子供時代の僕は暴力的でした。
懐かしい手紙が出てきたので、差出人が誰か伏せて一部だけご紹介します。
赤線の部分を読んでください。17歳の頃の話です。
上記の手紙は留置場に面会来たときにもらったやつです。子供時代の僕は暴力的な部分があって、周りの人間(敵だと思ったり、嫌いな人間)に当たることがよくあったので、それを当時の彼女が心配していました。
下記はたしか鑑別所にいる時に送られてきた手紙です。
上記の赤線にあるように「変に気が狂ったら」と心配していますが、10代の頃の僕は気狂(キチガイ)的な部分もあったので(暴走族はみんなそう)、それを心配してくれていました。留置所や鑑別所で暴れて、他人に暴力を振るって出て来れなくなることを心配してくれていたのです。
このことからもわかるように、子供時代の僕は暴力的でした。その背景には「深い心の傷」と「大人や周りは敵」という認識が強かったのです。つまり周りからの支配や裏切り、汚い嘘、ゴミ扱い、そういったことをしてくる人間が多かったので、子供なりに、気狂(キチガイ)的な部分を持って自分を守っていた部分もあったのです。スケープゴートタイプは、周りから身代わりにされたり、悪者扱いされていて、その心の傷が深いので、暴力的になって抵抗したり、跳ね除けたり、守っている部分もあるわけです。
僕らのような、子供時代非行に走っていた側にも、良心があり、仲間がいたり、心許せる人たちもいたのです。同じ人間なのです。良心がなかったわけじゃない。自分たちを汚い手口で悪者にする悪人と戦っていたという側面もあったのです。理不尽なやり方などで不良品のレッテルを貼ってくる嘘つきたちがいたから、それとは別の道を歩んだら、それが非行の道だったのです。だから中には、信念を持って最後まで貫く人たちもいるのです。それがヤクザ社会の上の方ですよね。命や人生をかけれるのは「自分は間違っていない」と信じているからです。その背後には深い心の傷があります。
ですから、公認心理師(国家資格)や臨床心理士(心理系民間資格の最高峰)などで、非行少年少女と関わることがある人は、僕の視点を手に入れることで、彼らへの理解を深めるための材料になる可能性もあります。スケープゴートタイプ(不良はスケープゴートタイプが多い)を理解するには、一般的な視点と逆の視点から観れるようになる必要もあります。それがないと、彼らへの理解は不可能です。一般的な視点では理解できないのです。
先程、「良心がなかったわけじゃない。」とお伝えしました。例えば僕が知っている一般人は、動物を車で轢いて「汚ねぇ クソが、 タイヤ汚しやがって」と言いました。僕はこういう人間が心底嫌いでした。子供の頃で法律が無かったとしたら、何をしてもいいのであれば、金属バットで引っ叩いてやりたいと思う感じでした。一方、僕らのように非行に走っていた少年少女は、いじめられている野良猫を助けたりすることがよくありました。当時の僕の目には「不良の世界の方がまともな側面もある」と観えていた部分もありました。勿論それは一部の片隅の話ですが。
話は戻りますが、子供時代の僕が暴力的だった理由の1つは前述の通りです。そして、それに関連する心の傷を癒やし、歪んだ認知や信念を1つ1つ変えていきました。また、暴力的な行動の一因として脳の前頭前野の機能低下が挙げられるため、この部位を読み書きなどを通じて鍛えていくことで改善が見られました。自己認識や自己理解を深めることで、なぜ自分が暴力的になるのか、そのスイッチが入る原因を深く理解した結果、それらを克服することができました。
暴力的な人を治すためには、トラウマの癒し、前頭前野の機能向上、ストレス対策、心理的成長が非常に効果的です。
言い換えるなら、過去の僕にとって暴力は「防衛手段」でした。それは健全な発達がなかったため、他の手段が使えなかったのです。しかし、自己成長し、前頭前野を鍛えることで、暴力を使わずに済む防衛手段を手に入れることができました。これが重要です。
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