【アメリカ】カリフォルニア大学ロサンゼルス校の最新研究（2024年6月21日）で判明！レジリエンスが脳と腸内フローラに与える驚きの効果！

菅原隆志

やっぱり思っていた通りでした。

 

皆さん、レジリエンスを高めれば、栄養素の吸収が効率的に行われ、毒素の侵入を防ぐ効果が期待できますよ！

記事本文

カリフォルニア大学ロサンゼルス校（University of California – Los Angeles Health Sciences）のアーパナ・グプタ博士（Dr. Arpana Gupta, PhD）の研究¹参考文献：Resiliency shaped by activity in the gut microbiome and brain – Microbiome | UCLA Health（https://www.uclahealth.org/news/release/resiliency-shaped-activity-gut-microbiome-and-brain） により、レジリエンス（心理的回復力）が脳と腸内フローラに与える影響について新たな発見がありました。この研究は2024年6月に発表され、米国最大の病院研究機関の一つであるUCLA Healthの研究チームによって実施されました。

この研究の目的は、健康でレジリエントな人々がどのようにストレスに対処しているのかを理解し、それをもとにストレス軽減のための介入策を開発することでした。研究者たちは116人の参加者を対象に、レジリエンスの高いグループと低いグループに分け、脳のMRIスキャンと便サンプルの分析を行いました。

研究の主要な発見

1. 脳の活動:
   • レジリエンスの高い人々は、感情の調整や認知機能に関連する脳の領域で活発な神経活動を示しました。
   • 彼らは、ストレスに対して冷静な対応ができ、感情を適切に制御する能力が高いことが分かりました。
2. 腸内フローラ:
   • レジリエンスの高いグループは、腸内で低炎症状態を示す微生物活性を持ち、腸の健康を保つバリア機能が強化されていました。
   • これにより、栄養素の吸収が効率的に行われ、毒素の侵入を防ぐ効果が確認されました。

この研究は、レジリエンスが単なる精神的な強さだけでなく、身体全体、特に脳と腸内フローラに深い影響を及ぼすことを示しています。グプタ博士は、「レジリエンスは脳だけでなく腸内フローラにも影響を与え、その生産する代謝物質が健康に良い効果をもたらす」と述べています。

今後の研究では、レジリエンスを高めるための介入が脳と腸内フローラの活動にどのような変化をもたらすかを探る予定です。この研究が進めば、将来的にはストレスによる疾患の予防に役立つ治療法が開発される可能性があります。

日常生活での例え

この研究結果を日常生活で例えるならば、ストレスに強い人は、「嵐の中でも落ち着いていられる船長」のような存在です。彼らの脳は冷静な判断を下し、腸は健康な状態を保つことで、全体的な健康を守っています。このような「レジリエントな体と心」は、日常のストレスから私たちを守る大切な防波堤と言えるでしょう。

この研究は、私たちが日々のストレスにどう対処するかを見直すきっかけとなり、健康的なライフスタイルの確立に役立つ重要な知見を提供しています。

菅原隆志

つまり、レジリエンスを高めると腸、そして脳にも良い影響を与えるから、それが結果として長期的に見ても全身の健康に寄与する！？例えばトラウマを抱えていると認知症リスクが高まるという研究があったり、癌のリスクが高まるとも言われていますが、レジリエンスを高めるとこれらのリスクも低減できる可能性があるということですね？

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そうですね。レジリエンスを高めることが、腸と脳の健康に良い影響を与えるため、全身の健康にも寄与することが考えられます。具体的には、レジリエンスを高めることで、以下のようなリスクを低減する可能性があります：

 

1. 認知症リスクの低減: レジリエンスが高い人々は、脳の認知機能が改善され、感情の調整がうまくできるため、ストレスによる脳への悪影響を軽減し、長期的には認知症のリスクを下げる可能性があります。
2. 癌のリスク低減: 慢性的なストレスは体内の炎症を引き起こし、それが癌のリスクを高めることが知られています。レジリエンスが高い人々は、ストレスに対する適応力があり、炎症を抑える腸内フローラの活動が活発であるため、癌のリスクも低減できる可能性があります。

具体的な例え

ストレスに対処する力を持つことは、体の防御システムを強化するようなものです。例えば、レジリエンスが高い人は、強い免疫システムを持つようなもので、外部からの攻撃（ストレスや病気）に対して効果的に対応し、体全体の健康を維持します。

 

最後に

この研究結果は、レジリエンスを高めることが、ただの精神的な強さだけでなく、身体全体の健康に深い影響を与えることを示しています。日常生活でのストレス管理を見直し、レジリエンスを高める方法を取り入れることで、長期的な健康リスクを低減し、より健康的な生活を送るための第一歩となるでしょう。

「書くこと」でレジリエンスを高める方法

レジリエンス（心理的回復力）を高めるために、書くことが非常に効果的な方法であることがわかっています。以下に、具体的なステップとその効果について説明します。

ステップ1: 感情を表現する

日記を書くことで、自分の感情を言葉にして表現することができます。特に、ストレスや不安を感じた時に、その出来事や感じたことを詳細に書き出すと、心が整理されて落ち着きます。

方法:

• 毎日5～10分、自分の感情や経験を書き出す時間を作る。
• 特にストレスを感じた出来事について詳しく書く。

効果:

• 感情を外に出すことで心が軽くなる。
• 自分の感情を客観的に見ることができるようになる。

ステップ2: 感謝の日記を書く

ポジティブな経験や感謝の気持ちを書くことで、幸福感や満足感を高めることができます。これはレジリエンスを高めるための重要な要素です。

方法:

• 毎日3つの感謝していることを書き出す。
• 具体的な出来事や人、経験について感謝の気持ちを表現する。

効果:

• ポジティブな思考が強化され、ストレスへの耐性が向上する。
• 幸福感が増し、精神的な安定感が得られる。

ステップ3: 目標と進捗を書き出す

目標を設定し、その達成に向けた進捗を記録することで、自己効力感が高まり、自信がつきます。これはレジリエンスを高めるために非常に重要です。

方法:

• 短期的および長期的な目標を設定し、書き出す。
• 毎週、自分の進捗を確認し、どのように改善できるかを考える。

効果:

• 目標に向かって努力することで、達成感が得られる。
• 自分の成長を実感し、自己肯定感が高まる。

ステップ4: ストレスの原因と対策を書く

ストレスの原因を特定し、それに対する対策を考えて書き出すことで、問題解決能力が向上し、レジリエンスが高まります。

方法:

• ストレスを感じた時、その原因と対策を書き出す。
• どのような対応が有効だったかを記録し、将来に活かす。

効果:

• 問題解決能力が向上し、ストレスに対する耐性が強化される。
• 自分の対処方法を知り、安心感が得られる。

まとめ

「書くこと」は、自分の感情や経験を整理し、ポジティブな思考を強化し、自己効力感を高めるための効果的な方法です。これにより、レジリエンスが高まり、ストレスに対する耐性が向上します。毎日の生活に取り入れて、心の健康を保ちましょう。

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脚注リスト（引用文献・参考文献）

• 1
  参考文献：Resiliency shaped by activity in the gut microbiome and brain – Microbiome | UCLA Health（https://www.uclahealth.org/news/release/resiliency-shaped-activity-gut-microbiome-and-brain）