「わかっちゃいるけどやめられない」心理から脱出!これは矛盾を抱えた認知的不協和という状態のこと!「本当の自分」+「他者の価値観」で生きているから矛盾が生じてくるのです。

目次

認知的不協和が関係している

「わかっちゃいるけどやめられない」

誰にでもあることですよね。

体に悪いと分かってはいるのだけれど、やめられない…。

この矛盾する心理は「認知的不協和」が関係しています。

認知的不協和とは

認知的不協和とは、二つの認知の矛盾によって感じる不快感の事を言います。「わかってる」「やめられない」と矛盾していますよね。そうすると不快感が生じます。そして、認知的不協和の不快感を解消しようとして多くの人は「認知を変える」ことをします。「行動を変える」のではなく認知、解釈を変えるのです。

例えば、タバコだとすると、「タバコが体に悪いのはわかってる」「だけどタバコをやめられない」という認知的不協和。この不快感を解消すべく本当にやめてしまってそれが普通になるまで行動すれば良いのですが、それが嫌だから簡単な「認知を変える」ことをします。「行動を変える」より「認知を変える」ほうが楽だからです。

そして、「タバコが体に悪いのはわかってる」「だけどタバコをやめられない」を「待てよタバコが体に悪いという情報はデマだ
!調子が良くなると言う人もいる」と認知を変えます。そうやって事実ではないことで認知的不協和の不快感を解消しようと認知を変えていくことで、徐々に歪んだ認知を抱えていくことになります。その結果「認知の歪み」が酷くなっていくのです。

こうやって、自分に都合の良い新たな認知を追加していくことで、その追加の過程で矛盾が生じてしまうのです。

これは、心の奥底での願望や目的が一貫していない逃げの為の嘘や間違いだったりするので、追加される認知(解釈)は都度、自分に都合の良いものですので、混乱を招き矛盾が生じてくるのです。これを沢山繰り返すと「妄想」に入り込んでいく可能性もあります。

思い込みで天皇陛下が見える認知的不協和?

繰り返しますが、認知的不協和は二つの認知の矛盾によって感じる不快感の事を言います。その認知的不協和の不快感を直そうと多くの人は認知を変えることをします。

例えば、

・自分はお金が欲しい!
・しかし成功しないぞ…

この二つの認知同時に抱えると不快ですよね。
不快なので人は思い込みで認知を変えるために新しい認知を追加して既存の認知の効果を弱めるんですね。

そうすると新しい認知を追加して以下になります。

・自分はお金が欲しい!
・しかし成功しないぞ…
・金持ちは汚い!※追加
・金儲けは良くないことだ!※追加
・政治は汚い!※追加
・国は汚い!※追加

このように「新たな思い込みを追加」することで、お金を手にできない自分を正当化して、余計にお金をはねのけるのです。

更に、認知的不協和はマーケティング(売るための仕組み)でも使われています。つまり、一般の人にものを売る為に、いちいち認知的不協和を作られて情報を増やし混乱させて物を買わせていると言う事になります。

匿名くん
何!?では自分が何もしなくても認知の矛盾を作られている事か!!?

菅原
はい。さようでございます。

匿名くん
なんだと!!!!じゃあ悪じゃないか!!

菅原
いえ、そうとも言い切れません。何故かというと、最終判断は自分ですから。そして自分次第でどうにでもなります。ほうっておくと病気の原因になってしまいます。自分で自分を守れば良いのです。

匿名くん
ほんとか!?助けてくれよ!お願いだ!!なんとかしてくれ!

菅原
解消の仕方は大きく二つあります。一つは、事実を素直に認めること、そして行動を正すことです。自分を助けるために自己肯定感を高め、認知の歪みを修正しましょう。 

今日のお話で言いますと以下に正しい解説を付けます。

・自分はお金が欲しい!
良い事です。

・しかし成功しないぞ…
成功する為には成功する為のプロセスがあります。正しくステップを踏みましょう。

・金持ちは汚い!
金持ちでも汚い人もいれば綺麗な人もいます。そして多くの金持ちは地球レベルと言う観点からだと良い人になります。だって悪いのなら時間の問題で金の流れがとまるものですから。
 
