敵意を持ってしまう…。敵意をなくす方法

敵意を持ってしまう……。そんな人に役立つ「敵意をなくすための方法」をご紹介します。それはまず、過去の自分を認めて受け入れてあげることです。敵意を持つだけのことが、過去に、確かにあった……。だから敵意を持つことで傷つかないように守ってきたのだと思います。

それは素晴らしいことです。

目次

敵意とは?

敵意は、相手を敵だと感じる気持ちのことです。それだけの何かがあったから敵意を持っているのです。例えば初対面の人に敵意を持ったとしても、その相手から過去の敵と似たような何かを感じたから敵意を持ちます。敵意は心が傷つくことを避ける為の「自分からの知らせの1つ」です。

明確に区別する

しかし、「過去」と「今」は違います。「過去の本当の敵」と「今、自分が敵意を向けている相手」は「別人」です。別だということが納得できるだけでも敵意をなくすことに近づけます。そして、別人ですから「本当に敵なのか?」をしっかり判断する必要があります。人は、過去の記憶で今を見ることがよくあります。つまり、敵ではないのに敵だと思い込んでいることもあるのです。

敵意を持つことが悪いわけではないのです。自分の存在が脅かされる危険性があれば誰でも敵意を感じます。当然のことです。問題は、敵ではない相手に敵意を抱いてしまうことです。

子供の頃の僕は大人の目が怖くて敵意を持っていた

子供の頃の僕は、大人を敵視していました。例えばバスに乗った時も大人の乗客と目が合うだけで「何見てんだよこの野郎」と言ってしまったこともあります。人間不信だった子供の頃の僕は、大人の目が怖かったのです。大人の目が、自分を傷つける目に見えて、敵に見えて、明らかに自分に良い態度をする人以外に敵意を持っていました。それは大人から沢山傷つけられたことで、大人を敵視していたからです。小学生の頃はそんなことなかったのですが、大人との争いの中で徐々に大人に対して敵意を持つようになっていったのです。

本質的な部分では皆同じ

嬉しい、悲しい、痛い、気持ち良いなどは、皆、感じること。人と違う部分はたくさんある。 だけど、本質的な部分では皆、似ているのです。同じ人間だから。 美味しいものを食べたら美味しいと感じる。嬉しいと笑顔にもなる。自分が楽しいと「楽しいな」と感じる。楽しく運動して汗を流したらスッキリする。皆、似ている。こういった、「同じ人間なんだ」って思う視点で人を見るようにしていくと敵意は減ってきます。それぞれ違う部分はあるけれど、「本質的には同じ」なんだって。

目もあれば、髪の毛もある(ない人もいますが)。口もある。耳もある。足も手もある。手や足がなくてもそれ以外同じです。皆、心があります。本質的に同じ部分がこんなにもたくさんあるのです。それを考えるだけでも敵意は減ります。そして間違いもあれば、勘違いすることだってある。時に病むことだってある。誰でも。誰にでも弱いところがある。誰にだって醜い部分はある。人に言えないこともある。

このような本質的に同じ部分にフォーカスするようにしていくことで敵意を減らすことが出来るのです。

相手に害を加えない敵意

大切なことは、「相手に害を加えない敵意」を持つことです。普通は、敵意を持っていると相手に害を加えようとする心があったりします。相手に害を加えれば「加害者」です。そうすると相手も害を加えようとしてくる。すると今度は被害者になる。そうやって害を加えたり被ったりするループにはまることもあります。

なので最初にも書いたよう、敵意を持つことが悪いわけではない。自分を守るために必要な場合もありますので。その敵意をもって「相手に害を加える」となると話は別です。敵がいることは問題ありません。敵がいることで成長することも出来ます。害を加えない敵意、健全な敵意を持っていけば自己成長に繋がります。

敵意を通じて自分を成長させる

相手に害を加えるのではなく、その敵を通じて「自分の中にある支配する心」に気づくことも大切なのです。この自分の中にある支配する心が、敵を増やし、敵を強くし、敵からの攻撃を増やすのです。過去の僕も、この支配する心が強くありました。なので、自分と違う存在を忌み嫌い、認めることが出来ませんでした。そうすると敵が増えてしまうのです。

大切なことは、違う部分はたくさんあるけれど「同じ人間なんだ」って広い心で認めることが出来る自分へと成長していくことです。自分の中から支配する心が消えてくるほど、敵意も減ってきます。前記したよう過去の僕は大人に敵意を持っていました。数え切れるほどの大人から傷つけられた経験から、自分の支配的な人間になっていきました。そして全ての大人に敵意を持つようになってしまっていたのです。この状態から成長することが大事なことです。成長して歪んだ見方に気づき、それを直せば良いということ。

敵意を持った者たちが形成する家庭ではスケープゴートされる

N.J.スメルサーによれば,敵意が集合行動の形で噴出するとき,リンチや暴動のような攻撃的な群衆行動になる。その標的がスケープゴートである。

引用元:敵意(てきい)とは – コトバンク

N.J.スメルサーはアメリカの社会学者です。詳しくはこちら

わかりやすい例が、一昔前の暴走族ですね。集団になると集団心理の敵意が一般人や敵対チームに向いて残酷な事件を起こしてしまうこともあります。現代ではネットリンチなどになってしまっています。

機能不全家庭でも、スケープゴートされる者が出てくる場合もあります。その場合は、家族全体が敵意を抑圧していたりします。その隠れた敵意がスケープゴートタイプの人に一斉に向き、そして、それが正当化される。だからスケープゴートタイプの人の傷はとても深いのです。

敵意の背景には隠れた心の傷がある場合もある

敵意の背景には隠れた心の傷がある場合もあります。それに気づいて、その心の傷(トラウマ)を癒していくことで敵意が減ることもあります。僕の場合はサヨナラ・モンスターという「書くこと」で自己理解を深めていき、トラウマを癒していくことで敵意が大幅に減りました。自分の心の傷に気づくということは、誰が自分を傷つけていた敵なのかも明確になります。それが明確になればなるほど、勘違いや、関係ない人への敵意が減っていくのです。深い心の傷を抱えていてそれに気づいていない人ほど、無差別に敵意を持ってしまうのです。だから自己理解がとても大切なことです。あなたは自己理解を深めていきたいと思うのなら、サヨナラ・モンスターをやってみて下さい。自分のことを書き続けていくと心が癒されていきます。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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