多くの人は、自分で自分を心理的に虐待していることに気づいていません。心の中の小さな自分の声を無意識のうちに無視していること、これは自分に対しての心理的な虐待と言えます。本当の自分がわからなくなるということは、心の中の小さな自分の存在を忘れているということです。忘れているから、無意識のうちに無視しているのです。この無視している状態が習慣になっているということです。
心の中の小さな自分が、話すことも出来ないほどの状態で苦しんでいるとします。そんな言葉を失った心の中の小さな自分に寄り添い、向き合い、心の声を代弁する。それが親のやることです。これが出来ないのは、自分が自分の親になるという決心が出来ないからです。
この決心が出来ないということは、まだ「自分以外の親」を必要としているということです。つまり、「する側」ではなく「される側」でいたいということ。言い換えれば、ギバー(与える側)ではなく、テイカー(奪う側)でいたいということ。
心理学三大巨頭の1人アドラーの言葉で言うなら「永遠の赤ん坊」のままいたいと言うことです。
(1)【自分の人生が上手くいかず、恋愛や結婚も失敗しやすい人】
・される側
・テイカー(奪う側)
・永遠の赤ん坊
(2)【自分の人生が上手くいき、恋愛や結婚も成功しやすい人】
・する側」
・ギバー(与える側)
・自分が自分の親になった人
これだけではありません。
上記の(1)【自分の人生が上手くいかず、恋愛や結婚も失敗しやすい人】の場合、何らかの「被害者」になる可能性も高いのです。何故かと言うと、無意識のうちに「害(毒)を被ろうとする」からです。害を被る者、それが被害者です。これは被害者を悪く言っているのではありません。人は其々、自分にとって「害(毒)」になるものが何か、全て把握しているわけではありません。ですから、知らず知らずのうちに害を被ってしまうことがあるのです。
だけど、自分が自分の親になることで、凡ゆる能力が上がります。守る側は命懸けですから、本気になって生きます。だから、色々な能力が上がるのです。親になるということは、大きな成長が起こるということです。それが、本当の親でも、心の中の小さな自分の親でも、どちらでも同じです。親になるということは、保護者となり、管理者となることです。ですから、自分や大切な人にとって何が「害(毒)になるのか」がわかりますから、その害を被らないよう、逃げたり、離したり、対処したりして、予防が出来るのです。だから、被害に遭う可能性を減らすことが出来るのです。なので僕は、前記した(1)のままでいてはいけないと思うのです。自分や自分の周りの人の幸せのためにも、(2)の道へ進んでいくことが大切だと考えています。
そこで、最も重要なことの1つが、親への恨みがあるならそれを乗り越えて、自分が自分の親になり、幸せになるために、必要なものを自分に与えていくということ。毒親に育てられました…という人は、恨みつらみが大きいと思います。そう思うだけのことがあったからそう思っているのですから、恨みつらみの感情も自分の大切な感情なのだと認めて、その感情を感じ切って、しっかり終わらせて、「害(毒)」を受けにくい自分へと成長することが大切です。
「親への恨みはでっち上げ(電子書籍)」は、前記した(1)から(2)へシフトするための情報です。先日、この本に「星五つ」の高評価が届きました。きっと、読んでくれた方のプラスに繋がるきっかけになったのだと思います。
ただ、この本を読むには、(1)をやめる気持ちを持つ必要があります。
(1)【自分の人生が上手くいかず、恋愛や結婚も失敗しやすい人】
・される側
・テイカー(奪う側)
・永遠の赤ん坊
この本は、(1)から(2)へシフトするための本です。
【こんな人に不向き】
親への恨みを消したくない
親への恨みつらみを持ち続けることで利益利得を得ている(精神的含む)
親への恨みつらみを消化する最初の段階の人
自分の心の問題を他人に解決してもらおうと思っている人
物事を軽視する癖が強い人
他人の所為にしたまま生き続けたい人
【こんな人におすすめ】
親への恨みが消えないけど消したい!
親への憎しみが消えないけど消したい!
親に対して恨みしかないけど乗り越えたい!
親への恨みを克服したい!
子供の頃の親への恨みがあるけど乗り越えたい!
正しい親への恨みの晴らし方が知りたい!
