許せない…。そんな人の心を紐解くカギ!親を許せない?またその心理。

この記事では、何かを許せない…。と悩んでいる人の心を紐解くカギになるかもしれないことをお伝えします。誰かのことを許せない時「私(僕)は、あいつを許すわけにはいかない…」「絶対に許さない!」「許すわけにはいかないんだ!!」と、このようなことを思い、そして自分を被害者だと感じています。

目次

許す力が無い?

実はこの“許す”って感覚を勘違いしている方も多いのですが、正しくは「許せない」ではなく「許す力が無い」ということになります。許す力がないという事を責めているわけでもありません。僕自身も許す力が全然ないので「許す力をつけていけたらいいな」という感じです。ですから、あなたを責めているわけでも否定しているわけでもありません。

許せない」 = 「許す力が無い」=「許可する力が無い

人は、自分の能力不足(許す力が無いこと)を隠すために、自分を被害者だと思うようにして「許せない」と言いたくなってしまう場合があります。相手が加害者だと思えば、自分の「許す力が無い」ことを正当化しやすくなるのです。

厳しい言い方をすれば、すべては自分の選択の結果です。どんな不幸も、どんな幸せも、それは今まで自分が生きてきて「取捨選択」をしてきた結果です。まさかそうなるとは思わなかった…というのも人生勉強をしなかった自分の選択によるものです。

とても厳しい考えですよね。だから人は、この厳しさを乗り越えていくまで被害者でもあり加害者でもある道を歩むのです。誰もが。

そして、被害者意識がある時、そこに、加害者意識が隠れています。被害者意識があるとき、自分でも気が付かない加害者としての自分がいる場合があります。今まで見たことありませんか?「こっちはこんなに苦労してるのに、お前はなんだ?苦労も知らないクズが」と相手を責めている人。自分が苦労をしたから、辛かったから、と言って、そうではない人を責めたり馬鹿にしていい理由などありません。

「私(僕)は、あいつを許すわけにはいかない」と言っている人を、理解力がある人が見た時に「この人は自分を治さず人のせいにして、許す能力が無い人なんだな」って見られている場合もあるのです。

許す力とは?

あなたは、「許す力」を身に付けていますか。許す力を身に付けていないなら、許せなくて当然です。「許す」と言うことは「許可する」ことです。許可とは禁止が前提であるものです。つまり、許可できないと言うことは、「禁止状態」なのです。言い方を変えれば、まだ誰かを許せない人は禁止状態なのです。

何が禁止か??

それは、本当のあなたが、心の手錠をかけられて動作を禁止されたままなのです。本当のあなたは無意識で泣いているのです。

何故、僕たちは禁じられるか?それは無責任で生き、依存するからです。依存してくっついていくと、相手の価値観をもらってしまうので、自分の価値観とは違う価値観により数々の禁止令を受けることに繋がる場合があるのです。

親子は数々の禁止令を最も受けるパターンです。

例えばパソコンが勝手に外に移動し、別のパソコンに繋がってアクセスし、禁止令を出され、メールソフト起動禁止、ブラウザ立ち上げ禁止、という感じで勝手に外部に禁止されるのが依存した結果です。

そして自分で「メールソフト起動許可」と許可を出す力や、権限が無い状態が、心の手錠をかけられて動作を禁止されている状態なのです。

禁止令を解除するには?

禁止令を解除するには「許可を出す」必要があります。そして許可を出すには「権限をもった管理者」になる必要があるのです。パソコンの仕組みが「責任を持って、管理者権限を持って作業しなさい(生きなさい)」と教えてくれているような仕組みですね。

いきなりは無理だけど自分が成長していき責任を持てるようになると心の手錠が徐々に解かれていくのです。

自分の心の中で「心の管理者」に自分がなれば、思いのまま許可を出すことが出来るのです。非常に難しいことですけど。許可を出せるようになれば?「俺はあいつを許すわけにはいかない」「絶対に許せない」「許すわけにはいかないんだ」これを「私(僕)は、自分の管理できる範囲内で許す、許可する」と、許可を出し、許すことが出来るようになるのです。

