「あいつは意思の疎通が取れない」と人を嘲笑して言っている者が稀にいます。そういうことを言われて嫌な思いをした人もいるかもしれません。だけど、それは「意思の疎通が取れない」のではなく無意識のうちに「意思の疎通を取らないようにしている」のかもしれません。
まず、意思疎通に関して正しい理解をするための辞書から引用します。
互いに考えていることを伝え、理解を得ること、認識を共有すること、などの意味の表現。意思の疎通。コミュニケーションとも言う。
意思の疎通は、お互いに考えていることを伝えることで、結果、理解を得たり、認識を共有すること。こういう事です。つまり、意思の疎通が取れないと悩んでいる人は、実は、それは「意思の疎通が取れない」ということはでなく、無意識のうちに「意思の疎通を取らないようにしている」のかもしれません。
これは僕自身も考えたことがありますが、嫌な感じのコメントを無視したら「意思の疎通が取れないの?」と言われたことがあります。
「いやいやw、意識の疎通が取れないのではなく、あなたと取りたくないんですよ」というのが、無意識レベルでの僕の本音でした。
もう一度正しい意思の疎通の意味を読んでください。お互いに「認識を共有」することですよ?
次は「認識」の正しい意味を理解してください。
物事を見分け,本質を理解し,正しく判断すること。また,そうする心のはたらき。 「経済機構を正しく-する」 「 -を新たにする」 「 -に欠ける」
これですよ?これを、例えば相手が間違った認識をしていたとして、それを共有したらどうなりますか?自分まで間違ってしまうんです。ですので、自分の心が無意識のうちに嫌がって意思の疎通を無意識のうちに取らないようにしている場合もあります。
それは自分の心に素直に従えばいいのです。だって振り返ってみてほしいのですが、意思の疎通が取れないと悩んでいる方は、それは絶対ですか?
違いますよね。取れる時もあれば、取れない…、いや取らないときもある。そうじゃないですか?無意識のうちに「共有したくない認識」があると、意思の疎通を取らないようにするものです。
それは「相手と認識を共有したくない」とか「自分の認識がまだ歪んでいるから共有させたくない」とか色々あると思います。僕自身も、自分の歪みがまだまだありますから、「自分の認識がまだ歪んでいるから共有させたくない」という思いがあるときもあります。
だけど、自分の本当の気持ちに気が付いていないと、意思の疎通が取れないと悩んでしまうこともあります。自分の心の声に耳を傾ければ、本当はどうなのかわかってくると思います。
「あいつは意思の疎通が取れない」と人を嘲笑して言っている者が、自分の認識を押し付けて、半分強制的な認識の共有をして来ようとするときに、「あいつは意思の疎通が取れない」と言いながら、無理やり意思疎通を取らせようとする場合もあります。
嫌なものは嫌。はっきりしてもいいんです。僕は嫌なものを嫌というと相手がかわいそうだと思っていて言わなかったことがあります。そうやってお人好しでいると狡賢いものが寄り付いてきた過去があります。
離れることが、大事です。自分の感情に素直になって、嬉しいこと、楽しいことを増やしていくことが良いです。
もっと、自分のことを知って、自己理解を深めて心を癒していきたいなら、ぜひ、「サヨナラ・モンスター」に取り組んでみて下さい。
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