自分で自分を不幸にするのはもう嫌だと思う
他人の所為であっても自分の所為にして幸せな未来を創りたい人
上記の【こんな人に不向き】に該当する人の場合は、恐らく、読んでもただ否定したり、本に書かれている情報を他の人にマイナスイメージで伝えようとしたり、受け入れられないだけではなく、その印象さえも操作したくなるかもしれません。
これは重要なことです。
恨みは感情です。感情は心の燃料です。心理学三大巨頭の1人アドラーも言っていますが、「感情には隠された目的」があります。つまり、何らかの隠された目的があり、その目的の為に、恨みの感情を創っているのです。ですから、無意識レベルの目的に、上記の【こんな人に不向き】に関するものがある人の場合、「親への恨みはでっち上げ(電子書籍)」を読んでも、今はまだ受け入れるわけにはいかないので反発が生まれます。そういう人は、まだこの本を読む時ではないのです。(人其々成長のプロセスが違う)
長い時間をかけて、親への恨みに関する記憶に整理がついてきた人、される側からする側になりたい人、テイカー(奪う側)からギバー(与える側)に移行したい人、自分の親になりたい人、こういう心の成長が進んだ人に役立つ可能性がある本なのです。
つまり、勇気を持ち始めた人の為の一冊です。心理学三大巨頭の1人アドラーが言う「永遠の赤ん坊」のまま生き続けたい人には、まだ理解するわけにはいかない情報です。アドラーが言う「永遠の赤ん坊」をやめて、逆に、心の中の赤ん坊を大切にして育てる親になろうとする人の為の一冊です。
サヨナラ・モンスターの取り組みも、この親への恨みを乗り越えることで、飛躍しやすくなります。
心理学三大巨頭の1人アドラーは、永遠の赤ん坊とちょっと変わった表現をしますが、人は誰もが心理的な意味も含めて赤ん坊からスタートしています。そこから、成長して、自分が自分の親になることで、赤ん坊から脱却が出来るのです。ですから「自己成長」は素晴らしいことなのです。自分を育てないと、永遠の赤ん坊になってしまう可能性があるのです。永遠の赤ん坊のまま生きようとすると、支配者になります。そして、「害(毒)」を撒く側になり、支配者が多い環境、加害者と被害者の世界で苦しんでしまいやすいのです。生きるということは、心を上へと成長させるということなのです。ですから、「生」という字は、一本の線から上に伸びているような字です。逆に死の場合、一本の線から下に伸びている状態です。下がるということ。下がることは死に近づく(減る、マイナス)ということです。生きている間は、上へ(増やす、創る、プラス)へと向かうことが大切です。アドラーが言う永遠の赤ん坊は、下がる、死に近づく(減る、マイナス)、ここに向かってしまっている状態なのです。
永遠の赤ん坊から脱却するということは、自分の力で、努力をして、増やす、創る、プラスへと向かうことなのです。昨今では、永遠の赤ん坊のまま生きている人たちが群れを形成して、群れの力で生涯正当化を図る程の力を持つようになってしまったので、悪役が創られやすい傾向になります。ここら辺に関しては哲学者ニーチェも指摘していた部分ですが、心理学三大巨頭の1人アドラーも、そこを見抜いていたようで、次のように言っています。
わたしたちの文化においては、弱さは非常に強くて権力がある
アルフレッド・アドラー
まず、これは「とある宗教」が、弱者量産に関わっています。その力があまりにも強大で、影響力が大きく、弱者量産に対し邪魔になる存在は排除されやすい傾向があります。だから、この界隈が生み出す「恨みつらみを基礎においた弱者の道徳」が、悪者を創ってしまうのです。ですから創られる側も対抗し、争いの元になっているのです。最悪、戦争です。個人レベルでも、最悪殺人が起こるほどの争いになる場合もあるほどのことです。そして、今は、その弱者が権力を持っている時代です。なので、影響力がある人間の場合は、言葉一つでネット炎上し、吊し上げられて、収入源を潰され、干されることもあるほどです。その炎上の背後に関与しているものを見ると、「とある宗教」が関わっていることがあります。
僕は、どちらの気持ちもわかります。弱者は、自分にかけられた圧力や攻撃などから自分たちを守るために群れを形成し、権力を持つことで防衛した部分もあります。逆に、強者は、自分の弱さや傷を隠し、必死に強がって頑張って生きてきたから、ずるいこと汚いことをする弱者を嫌がる傾向にある。どちらも同じ人間であり、同じように心を持ち、心の傷もあり、悲しみも、喜びもある。違う者同士が、理解し合うことは難しいけど、互いに理解を深めることが出来れば、争う必要もなくなると思います。だからそのために、永遠の赤ん坊から脱却し、其々が成長して、増やす、創る、プラスへと向かうことが大切なのです。
「親への恨みはでっち上げ(電子書籍)」は、そんな自分のプラス変化の材料にしていただければ幸いです。1人1人が成長すれば、相手に対しての見方も変わります。広い視野、高い視点、高い視座、これによって、争う必要のない見方が出来るようになるのです。「親への恨みはでっち上げ(電子書籍)」の第10章、「最高の贈りもの(高い視座・広い視野・高い視点)」でお伝えしたこと、これを手に入れましょう。そうすることで、満たされない飢えた心から抜け出すことが出来ます。抜け出すことが出来ると、既に身近にあった幸せに気づけるようになります。こんな豊かで安全な国で生きることが出来るだけでも、どれだけ幸せか。それがわかります。
国連の世界幸福度ランキング(2018年〜2020年の結果のまとめ。2021年版)で、日本は56位です。かなり低いです。アドラーが言うよう、「意味づけ次第」なのです。つまり、日本人の「意味づけ」が比較的、レベルが低いのです。それはつまり、精神性が低めなのです。精神的な成長が遅れているのです。だから、本来なら1位になったって良いくらいの国で生きているのに、56位と低いのです。1人1人が自己成長を起こしていけば、自ずと上の汚さも減るのです。下が汚いと、上も汚いままいられるのです。ですから、1人1人の成長で、汚さを追い出してしまえば良いのです。汚さが追い出されると、汚れが落ちた視界となり、クリアな視界となり、既にあった幸せに気づけることが増えますから、幸せを感じれて、満たされることが増えるのです。
あと人は、本当の自分をしっかり生きている時に幸せを感じます。だからこの記事でお伝えしたように、自分が自分の親になることが大切なのです。そのために、永遠の赤ん坊から脱却して、自己成長を促し、恨みつらみを乗り越えることが必要というわけです。毒親に育てられた人たちは、沢山傷ついて、苦しんできました。だからこそ、大きく成長出来ます。心の中の小さな自分(あなた)を守る親になりましょう。そうなれた時には、恨みつらみから解放されて、心が軽くなっているはずです。
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