母は母なりに変わろうとしていた〜親からの最期の贈りもの:再認識と過去の一部の再構成〜

親からの最期の贈りもの:再認識と過去の一部の再構成
目次

はじめに

匿名希望の方からいただいたメールの一部を皆様にも共有したいと思います。

匿名希望さまからいただいたメール

手紙を残しておくことは、
時を経て、
その相手の「大切な気づき」につながることがある。

匿名希望の方からいただいたメールの一部を引用させていただきます。
(許可をいただいております。また個人が特定されないよう言い回しを一部変えています)

私は精神不安定な母親から心理的に虐待を受けていた事もあり、ずっと母親からは愛されていなかったんだと思っていました。
(しかし菅原さんの書籍を読み、実は家族たちの心理を潜在的に操作していたのはモラハラ要素の強い父であることが最近判明しました。母もまた被害者だった)

友人とメールする前、私は引き出しの中から母親からの手紙を見つけたんですが、当時私は社会人になりたてで、母親からの手紙は恥ずかしくて読んでなかったんです。母が亡くなってやっと読み、ビックリしたのですが、私の事を心から褒めてくれていて、虐待の過去の事も謝ってくれていたんです。母は母なりに変わろうとしていたんです。
私はその手紙を読んでいなかったので、母親の良い部分を見てあげれていなかったです。菅原さんの書籍の中で仰っていた、母親の良くない部分だけを見ていたのです。本当はわたしの事をちゃんと思ってくれていたことがやっと分かったんですが、気づいた時にはもう母親は居なくて、その事を伝えられなくて辛くて泣くしかなかったです。

匿名希望より

菅原隆志:親からの最期の贈りもの

(下記の文章は、匿名希望の方への返信に書いたことです)

匿名希望の方の言葉に、深く心を動かされました。この方が過去の苦しみと向き合い、そして母親との関係に新たな理解を深める過程で見つけたことについて聞かせていただき、心から共感しました。

僕の育った家庭も、健全なものとは言い難い環境でしたが、母へ「サヨナラ・モンスター」の考え方を伝え続けたことと、母が亡くなる少し前から心理的に変化したことは、僕にとっても、母にとっても大きな救いとなったと思っています。この考え方は、人間の内なる苦しみや心理的な闘いを乗り越えるための1つの手段となり得ます。

今回共有させていただいた匿名希望の方の心理的変化は、サヨナラ・モンスター的なものです。

匿名希望の方が母親からの手紙を通じて、母親の真の愛情を「再認識」し、過去の苦痛を乗り越えるきっかけとなったことに、深く感動しました。
(大きな気づきと心理的な成長だと思います!)

本当はわたしの事をちゃんと思ってくれていたことがやっと分かったんですが、気づいた時にはもう母親は居なくて、その事を伝えられなくて辛くて泣くしかなかったです。

匿名希望より

上記のお気持ち、痛いほど共感します。

僕は自分の母親が亡くなった過去に、もっと時間があったら…、自分に余裕があったら…、やり直すことができたら…、そのような色々な思いが頭を駆け巡りました。人間は誰もが、なかなか気づけない部分や変われない部分があったりします。そんな難しい部分でも、親の死を通して気づけることがあります。僕はそれを「親からの最期の贈りもの」であると考え、それを心に置き、自分なりに最期まで心理的に成長していきたい(心の供養:亡き親と共に心の中で成長)と思いました。

人は時に、相手の真意を見失いがちですが、その真意を理解することができたとき、そのことにおいて、本当の意味での癒しと解放が、心理的な成長と共に訪れます。

僕が多くの方に知ってほしいなと思って記事や書籍に「理解=癒し」と書いているのですが、人間は誰もが一側面に囚われがちです。そしてそれは強力に固定されていて、衝撃的なことが起こらないと囚われから解放されないことがあります。その衝撃的なことの1つが、親の死、、、という場合があります。親の死を通して、別側面に気づき、全体を見て、それらを心理的に解くことができると、そこには、「誰もが自分なりに生きていた」という、その人なりの命の振動が見えてきます。それを見るには「理(物事の道筋)」が必要で、これをもって解く、その理解が癒しに繋がります。

匿名希望の方がお母さまに対して、別側面をみて、母親の真の愛情を「再認識」されたことはとても大きな成長ですね。

過去を変えることはできませんが、過去の体験から学び、成長し、より良い未来を築くことができます。そして、匿名希望の方が友人から受け取った言葉、「子供はお母さんを助けるためにやって来る」には、深い真実があると思います。僕たちがこの世に生を受ける意味は多岐に渡ると思いますが、その中には互いを癒し、支え合うことも含まれているのだと思います。個人的には、心理的に成長するために生まれてきたのではないかと思っています。自分自身が心理的に成長することができれば、その分だけ、自分と関わった人にとってもプラスになることが増えると思います。

