僕がツイッターでフォローしているアカウント(心理学三大巨頭の1人アドラーの言葉)のツイート文を読んでみて下さい。
劣等感を抱くこと自体は不健全ではない。劣等感をどう扱うかが問われているのだ。 by アルフレッド・アドラー#アドラーのことば
— アドラーのことば (@adler187027) August 23, 2017
アドラーの言葉は本当にすごい。
劣等感をバネにしたら健全。バネにせず他人の所為(せい)にし続けたら「劣等コンプレックス」になる。これが不健全。モラハラ加害者には深刻な劣等コンプレックスがある。劣等感と劣等コンプレックスは別物です。
なにくそ根性を持ってバネにしながら生きている人は健全な人です。だからちょっと言葉は悪いですが「何コノヤロウ」と思える人も健全な部類に入る人です。なにくそ根性については以下の記事を読んで下さい。

人生、生きていれば色々なものが押し寄せてきます。それに対してなにくそ根性で向かっていくこと、バネにすること、そういった立ち向かうことが成長に繋がります。劣等感を感じるから成長しようと思えるのです。
人間は成長や進化が必要。だから無意識のうちに劣等感を抱くような情報がたくさん流れている。そして人は頑張る。それは健全なもの。この場合は劣等コンプレックスにはならない。
劣等感を抱くということは自分がそれに「近づきたい」「なりたい」という思いがあるから。だからバネにして努力することが健全なこと。劣等感は本当の自分の成長を応援してくれている。それを放棄するから劣等コンプレックスとなり不健全になっていく。不健全とは本当の自分を見捨てるということ。
押し寄せる無意識のうちに劣等感を抱くような情報に背を向けて「どうせ自分なんて…」と自分を虐待し続ければ劣等感が潜在意識(無意識)に蓄積していき、劣等感情が纏まっていき、それが1つの感情の纏まりになります。それが劣等コンプレックスの正体です。
劣等コンプレックス(複合的な感情の纏まり)は大きくなりすぎると、本人さえも飲み込んでいき、更には他人さえも飲み込んでいくようになります。丁度、深刻な劣等コンプレックスにやられている人が人を嘲笑し続け、嘲笑された側が恐怖から迎合していき人を嘲笑するようになっていくように…。そうやって感染するかのようにコンプレックスは働くのです。
この複合的な感情の纏まり(コンプレックス)は別名、スキーマ(情報の纏まり)とも言います。スキーマ療法で言われるように2~3年など長い時間をかけて行う、または生涯かけて行うレベルがスキーマ療法です。それと同じく、肥大化しすぎた複合的な感情の纏まり(コンプレックス)も2~3年、若しくは、生涯かけて解体を行うレベルなのです。
それほど強烈な力を持っているのが潜在意識(無意識)レベルに根付いている複合的な感情の纏まり(コンプレックス)なのです。コンプレックスも色々種類はありますが、最も強烈とも言えるのが、メサイアコンプレックス。メサイアコンプレックスに関しては過去に書いた記事があるので読んでみて下さい。

このメサイアコンプレックスはカルト宗教の教祖なども持っている場合があります。カルト教祖の心を救うことがどれほど難しいか、テロを起こす人の心を救うことがどれほど難しいか。それを考えたら、肥大化しすぎた複合的な感情の纏まり(コンプレックス)も2~3年、若しくは、生涯かけて解体を行うレベルだということも納得できるでしょう。そんじょそこらのマニュアル通りにやっている支援者では救うことは難しいのです。
そして、この隠れた複合的な感情の纏まり(コンプレックス)を読み取るために、その人の認知の歪み(考え方の癖)が役立つのです。認知の歪み(考え方の癖)を辿っていくと目には見えないスキーマ、複合的な感情の纏まり(コンプレックス)に近づきやすいからです。
