Q:薬物依存症って自力で克服出来るんですか?そんな人います?一度なると、もう治りませんか?
質問は「質問箱」から
自力で克服出来るかですが、不可能ではありませんが、かなり難しいです。これはもう専門家の力をしっかり借りていくことが大切です。
薬物依存症を自力で克服した人がいるかについてですが、います。僕です。僕は昔、薬物依存症でシンナーと覚醒剤をやったことがあります。シンナーは3度の飯よりも大好きで、幻覚体験を徹底して楽しんでいました。時間的に言うと、夕方から次の日の朝まで。このくらい長時間吸うのを週に数回。それ以外も吸っていたのでほぼ毎日吸っていました。吸わなかった日がないくらいでした。合計2年半くらいです。幻覚をコントロールして体験することが楽しくて楽しくてやめられなくなってしまったのです。覚醒剤はこの世のものとは思えないほどの快楽で人間じゃなくなってしまうと思うほど強烈な快楽でした。そんな重度の薬物依存を自力で克服しました。
今現在どうな心理状態かというと、もし目の前にシンナーや覚醒剤があっても、全くやりたいと思わないという健全な心理状態です。よく、薬物を絶っても一生我慢しないといけないとか、脳が覚えているからなどと言われますけど、本当にそうです。それくらい難しいのです。僕の場合はもうそれを超えちゃっていますので、我慢する必要がありません。目の前にあってもやりたいという気持ちになりません。ここまでくるのに本当に苦しかったです。これ以外にも沢山の心の問題を抱えてきて、誰も頼れないので1人でずっとやってきたので、本当に苦しかったです。そして本当に難しかったです。快楽を脳が覚えていますから、すぐに思い出して、快楽を味わいたくなって、それを我慢していますから、普通の生活が難しくストレスだし、無気力になるのです。
それを完全に克服した今思うことは、「強烈な快楽」や「楽しい幻覚世界」を越えるだけの「信念」を「基礎から構築すること」をやってきたから克服出来たと思っています。大切なところなので繰り返しますが「信念を持つ」というレベルではなく「信念を基礎から構築していく」という感じです。これは長い時間がかかります。僕もやめてから10年くらいでしょうか、「やりたいけど我慢する気持ち」がありましたので。10年間は、必死になって自分の心を深い部分から徹底して掃除して変えるぞというくらいの強い気持ちと実践がないと難しいですね。薬物に手を出したということは、普通の人が知り得ない回路ができてしまったようなものです。それが出てきてしまったのですから、それを越えるだけの健全な回路を創り出す必要があります。回路を創るというのは人間らしさの司令塔である脳の前頭前野を鍛えるという意味でもあります。それが出来れば、その信念を通して物事を見ていけるわけですから、そこに「大切なもの」が沢山くっついていて、その大切なものを含めた信念を通して見ると、「強烈な快楽」や「楽しい幻覚世界」がアホくさく思えるので、自然と興味が出なくなったという感じです。
別の言い方にするなら「心が生まれ変わった」という感じです。つまり僕の価値観が大幅にバージョンアップされたという感じです。仏教的に言うなら、三悪道(地獄道、餓鬼道、畜生道)から人間界(前頭前野を使う世界)に戻ることが出来たという感じです。これにより、「強烈な快楽」や「楽しい幻覚世界」は興味がなくなったのです。タバコが嫌いな人が、目の前のタバコがあっても吸いたいとも思わないし興味も出ないと思いますけど、それと同じようなものです。
この心の生まれ変わりが難しいのです。僕の場合は、家に篭って読み書きを繰り返しました。兎に角繰り返しました。読んで、書いて、自分の心を整理して、苦しんで、苦しんで、死にたいくらいの苦しさをずっと抱えながら。その先に、心の生まれ変わりがあるのです。薬物依存、これを喩えるなら、蜘蛛の巣に引っ掛かったようなものです。依存の背後にある隠れた恐怖にも向き合わないといけません。自分が自分の親になり、自分のカウンセラーとなり、凡ゆる方向から色々な部分を克服していく必要があるのです。薬物依存だけの問題ではありません。それに絡まるように無数の別の問題も関わっているのです。その問題の1つが「同一化した恐怖」の問題です。怖いことをから逃げて、同一化して、無かったことにして、快楽に逃げていた自分がいますから、その隠れた恐怖と対峙しないといけないのです。
兎に角、難しい問題の1つです。僕の場合は自力で克服出来ましたけど、基本的に無理な場合が多いと思いますので、積極的に専門家を頼ってください。
よくある質問 AI生成
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Q1. 薬物依存症を自力で克服するためには、具体的にどのような方法や心構えが必要ですか?
自力克服には深い自己理解と信念の構築が不可欠です。読書や書き込み、心の整理を繰り返し行い、根底にある恐怖や依存の背景と向き合うことが重要です。時間と努力を惜しまず、自己変革に専念しましょう。
Q2. 薬物依存症からの回復において、信念の構築はどのように行えば良いですか?
信念の構築は、自己の価値観や目的を深く見つめ直し、繰り返し心に刻むことで行えます。読書や日記を通じて自己理解を深め、依存の快楽を超える強い意志と確固たる価値観を育てることがポイントです。
Q3. 薬物依存からの回復後、再び誘惑に負けないための注意点は何ですか?
回復後も脳には依存の回路が残るため、自己管理と意識的な努力が必要です。ストレスや不安に対処し、心の安定を保つために、健康的な生活習慣やサポートシステムを整えることが大切です。
Q4. 薬物依存の克服において、専門家の支援はどの程度必要ですか?
専門家の支援は非常に重要です。依存の背景にある心理的・生理的な問題を適切に扱うため、心理療法やカウンセリング、医療的サポートを受けながら進めることで、回復の成功率が高まります。
Q5. 依存症を克服した後、長期的に維持するためには何に注意すれば良いですか?
長期維持には自己理解と自己管理が欠かせません。定期的な振り返りや心のケア、価値観の再確認を行い、誘惑やストレスに対処できるスキルを身につけることが重要です。また、支援者や仲間の存在も心の支えになります。
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