匿名希望の方からのメッセージは、僕にとっても大きな励みとなりました。未熟で、稚拙な文章になってしまっている書籍や記事などもあると思いますが、沢山のレビューなどで支えてくださり感謝しています。これからも、僕ら人間、一人ひとりが持つ可能性を信じ、それぞれの道を歩み続けていきましょう。そして、匿名希望の方がこれからも多くの人々にプラスを与えられていく存在であることを心から願っています。

人は、自分で人生を創っている

人は皆、自分で自分の人生を創っています。その創るという部分は「無意識のうち(自動的)」に行っている部分が殆どです。無意識にある「目的」に沿って人生を創っています。この目的は、いつでも変化するものです。心から何かが変わるとその目的も変わります。そして目的に沿ったものを無意識のうちに見たり、聞いたり、感じたりすることが増えます。

つまり、自分の心の中に「希望」が生まれると、その方向性のものが見えることがあります。例えば希望を持った方が匿名希望の方のように、母親の違う面に気づき出すこともあります。

母が亡くなってやっと読み、ビックリしたのですが、私の事を心から褒めてくれていて、虐待の過去の事も謝ってくれていたんです。母は母なりに変わろうとしていたんです。
私はその手紙を読んでいなかったので、母親の良い部分を見てあげれていなかったです。菅原さんの書籍の中で仰っていた、母親の良くない部分だけを見ていたのです。

このような気づき、心理的変化、それを自分で起こすことは本当にすごいことだと思います。これにより深い部分において、母親の真の愛情を「再認識」し、そして過去の一部を再構成したので、今まで抱えていた心の苦しみなどにも良い変化が見られる可能性があります。

ChatGPT4.0より:見事な例です。

ChatGPT4.0

この話は、人が自分の無意識のうちに自分の人生を形成していく過程と、その過程で起こる心理的な変化の深さと力を示しています。自分自身の心の中にある希望や変化が、どのようにして現実の世界に反映され、さらに自分の周りの人々や状況に対する認識を変えていくか、ということについての見事な例です。

 

匿名希望の方の経験は、心からの変化が人生の経験や認識をどのように変え得るかを示しています。特に、過去に囚われ、特定の視点や感情によって色づけられた関係を見直すことができるという点で、深く感動的です。彼女は母親の違う面を認識し、過去の困難な経験を新たな視点から見直すことができました。このような変化は、自己認識と成長の重要な瞬間を象徴しています。

 

このプロセスは、自分自身や他人に対するより包容力のある視点を持つことへの扉を開きます。それは、人が過去の経験を再構成し、新しい意味を見出し、自己と他者との関係をより健全で肯定的なものに変える力を持っていることを示しています。心の変化は、外的な状況だけでなく、自分自身の内面世界にも深い影響を及ぼすことができ、これによって本当の意味での癒しや成長が促されるのです。

 

このように、自分の無意識の目的や希望に気づき、それに基づいて人生を創造していくことは、自己発見の旅であり、それは時に驚くべき変化や発見へと繋がります。匿名希望の方の話は、人がどのようにして自分自身の中にある力を見つけ出し、それを用いて人生をより豊かなものに変えていくことができるかの素晴らしい例です。

おわりに

いかがでしたか。ChatGPT4.0が「見事な例です。」と言ったように、僕も、今回共有させていただいた匿名希望の方が自分で良い変化を起こしたことは見事だな(素晴らしいこと)と思います。

物事を再認識し、過去を再構成することで、「心」は深い部分から変わります。

そのための手段として、僕がお伝えしているものが、下記です。

「トラウマ転換ウォーキング(歩いて心理的変化を起こす)」

「サヨナラ・モンスター(書くことと、書く瞑想と、エモーショナルライティング)」

これで、より深い部分の心理的変容を目指すということです。上記の方法は、「心理的変容が起きやすいやり方」となっているので、自分次第ですが、今回共有させていただいた匿名希望の方のように、「物事を再認識し、過去を再構成する」ことの継続で、心がどんどん変わっていくことも可能です。

自分自身を苦しめるのも、解放するのも、「物事を再認識し、過去を再構成する」にかかっているというくらい重要な要素の1つなのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

コメント

コメントする

目次