・金儲けは良くないことだ!
いえ、とても良い事です。お金を儲けて人の向上の為に使えば全体が良くなりますので、多くを良くできる力があるのがお金です。
 
・政治は汚い!
汚い人もいれば綺麗な人もいます。全部汚ければ、世の中はもっと汚い人だらけになっているので、安心して表も歩けないでしょう。
 
・国は汚い!
汚い部分もあれば綺麗な部分もあり、汚いのはごく一部です。

このように自分が成功しない、金がない理由を正当化する為に人は根拠のない思い込みで認知を変えていくのです。

幸せへの道は、認知の歪みを修正することです。認知の歪みはホント悲惨な状況を作り出します。

私も認知の歪みはありますし、それはみなさんも同じでしょう。

だけど、今よりも良くなっていくには認知の歪みを取り除き、思い込みで生きる事をやめるべきなのです。

根拠のないものは妄想です。妄想は認知の歪みが酷くなり病気の原因になります。根拠のある正しい思考をしていくと、成功、向上、プラスなどがついてくるのです。逆に根拠のない妄想は認知が歪みます。酷くなると、誰もいない場所に向かい天皇陛下がいるぞ!!と言う場合にもなりかねないのです。

天皇陛下がいると思い込むパターンも先ほどのお金のパターンと似ているのですが、このような感じです。

その人は権威ある人に承認されたい欲求で生きていました。しかし承認されないまま、おかしくなってしまったのです。

・自分は権威ある人に承認されたい!

・しかし承認されないぞ…

・おっ壁に黒い影が見える!※追加

・この黒い影は人のように見える!※追加

・もしかしたらこの人の影は霊か?精霊か?!※追加

・これは特別な存在だ!※追加

・特別な存在が俺の前に現れたのか?!※追加

・特別な存在が見えると言う事は俺も特別な能力があるかも?!※追加

・これは特別な存在なら天皇陛下かもしれない!!※追加

・おう!やっぱりそうだ天皇陛下に見える!!※追加
 
このように思い込みの認知を徐々にステップ踏んで追加していくことで、存在しない天皇陛下の存在がそこにあると思い込んでしまったのです。思い込みはこのように危険なのです。

自分が好きなこと、最後まで理由が言えるか考えてみると言えない事があるでしょう。その好きなのに好きない理由を最後まで言えない場合、好きでもないことを好きだと思い込んでいる場合もよくあるんです!

現実はとても正しいものです。今一度、自分の認知が歪んで、思い込みなどないか?考えてみることも大事なことです(*^_^*)

そして、根拠のある正しい妄想は現実化するでしょう。妄想をする人はとても素質があるので、そこに根拠をプラスして現実化していくと良いと思います。明確な想像、思考、イメージは明確であればあるほど現実化されやすいのです。

このように、行動を変えずに、解釈の仕方を変えることで不快感を解消しようとしますが、本当の解決ではないので矛盾が生じ、認知的不協和が蓄積されていき、それが無意識の中で肥大化されることで、「わかっちゃいるけどやめられない」状態になります。

わかっちゃいるけどやめられない心理から脱出!

「わかっちゃいるけどやめられない」状態から脱出するには自分の認知の歪みに気づきを起こさなくてはいけません。何故かと言うと無意識が人の本性ですから、本性レベルで気づかなくてはいけないからです。

頭で分かっていても無意識で理解出来ない。腑に落ちない。腹に落ちてこない。こういう状態です。

ですから「わかっちゃいるけどやめられない」状態から完全に抜け出すには100%納得が必要なのです。つまり、簡単に言えば自分を生きれば「わかっちゃいるけどやめられない」ではなく「わかっているからやめたい」または「わかっているからやりたい」とハッキリするのです。

そのためには自分自身の苦しみなどに恐れていないで自分に向き合い、苦しみをぶち破り、その中から安らぎを見つけるくらいの覚悟で、気付きに入っていくことも大事なことです。つまり本当の自分を取り戻すということです。「本当の自分」+「他者の価値観」で生きているから矛盾が生じてくるのです。

自分の中にある、自分のものではない勘違い…。捨てるのが怖いですか?人は誰しも恐怖に同一化しているから自分以外の他者の価値観を自分の中から捨て去ることが怖いんです。そして、その怖さを感じないように同一化しているのです。だから無意識の恐怖に気が付いていないことが殆どです。

勘違いは捨てないと、変われません。勘違いである認知の歪みの修正をしましょう。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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