認知の歪みを修正するには、認知の歪みと自動思考とスキーマについて少し知っておくほうが良いです。スキーマというのは根深い部分(無意識)にある「情報の纏まり」ということです。この潜在意識(無意識)レベルの情報の纏まりから「思考が浮かんでくる(自動思考が出てくる)」のです。
潜在意識(無意識)レベルの情報の纏まり(スキーマ)から出てくる自動思考。そこに認知の歪みがあるのです。ですので自動思考に気づければ認知の歪みにも気づけます。そこにスキーマ全体を知るチャンスがあるのです。
この潜在意識(無意識)レベルの情報の纏まり(スキーマ)は、心理学三大巨頭の1人、ユングが言った「コンプレックス(複合的な感情の纏まり)」のことです。複合的な感情の纏まり、情報の纏まりが肥大化しすぎると人格形成されてその人格に乗っ取られることもあるのです。
ですので、その中心となっているスキーマ、複合的な感情の纏まり(コンプレックス)に働きかけていかないと無理なんです。表面上の認知の歪みの修正だけでは、またすぐにスキーマ、複合的な感情の纏まり(コンプレックス)に飲み込まれていく可能性が高いのです。だから根の部分であるスキーマ、複合的な感情の纏まり(コンプレックス)に働きかけていく必要がある。
その為にはスキーマ、複合的な感情の纏まり(コンプレックス)を良く知ることが大事。
深刻な劣等コンプレックスを克服するにはスキーマ療法がおすすめです。
つまり、あなたの心の奥である潜在意識(無意識)の中にある、情報や感情の纏まりから、自動的に浮かんでくる思考に自分自身が流されれしまっている。だから、その自分にとって不要な情報や感情の纏まりを解体(癒す)ことが大事なこと。その情報や感情の纏まりが自分の人生を大きく支配しているといっても過言ではないのです。
そして、これ、無意識の隠された目的と信念と関係があるのです。
自分で出来るスキーマ療法のやり方
自分で出来るスキーマ療法のやり方は以下の本がおすすめです。
Book1を1年間、Book2を1年間という長い時間を掛けて取り組むものです。生きづらさを根の部分から自分で解決したい人は、このスキーマ療法に取り組んでみて下さい。とても分かりやすく書かれている素晴らしい1冊です。
よくある質問 AI生成
この記事に関連するよくある質問をAIが自動生成しました
Q1. 劣等感をバネにすることと、劣等コンプレックスを抱くことの違いは何ですか?
劣等感をバネにして努力し成長に繋げることは健全な心の働きです。一方、他人のせいにして劣等コンプレックスを抱き続けると自己否定が強まり、不健全な状態になります。バネにして前向きに努力できることが重要です。
Q2. 劣等コンプレックスが他人に与える影響や感染の仕組みは何ですか?
劣等コンプレックスが大きくなると自己だけでなく、周囲の人にも影響します。嘲笑や恐怖の連鎖により、他者も自己否定や攻撃的な態度に陥りやすく、感染のように広がることがあります。心の深い部分に根付くため、理解と適切な対応が必要です。
Q3. スキーマ療法はどのように深刻なコンプレックスの解消に役立ちますか?
スキーマ療法は無意識に根付いた感情や思考のパターン(スキーマ)を長期的に解体し、根本的な問題に働きかけます。これにより、深刻な劣等コンプレックスやメサイアコンプレックスなどを徐々に克服し、健全な自己形成を促します。
Q4. 認知の歪みとスキーマの関係は何ですか?
認知の歪みは、スキーマという無意識の情報の纏まりから生じる自動思考に影響します。スキーマを理解し修正することで、歪んだ認知や自己否定の思考を改善でき、心の根底からの変化が期待できます。
Q5. 自分でスキーマ療法を進めるために必要なポイントは何ですか?
長期間(1年以上)かけて自己理解を深め、書籍や専門資料をもとに自分のスキーマや感情のパターンを把握し、段階的に癒していくことが重要です。根深い心の傷に取り組むには、自己継続と忍耐力が必要です。
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