報局 すまいるナビゲーター[すまいるナビ]
約6倍。とても大きな数字です。
そして、「誰が星の王子さまを殺したのか――モラル・ハラスメントの罠」という本のP222には、矛盾したコミュニケーション、ダブルバインド、精神疾患を誘発するレシピが書かれていて、こうも書かれています。
ベイトソンは、精神疾患を矛盾したコミュニケーションに対する適応学習の結果、として理解した
つまり、矛盾したコミュニケーションを日常的に取り続ける環境にいると、それを適応学習し、精神疾患になるかもしれないということです。
1956年にグレゴリー・ベイトソンによって発表された説。家族内コミュニケーションがダブルバインド・パターンであると、その状況におかれた人が統合失調症に似た症状を示すようになる、と指摘する説。
わかります。僕自身も、長い間、矛盾したコミュニケーション環境、巧妙なモラルハラスメント環境にいました…。事実ではないことを事実のように広められ、それを探ることを巧みに禁じられ、混乱状態に陥っていました。あの時は本当にやばかったと思います。あのまま、あの環境に入れば、僕も精神疾患、もしくは自殺していたでしょう。
実際に、過去に、医者から統合失調症と診断された方がいたのですが、その方は矛盾したコミュニケーションで無意識に刷り込みをしてこようとするようなコミュニケーションをとってきました。そして当時、僕はこのようなことがさっぱり分からなかったので素直に受け答えをしていたのですが、どんどん心が苦しくなり頭が混乱してきてイライラすることが増えるのに「理由が分からない」という状態になったことがあります。
つまり、統合失調症になりかけていたかもしれないと振り返ってみて思うのです。今、振り返ってみれば、その統合失調症と診断された方の行ってきたコミュニケーションのパターンはダブルバインドも含まれていました。
ダブルバインドについては「ダブルバインド(二重拘束)で心に溜め込む仕組みを作られている人は気づこう!統合失調症患者の家族のコミュニケーションのパターンにダブルバインドが多い!」の記事もお読み下さい。
ダブルバインドを受け続けていくと、疑心暗鬼になり被害妄想も増えやすくなります。
そして以下のような症状が現れる、とした。
言葉に表されていない意味にばかり偏執する(妄想型)
言葉の文字通りの意味にしか反応しなくなる(破瓜型)
コミュニケーションそのものから逃避する(緊張型)
僕は過去、ダブルバインドによって心に溜め込む仕組みを作られていたのに気が付いていなかったのです。ダブルバインド(二重拘束)という二つの矛盾した命令を受け取った人が、その矛盾を相手に指摘できないのに受けった人が相手に応答せざるを得ない状態を作ることで、溜め込むシステムが作られていくのです。
つまり、僕は、事実ではないことを広められ、家族は勿論、それ以外からも「事実の歪曲」を信じ込まれて生きて、そのような扱いを受け続けるのに、それを否定しようとすると「とんでもないやつだ」と禁じられるのに、家族を大切にしなければという思いに囚われていき、最後、限界に達し、自殺を決めたことがありました。だから「溜め込むシステム」が納得です。
僕が心を支配されていった背景にあるのは幼少期からの「宗教的な教育」があったからです。なので宗教的な教育をされていない人は「それくらいで?」と思ってしまうでしょう。つまり、大切なのはこの世ではなくあの世であるという教育です。だから根深い洗脳を受けたのです。
統合失調症の原因は遺伝や脳の変化や環境因子などいくつかの要因が考えられると言われていますが、矛盾したコミュニケーション、ダブルバインド(二重拘束)によって心に溜め込む仕組みが作られて、それが「強烈なストレス、脳疲労」へと繋がり、発症の引き金の大きな要因の一つだと思っています。
※統合失調症の原因については現在も不明な点は多く「統合失調症の原因 = ダブルバインド」と短絡的に考えることには問題があるとされています。
心に溜め込む仕組みとは、心のゴミ箱、感情のゴミ箱なのです。矛盾したコミュニケーションをする人は自身の矛盾から発せられるマイナス感情を自分で処理出来ないのにもかかわらずマイナス感情を発生させています。自分では背負いたくないマイナス感情を誰かに背負わせて押し付けたくなるとダブルバインドでゴミ箱にするターゲットの心に溜め込む仕組みを作ります。そして自身のマイナス感情である汚物感情を背負わせて蓋をするのです。ターゲットにされた方は気が付いていないことが殆どです。
矛盾は、どんな矛をも通さぬ最強の盾、そしてどんな盾をも貫く最強の矛というお話。このどちらも最強と謳う矛盾した矛と盾がぶつかるとどうなるのか?ぶつかると両方破壊されるでしょう。同じく、矛盾したコミュニケーション同士も最後には心の破壊という結果を出してしまうのです。
「どんな矛をも通さぬ最強の盾」と「どんな盾をも貫く最強の矛」は歪んだ認知ですよね。実際にありえません。実際にありえないものを絶対にこうだと言い張る両方がぶつかると破壊になるのです。このような歪んだ認知を抱えている人とコミュニケーションをとることで精神は病んでいきやすいのです。
「ベイトソンは、精神疾患を矛盾したコミュニケーションに対する適応学習の結果、として理解した」というように、精神疾患は矛盾したコミュニケーションからの防衛のためになるということです。このようなことを理解して人のコミュニケーションを見ていると、何故相手が怒り出しているか、悲しんでいるか、色々見えてくると思います。
心が苦しく、病んでいる人はこういった矛盾したコミュニケーションをする人から心理的に離れて、自身の中にも矛盾したコミュニケーションをとるものがあるはずですので、自己分析をして矛盾をやめて行く事が大事なことだと思います。※見捨てると言う意味ではありません。
統合失調症の人は、食生活の改善も大切なので食生活を改善したい方は、「【統合失調症と共に歩む会】薬に頼らずに改善する方法」をお試し下さい。
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