その為に自分の中で心の管理者に自分がなることが大事なのです。

心の管理者になる方法・・・・

その一つは自己肯定感を高めることです。自己肯定感とは、「ありのままの自分で良い」「自分はかけがえのない存在だ」という気持ちのことです。自己肯定感について詳しくは以下ページを見て下さい。

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そして、管理者は「責任」を持てなくてはなりません。自分が責任を持って生きることが許可する力を持てる自分になるという事です。責任とは「反応する能力」のことですから、正しく反応する能力を身に付ければ、それだけ許可することが出来るようになるので、許せる自分になっていけます。

そして自由が手に入っていくのです。

何故、許す能力不足(許す力が無いこと)なの?

それは奪われたからです。何を奪われたのかというと「あなたの尊厳」がです。尊厳とは、自分がこの世で生きていることを肯定出来る状態で、その尊厳は自尊心によって保たれています。自尊心が傷つけられると言うことは、尊厳を踏みにじられているのと同じことです。

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上記の記事に書きましたが、人の自尊心を傷つけセルフイメージを下げるように誘導するのがモラルハラスメントの加害者です。このようなタイプの者に尊厳を踏みにじられて、自分を見失った。だから、心を奪われてしまったようなもので、許す力も無くなったのです。

許す能力不足(許す力が無いこと)なのは、尊厳を奪われてしまったからなのです。

奪われた尊厳を取り戻すまでは、許すわけにはいかない!と無意識で感じているから、許すことが出来ない状態になっているのです。ですので尊厳を取り戻し、自尊心を守り、自己肯定感を高めていけば、許す力である許可を出すことが出来るようになるのです。

あなたから尊厳を奪った人間は、ほぼ身内です。奪った人間は自分に尊厳がないから他者から尊厳を奪おうとし知らず知らず吸収するので、結果相手の自尊心を傷つけるのです。

愛は与えることです。与えることが出来ないということは生産していませんから、その分、宿主を探し、吸収し、寄生し、搾取してしまうのです。無意識は自尊心を食べるイメージかもしれませんね。

ですので、尊厳を奪う悪い世代間連鎖を断ち切ることが出来るか!?それが、許せない人の使命と言っても過言ではないのかもしれません。何かを許せない人が、許可できる心の管理者になった時、きっと想像を超える能力が付いているのだと思います。

あなたに出来ること

自己肯定感

許可を出せる自分になれるように、自己肯定感を高めていきましょう。そして心の管理者として責任を持って生きていきましょう。本当に難しいことで、辛く苦しい道だと思います。しかし、許すことができた時、きっと心が休まって何かに感謝の気持ちが自然に溢れ出てくると思います。

更に、余裕が出て来たら自分から尊厳を奪った人の心を理解してみませんか?

深い理解が出来た時、そこには敵がいないことに気づくでしょう。奪われた尊厳を取り戻すには、相手から取り戻すのではありません。バランスの取れたプラス思考を手に入れ、自己肯定感を高めて、責任を持っていけば取り戻せるのです。

生涯学習することは本当に素晴らしいことです。ありのままの自分を受け止め、自分は愛される値のある人間なんだと心に刻みましょう。本当に自分が学びたかったことを思い出し、今から学んでいきましょう。

30歳過ぎて親を許せない奴はバカ?

30歳過ぎて親を許せない奴はバカというキーワードでこの記事を閲覧して下さる方もいるので私の考えを書きたいと思います。人それぞれ育ってきた環境も違えば、成長の仕方も違います。ですので、自分の道を進めばよいと思います。「30歳過ぎて親を許せない奴はバカ」と思うのも本人の自由ですし、それが間違っているとか正しいとかそういうことではありません。

自分がそう思うのならそれでいいと思います。私は30歳過ぎて親を許せない奴はバカとは思いません。それだけのことがきっとあったんだろうなって思います。恨みを通過し、許せないことを通過し、その先に「許可できる心の管理者」への道があり、長い間、親を許せなかった人はその後の成長が大きいのだと私は思っています。

人それぞれですよね。「30歳過ぎて親を許せない奴はバカ」と思うのは自由だけど、それを特定の人間に繰り返し伝えていけば、それは嫌がらせになる場合もあると思います。その区別をしっかり持っていればどう思うかは自由ですよね。

当然、私が「30歳過ぎて親を許せない奴はバカと思っている奴はバカだ」と思うのも自由ですよね。そういうことです。

大事なことは、「親」を「親」として見ているのをやめ「1人の人間」として見ることです。そうすると成長していけます。どうしても「親」を「親」として見ていると「依存」「期待」「甘え」などが邪魔をして、正しく見れなくなります。正しく見れないということは「自分にとって都合の良い見方をしてしまう」んです。そして「依存」「期待」「甘え」が「裏切られる」ことで「許せない!」となってしまう場合もあるんです。

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6年もの集大成:サヨナラ・モンスター

あなたの心の奥底には、知らず知らずのうちに抱え込んでしまった感情や思考の纏まりである"モンスター"が潜んでいるかもしれません。『サヨナラ・モンスター』は、「書くこと」でそのモンスターと対話し、心の傷を癒し、本当の自分を取り戻すための第一歩となる教材です。音楽の力を借りて、自分の心の声に耳を傾け、書くことで深い部分の心理的な問題を解放しましょう。今、この瞬間から、あなたの心の旅をスタートさせ、新しい自分との出会いを実感してください。 僕自身もこの方法で、数えきれないほどの心理的問題を解決してきました。その一つ一つが、大きなモンスター(纏まり)を紐解いて、その奥にいる「心の中の小さな自分」を救うことに繋がります。

この記事を書いた人

1980年、北海道に産まれる。保有資格(メンタルケア心理士、アンガーコントロールスペシャリスト・うつ病アドバイザー)中卒(だけどIQ127《日本人の平均は100》)。心理的セルフヘルプの専門家。物心ついた頃から熱心な宗教の信者たちに囲まれて育ち、洗脳的な教育を受ける(宗教2世:脱会済)。5歳まで殆ど喋らない子供だったそうで周囲からは「自閉症(生まれ持った特有の性質)じゃないか」と言われて育ち、数々の心の問題を抱え、生きる希望もなく、13歳から非行に走り、18歳で少年院を逃走し、以後、更生を誓うも、再び薬物中毒となり現実逃避。その後も凡ゆる心の問題(恐怖症、トラウマ、自閉的、強い拘り、パニック発作、強迫観念、強迫行為など)を抱えることになる。親や自分の境遇を恨み、そして、独学と自力で1つ1つ自身の心の問題を解決出来る部分から解決して(書くことによる癒し効果で)心に大きな変化を起こす。それにより幼少期からの潜在意識(無意識)に根を張る宗教の洗脳を自力で解き、恨みさえも克服し感謝の心が芽生える。そして自分の心の良い変化に繋がった情報を発信し続けるようになる。心の問題を抱えた当事者(心の問題、苦しみを直に体験し、影響を受けている個人)だからこそわかることがあり、発信する情報の多くが好評で、お礼の言葉をいただく機会も増える。心の根深い問題の解決、解消に役立つことを伝え続けることで、更に多くの人たちから「心の良い変化に繋がった」「カウンセリングを受けても良い変化がなかったのに、菅原さんの情報(方法)の実践で良い変化が起こりました!」という声を多数いただくことが増えたことを機に、電子書籍出版を開始。こういった表現活動が他者だけでなく自身の心の傷も癒していくこと(成長に繋がること)を体感し、その素晴らしさも含めて情報発信している。

・メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会認定)
・アンガーコントロールスペシャリスト資格
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)
・うつ病アドバイザー
(一般財団法人 日本能力開発推進協会JADP認定)

【メンタルケア心理士とは?】「メンタルケア心理士」は、「日本学術会議協力学術団体」に指定されている、「メンタルケア学術学会」が認定する資格(公的学会認定資格としての位置づけ)です。他にも、第三者評価機関(生涯学習開発財団・一般財団法人ヘルスケア産業推進財団)からも認定されています。

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